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zoom RSS 『戸村飯店青春100連発』/瀬尾まいこ ◎

<<   作成日時 : 2009/03/19 22:19   >>

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すっっごい、笑ったわ〜
なにコレ、面白すぎ〜!!
・・・やっぱ、関西ノリってスンバラシイわぁ♪
次々と繰り出される笑い、ツッコミ処満載の会話。そして何より愛すべきトホホ系な人柄。
本を貸してくれた、リアル友人のOさんに感謝!である。

実は、瀬尾まいこさんは、初読みなんですよねぇ、話題の作家さんなんですが。何故か、難病ものというイメージが勝手にあったのですね。なんでだろ?
こういう笑える作風の方なら、他のも読んでみたいと思いますが、どうでしょうか? ご存知の方、よかったら教えてください〜。

『戸村飯店青春100連発』てタイトルも、かなりインパクトありますな。タイトルが長いのはもちろん、戸村飯店よ、戸村飯店。しかも青春で、100連発てナニ?みたいな。
読み始めるとすぐに、戸村飯店は主人公・コウスケの家の中華料理店の名前であることが分かる。そして、コウスケが青春真っ盛りな高校2年生であり、恋に兄との確執に忙しい日々を送ってることが分かる。
ところが第2章に入ると、一転して語り手はコウスケの兄・ヘイスケになり、しかも「小説家になる」と言って入学した東京の専門学校を、1カ月で辞めてしまったりするのである。
この戸村兄弟の青春ネタが100連発?なのか・・・と思ってる間に、どんどん物語に吸い込まれてゆく自分に気付く。

とにかく、ノリがいい。戸村飯店の常連客達とコウスケ一家のポン・ポン・ポ〜ンッ!なやりとりも面白いし、自分では大阪のノリについていけてないと思ってたヘイスケが、東京では「さっすが関西人!」と面白い奴扱いだったり。
全然正反対だと思ってた兄弟が、実は照れ屋で不器用でとにかく似ている。最後の方で、ヘイスケにお礼を言うのが恥ずかしくて死にそうなコウスケと、礼を言われて気持ち悪くて死にそうなヘイスケという組み合わせが・・・もうツボでツボで。

・・・2人とも、可愛すぎる。2人とも、違った意味でトホホすぎる。
ああ・・・トホホには、愛があるなぁ〜(^_^;)。
戸村飯店に嫁に行きたくなりました(←いろんなイミで無理だから)。

戸村兄弟の父も、実はいい味出してます。
常連のおっさんたちと阪神談議に花を咲かせ、コウスケの合唱大会の歌をついつい鼻歌で歌ったりするような、フツーの料理店のおっさんなんだけど。
コウスケの進路懇談の場で「店継ぎます」というコウスケを「あほたれ!」と怒鳴りつけ、自立しろ・家を出てゆけの一点張り。おお〜、筋が通ってる、カッコいい〜。
ヘイスケが東京へ発つ日に渡した封筒、その中の手紙が、ホントにヘイスケの性格をよく分かってて。なんかすごく、胸に迫りました。
戸村兄弟・母も、店があるから学校行事も行けないし、長期休暇も旅行に行けないけど、その分の弁当は超豪華、友達が来ればたくさんのお料理が出てきて、受験勉強頑張る子には夜食にうどん(中華屋なのに)、かといって甘いわけじゃなくて、軽口叩きながら頭はたいたりして、いい「おかん」なのである。
放任主義のようで、ちゃんと2人の息子たちを見ていて、且つそれぞれのキャラをホントによく分かっている。ウチにも2人息子がいますが、私もこの両親のように、2人のキャラを理解して、それぞれを活かして対処してやれるといいんだけど・・・どうだろう。

熱心な阪神ファンだと思ってたら、実は巨人・長嶋監督命なんやとカミングアウトする近所の兄ちゃん(あの町でそれがバレたらどえらいことになる)なんていうネタも、非常に笑えましたねぇ〜。事実そういう勢いで、大阪の下町のおっさんたちは阪神ファンだったりするから、多分こういうの、あるんだと思います(笑)。

一度家を離れたからこそ、冷静に自分の家族や環境を眺めることが出来たヘイスケ。ええかっこしいの気取り屋で、家業から逃げ回ってると思ってた兄のことを、ちょっと見直すコウスケ。
第1章では、私もヘイスケをいけすかない兄貴だと思ってたんですが、だんだんヘイスケの気持ちも分かって来て、実はいいお兄ちゃんなんだけど、それを表すのが下手なんだな〜と。なんとなく周りのノリと合わなくて、クールなふりしちゃうところとか、兄貴としての責任はミジンコぐらいはあるとか言っちゃうところとか。
物語の最初では、周りに気を配りつつも、でも自分の目線でしか見ることが出来てなかった。
ヘイスケも、コウスケも、いろんなことに挑戦して、自分を見つめ直したり、すごく成長したなぁ。

戸村家の家族、コウスケの友達・北島君や岡島、店の常連のおっさんたち、ヘイスケの専門学校で知り合った友達・古嶋、ヘイスケのバイト先レストランのオーナー品村さん、ヘイスケの恋人のアリさん。みんな、人情味があって、それぞれのキャラに合った優しさと思いやりがある。こういう人間関係は、なんだかホッとしますね。
すっごく、楽しかったです!

(2009.03.19 読了)

戸村飯店青春100連発
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著者:瀬尾まいこ出版社:理論社サイズ:単行本ページ数:321p発行年月:2008年03月この著者の新


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戸村飯店青春100連発(瀬尾まいこ)
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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
読み終わって「あ〜楽しかったなぁ♪」と思わず呟きが出てしまうような作品でしたね〜。タイトルもなかなかですが(笑)、内容もタイトルに負けてない!
なんと言っても父には脱帽でした。良いお父さんでしたね〜。
二人の兄弟の物語を読みながら、自分の姉妹関係(妹と二人姉妹)に思いを馳せてしまいました。
すずな
2009/03/21 05:49
すずなさん、ありがとうございます(^^)。
ネタは100以上あったのでは(笑)?!
戸村兄弟・父、良かったですよねぇ〜。あの手紙には、じ〜んとしましたもん。
自分自身の兄弟(兄&妹)のことも(特に妹)、息子たちのことも、色々考えちゃいますよね♪
水無月・R
2009/03/21 21:56
こんばんは^^
わたしこの作品、大好きなんですよ〜。去年読んだ中でも1番にくるくらい好きです。登場人物すべてが愛すべき存在ですよね。やっぱり瀬尾さん、うまいなぁ。
水無月・Rさんがどうしてそう思われてるのかわかりませんが、瀬尾さんは別に難病もの書いたことないと思いますよ(笑)どなたと勘違いされてらっしゃるのかなぁ?そこも気になります!
瀬尾さんので他おすすめは、「図書館の神様」ですかね〜。またおひまなときにでも手にとってみてください^^
麻巳美
2009/03/22 20:45
こんばんは。
正反対に見えた兄弟が、実は似ていることが徐々に分かってくる。そしてどんどん兄弟のことが好きになるという展開でしたね〜。アンソロジーで最初のところだけ読んでいたんですけど、そこで止めなくて良かったです。
兄弟だけでなく、登場人物みんな好きになっちゃう作品でした。戸村飯店の嫁もいいですが、無理ならせめて客として行ってみたいですね♪
エビノート
2009/03/22 22:25
麻巳美さん、ありがとうございます(^^)。
楽しかったです〜ホント!
ところで・・・誰と間違えてるんだろう(笑)。
『図書館の神様』のお勧め、ありがとうございます!ぜひ読んでみますね〜♪
水無月・R
2009/03/22 22:39
エビノートさん、ありがとうございます(^^)。
そうなんですよねぇ〜、みんなイイ奴だぁ〜って感じで、ほのぼのしますよね(たとえツッコミが激しくても(^_^;))。
そうか!嫁はダメでも客ならアリだ!(笑)
水無月・R
2009/03/22 22:48
こんにちは。TBさせていただきました。
私も、第1章を読んでいたときはヘイスケが嫌いでした。
でも、読んでいくうちにヘイスケの苦悩が見えて、切なくていとおしくなりましたね^^
長男ならではの悩みや性格が、長女の私は理解できるところがあって。下の子のほうが要領が良くて明るいんですよね。上手くこなせる気がします。もちろん、一概には言えないですけど・・・。
2人は1度離れたから良かったんだと思います。
東京で会った二人は、凄く素直でしたよね^^
2人が将来どうなるのか、凄く楽しみです。
苗坊
2010/05/31 09:11
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
ウチの兄弟(小学生ですが)見てても、長男の方が不器用だなと(笑)。ホント、次男は要領いいですからねぇ〜(^_^;)。
ヘイスケとコウスケの兄弟、どっちもいい子だなぁ!と思って、嫁に行きたくなったのでした♪(←ありとあらゆるイミでツッコミ処満載発言)
水無月・R
2010/05/31 23:18

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