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zoom RSS 『ギンノヨル』(「青い鳥少年文庫」vol.4)/長野まゆみ ○

<<   作成日時 : 2009/09/19 22:39   >>

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夜間診療所で父と暮らしている少年・ルリ。父が、学校の休暇に合わせて、旅に出ようという。父と旅行に出かけたルリは、ケスという青年と途中合流した。
『オルスバン』『ヒルサガリ』『オトモダチ』に続く、青い鳥少年文庫シリーズ最終巻『ギンノヨル』

父と汽車に乗り、停車駅でケスと合流する。乗り返したところで、父はケスとともに行けという。ケスとルリは兄弟で、ケスが独り立ちするまでルリを預かるというのが、約束だったのだという。
ケスとルリを見て、遠足へ向かう子供たちが「海鳥(ショアバード)の匂いがする」「あなたたちは青い羽なのね」「兄弟だね、顔がそっくりだもの」などという。2人は、実は2羽なのか?そして、彼らも鳥なのか?
長野まゆみさんの描く、美しく儚く、現実味の削ぎ落とされた世界。

ルリは父との生活を惜しみ、兄に猶予を申し出る。兄はそれを快諾し、数年が過ぎ。一人前のおとなになって兄と再会したいと、上級の学校へ一人で旅立つ。

結局、ルリは鳥の化身なのか、少年なのかわからないまま、物語は終わる。
散りばめられ、秘め伏せられ、仄めかされる、さまざまな象徴。少年であり、鳥であり、その境界はさらに曖昧になり。
「青い鳥」メーテルリンクの童話。その羽根で羽ペンを作って手紙を書く。
ルリは、飛び立ってゆくのか。広い世界へ。本当のおとな(成鳥)になって・・・?
分からないまま、物語は終わる。あっけなく。

(2009.09.14 読了)


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青い鳥少年文庫 著者:長野まゆみ出版社:作品社サイズ:全集・双書ページ数:78p発行年月:1999年


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