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zoom RSS 『美女と竹林』/森見登美彦 ◎

<<   作成日時 : 2008/11/04 23:05   >>

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これをエッセイと言うべきか否か、非常に迷うところではある。
・・・だってさ〜。森見登美彦さんの妄想大暴走で、事実を綴ったものとは言い難いではないですか(笑)。虚実入り交じりとは、この本のためにある言葉ではないかと思うことしきり(^_^;)。
大体タイトルに『美女と竹林』とあるにもかかわらず、美女や実際の竹林が出てこない章があるんですよ?(まあその場合、竹林に対する登美彦氏の愛が切々と語られるんだけど)
いやだがしかし。も、モリミーったら!す・・・素敵すぎ(^^♪。自分に嬉しい展開の妄想を繰り広げつつ、それでもキッチリどんでん返しなオチをつけるという、ね。ああ・・・なんて自虐的な妄想大炸裂。
トホホすぎて、水無月・Rのトホホ萌え魂を刺激しまくりですよ!

・・・残念ながら、「嫁を大事にする男」の嫁にはなれないけどさ(笑)。
だけど「机上の竹林(inフラスコ)」は、欲しいよ(丸フラスコもいいけど、三角フラスコもいいよねぇ←違ッ)。
ぜひ癒されたいです。是非に。
そして、複雑怪奇極まる子育ての事もPTAのメンドクサイお役目の事も忘れて、竹林に庵を結びたくなりました。竹の葉が風に揺れる音が・・・何とも清澄な雰囲気ですよね〜。(・・・多分水無月・Rは俗物すぎて無理)

しかし・・・。モリミーの周りって、なんでこんなにキャラ立ちまくりな人々が多いのでしょうか・・・。一見、普通の人と思われる竹林の持ち主・鍵屋さんご尊父ですら、激しくキャラが立ってて、モリミーの夢枕に立っちゃうし。
親友の明石さんは、あの明石さん(『四畳半神話大系』)に名前を貸したんでしょうかね。彼の「俺は嫁を大事にする男だと、誰でもいいから伝えくれ」は、けだし名言だよな〜(笑)。

文筆家と言えば、机上の格闘家であって、実際の筋肉はないというのが、通説。もちろん、我らがモリミーも、肉体労働とはほど遠い男である。そのモリミーが「作家でコケた時のために多角的に竹林経営」を思いついたその時から、このエッセイは始まった。
いや、違うな。モリミーが幼少のみぎり、父とともに竹林を彷徨い筍を掘った、その瞬間から、この物語(あえて物語と言いたい(^_^;))はぷつぷつと発酵し始めたのだ!
・・・ていうか、ぐふぐふ笑っちゃってイイですか?!

〜〜『美女(竹林に変換可)はどうした?』と言う野暮な突っ込みは、今後一切却下してかえりみないぞ〜〜 (本文より引用)とか、〜〜美女と竹林は等価交換〜〜 (本文より引用)とか、とにかくツッコミ処満載。もう〜、たまりません。
ダンナが横にいるというのにニヤニヤして不審がられ、一人になったときは笑い転げ。もう・・・なんと言うか、脱帽と言うか虚脱と言うか・・・(^_^;)。
エッセイのはずが、何故か一人称ではなく「登美彦氏は」と描かれる時点で、すでに読者の足元を掬ってるのかもしれないですなぁ。

締切次郎・・・。可愛い、・・・かも。なぜか「木枯し紋次郎」と言う字面に水無月・R的脳内変換がされてしまうのを、止められなかったんですが。・・・て、全然違うがな!
つぶらな瞳で、メタボな腹を机の脚に押し付けつつフウフウ言う、身長60センチメートルの紐ネクタイな、汗かき中年。微妙に、愛らしいではないか(実物大だったらものすご〜く、イヤだ)。脇キャラ大好物の水無月・Rの心の琴線に触れましたよ、締切次郎。是非にこれからも、モリミーを悩ませて頂きたいね(笑)。そしていつか、エッセイの方じゃなくて物語にも進出するのだ!頑張れ、締切次郎!(←なんかチガウ)

『夜は短し歩けよ乙女』(=我が娘)の受賞の顛末や『有頂天家族』(=毛深い子)の執筆秘話、もちろん竹林伐採の展開も描かれ(笑)、モリミーの永遠の憧れのヒト・本上まなみさんとの対談で舞い上がったり挙動不審になったりと、盛り沢山な内容でしたね〜。しかも、終始、笑わせてくれる。
ご自身では「やたら時間かけて文章をこねくり回した末に、結局マトモなものが書けてない」的なことを仰ってますが、全然そんなことないですよ!

いやとにかく、モリミーは愛と笑いとツッコミ処が満載だ!ってことが、よ〜く、解りました。モリミーファンなら、ぜひ読んで頂きたいエッセイですね。
そして、モリミーのMBC(モリミ・バンブー・カンパニー)計画も魅力的だけど、やっぱり文筆業の方にいそしんで頂きたいです。だって、モリミーの文章には、愛があるもの
あ・・・でも「机上の竹林」は欲しいです。マジで。

(2008.11.04 読了)


美女と竹林
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著者:森見登美彦出版社:光文社サイズ:単行本ページ数:293p発行年月:2008年08月この著者の新


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タイトル (本文) ブログ名/日時
美女と竹林
 森見登美彦 2008 光文社 入院初日。とりあえず、一冊読了。 「洛西」はラク ...続きを見る
香桑の読書室
2008/11/04 23:19
美女と竹林 〔森見 登美彦〕
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まったり読書日記
2008/11/05 20:16
美女と竹林(森見登見彦)
著者が「竹林伐採」に挑むというエッセイ集。 ・・・でいいのか?本当にいいのかっ!?と、何度も確認したくなるような、エッセイというより妄想小説のような感じ(笑) ...続きを見る
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2008/11/06 14:19
「美女と竹林」森見登美彦
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本のある生活
2008/11/06 21:08
「美女と竹林」 森見登美彦
美女と竹林森見登美彦光文社 2008-08-21売り上げランキング : 1578Amazonで詳しく見る by G-Tools 内容説明 美女と竹林。それは、自分がやみくもに好きなもの。竹林を拝借した作家は、将来の多角的経営を夢見る。だが、美女はどこだ? 虚実入り混ぜて綴る、妄想と執筆に明け暮れた多忙にして過酷な日々。『小説宝石』連載を単行本化。 ...続きを見る
今日何読んだ?どうだった??
2008/11/12 21:24
「美女と竹林」 森見登美彦
かつてこれほどに竹林への愛を滔々と語る男がいただろうか。語るのみならず、友人明石氏を無理矢理誘い出し、編集部の面々を伴い、伸び放題好き放題気儘勝ってにやってる竹林に秩序をもたらすべく、労力を捧げる森見氏なのである。これって所謂エッセイなのだよね? 美女に会ったら伝えてくれ。俺は嫁を大事にする男だと。妄想と執筆に明け暮れた、多忙にして過酷な日々。森見登美彦氏を支えてくれたのは、竹林であった。美女ではないのが、どうにも遺憾である。虚実いりまぜて、タケノコと一緒に煮込んだ、人気文士の随筆集。 「BO... ...続きを見る
コンパス・ローズ  compass ro...
2008/12/21 20:00
美女と竹林 / 森見登美彦
え〜っと、これってエッセイだよね。 エッセイというのは、作家の好きなことを勝手に書く文章だとは思っているけれど、それにしてもモリミーは変。何が変って、妄想がすごいんである。自分のことを登美彦氏と書いてあるところからしておかしい、というか怪しい。彼の頭の.... ...続きを見る
たかこの記憶領域
2010/03/02 15:54

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コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは☆ 「嫁を大事にする男の人」大募集中につき、何度、竹林に分け入ろうかと思い悩んだか知れません。
そろそろ、やぶ蚊も減ったでしょうか……。

手変え品変え、エッセイの域に留まらない妄想小説。
不思議な面白さの本でしたねー。お気に入りです♪
香桑
2008/11/05 00:00
こんばんは。
やっぱり妄想がなくっちゃ面白くない〜。エッセイでも妄想炸裂で面白かったです♪
私もお気に入りは、締切次郎。なんか可愛いと思っちゃいました。森見さんは、追いかけられてふうふう言ってそうですが、締切次郎には頑張っていただきたい!そしたら、私たちが森見さんの作品たくさん読めますもんね(←鬼?)
エビノート
2008/11/05 20:24
香桑さん、ありがとうございます(^^)。
そうですねぇ〜11月なら、もう彼奴らもいなくなる頃でございましょう。
是非に大々的に看板を掲げて竹林を練り歩き、モリミーをゲットしてください(笑)。
いやホント、どこまで行くのかこの妄想!だけどオチは「百年に一度の竹の花一斉開花にて没落」という、シビア且つトホホな・・・(^_^;)。
モリミー、大好きですよ。香桑さんがモリミーをゲットした日には、締切次郎をきっちり捕獲しておいてください。受け取りにあがります(笑)。

エビノートさん、ありがとうございます(^^)。
モリミーから妄想を抜いたら・・・想像がつきません(笑)。
締切次郎は、微妙に可愛いですよね。
手元にこっそり飼ってみたいような・・・(^_^;)。
いやいや、私も鬼ですよ。香桑さんが捕まえてくれる予定(水無月・R脳内予定)の締切次郎は、時折京都方面へ放牧するという企画です(笑)。
水無月・R
2008/11/05 22:22
こんにちは!
本当に「これはエッセイなのかっ!?」と突っ込みたくなるくらい妄想大暴走でしたね〜(笑)楽しませてもらいました♪

じゃ〜私は水無月・Rさんとこで飼われてる締切次郎を両手で”かいぐりかいぐり”させてもらいに行こぉっと〜(笑)←いいとこどり?^^;
つーか『放牧』ですかっ!(爆)京都方面だけでなく九州方面へもよろしくです☆
すずな
2008/11/06 14:26
森見さんのエッセイってどんなの?と思って読んだら、やっぱり妄想炸裂である意味期待以上でした。
「美女と竹林」というタイトルなのに、ほとんど竹林に行ってないし・・っていうだめっぷりがまたよかったです。
本上まなみさんとの対談で挙動不審になるところとか笑えましたよね。でもまだ早いって思っちゃう気持はわかるし、乙女みたいでちょっとかわいいと思ってしまったりして^^;
june
2008/11/06 21:08
すずなさん、ありがとうございます(^^)。
ええ、香桑さんが捕獲して下さったあかつきには、是非是非!
モチロン…放牧ですよ。M市に帰ってくるよう、きっちり飼い慣らしてからネ(笑)。帰りにすずなさんちに寄るように、云いつけときますね。

juneさん、ありがとうございます(^^)。
前評判は聞きつつも、ここまで大暴走するとは思いも寄らず・・・(^_^;)。ホント、期待以上でしたよね♪
愛用の自転車に「まなみ号」と付けてしまう程の、本上さんファンなモリミーの、乙女な逡巡および挙動不審が、可愛かったですよね〜!
水無月・R
2008/11/06 21:55
あわわ。いつの間にか、重大かつ困難なミッションが……!
香桑
2008/11/10 22:46
香桑さん、ファイト!
みんな期待してますよ〜(*^_^*)。
竹林は寒いでしょうから、暖かくしていってくださいね(笑)。
水無月・R
2008/11/10 22:58
トホホ萌え魂の持ち主(笑)、水無月・Rさんこばんは。参入する前に何やらミッションが立ち上がっているようで!香桑さんがモリミーゲットかぁ…そして締切次郎は放牧……
こちらのブログでも本書と負けず劣らずの妄想(失礼、想像)が繰り広げられていて笑ってしまいました。がんばってください!!(←無責任にあおる人)
麻巳美
2008/11/12 21:30
麻巳美さん、こんばんは〜(^^)。
う〜ふ〜ふ〜。水無月・R自身が妄想大暴走(モリミーには負けるけど)派ですので(笑)。
もちろん、その妄想大暴走の裏には、トホホ魂が蠢いているのですよ(^_^;)。
水無月・R
2008/11/12 22:25
呼ばれて参りました〜いやはやモリミーに負けず劣らずの暴走コメント綿々ですね(笑) いや、皆様の愛に圧倒されます。なにより水無月さんの書評が愛に溢れていて♪
空蝉
2008/12/02 12:53
空蝉さん、こんばんは(^^)。
ようこそ、妄想渦巻く水無月・Rworldへ!(←違ッ!)
最近、水無月・Rの萌えはトホホへ傾いております。トホホには愛がある!と是非主張したい(笑)。
もちろん、ベタ甘ラブロマは外せませんけど♪
水無月・R
2008/12/02 22:14
水無月・Rさん、こんばんは!
TBありがとうございます。
妄想って時にコワイけど、モリミーの妄想は笑いと乙女心(男なのに!」があって楽しいですね〜
『四畳半〜』で私を笑いのドツボに嵌らせた明石さんですが、こちらの明石氏も飄々として笑いを誘います。どっちもお気に入り。
机上の竹林は我が家の机上にもひとつ欲しいです。

雪芽
2008/12/21 20:11
雪芽さん、こんばんは(^_^;)。
大変失礼をば致しました・・・m(__)m。
モリミーの妄想大炸裂には、愛がありますよねぇ〜(^^)。
是非これからも、モリミーには妄想を広げて頂き、読者な私たちに愛を振りまいて欲しいですよね♪
水無月・R
2008/12/21 22:11
水無月・Rさん、こんばんは。
やはり計画のその後を語るならば、ここにコメントをせねばと思い、書き込んでいます。
もりみーのブログ、御覧になっていますか?
かぐや姫モドキさんが無事に竹林に降臨なさった様子でございます。

これをもって、竹林に張り紙計画頓挫とするべきか、それともやっぱり、竹林は確率高しということで計画続行とするべきか……。
香桑
2009/01/10 23:58
香桑さん、こんばんは(^^)。
・・・・うぉっ!なんと、かぐや姫モドキが?!(←急いでモリミーのブログへ走る)
ほほう〜、かぐや姫モドキ降臨しましたねぇ。
おめでとうございます!ですね。

香桑さん〜、「嫁を大事にする男」な明石さんですよぅ〜、モチロン。
貼り紙計画続行希望!(←無責任

水無月・R
2009/01/11 22:43
妄想エッセイでしたね。
これ読んでモリミー自身に興味がわきました>ワタクシ
モリミーのまわりって、愛にあふれているような気がします。
あ〜、ちょっとやられ気味です(笑)
たかこ
2010/03/02 16:05
たかこさん、ありがとうございます(^^)。
モリミー、いいですよねぇ!
愛と笑いとツッコミ処満載、トホホ魂炸裂ですよ(^_^;)。
今思い出しても、ニヤニヤしちゃうわ〜♪
水無月・R
2010/03/02 23:05

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