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zoom RSS 『カワセミの森で』/芦原すなお △

<<   作成日時 : 2009/11/15 22:48   >>

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主人公・桑山ミラは、高校2年の夏、恐ろしい体験をする。美しい、カワセミのいる森の瀟洒な洋館で、連続する殺人。豹変する友人、成功した一族にかけられた崩壊の呪い。
誰が、何のために・・・?

芦原すなおさんには、『新・夢十夜』で、とんでもなく恐ろしい夢を見せられたものです。あ〜、あれは思い返すも、恐ろしく、イヤ〜なものであった・・・。
『カワセミの森で』は、その牧歌的なタイトルとは裏腹に、不穏な物語展開、次々と繰り広げられる、陰惨で不可解な殺人。
植木屋刈りな短髪、陸上部で長距離を走る均整の取れた体つき、文学好きで率直な物言いをする、潔い少女・桑山ミラ。ある日「お友達になって」と近づいてきたのは、本物のお嬢様・深山サギリ。

サギリは、不良少女たちのつるしあげの現場で豹変し、襲いかかってきた連中をたたきのめして、崩れ落ちる。サギリを送って行った家で、サギリの継母から「あれはサギリの死産だった兄が取り憑いたもの」と聞かされたり、「深山家の隆盛は100年で終わり、もうすぐ崩壊する」という言い伝えを聞かされたりする。診らは、サギリと親しくなるにつれ、深山家の人々から次々と「サギリを頼む」と言われ、自分はただの女子高生なのにな・・・と思いつつ、友達だから出来るだけのことはしたいと思うのだが。

サギリに誘われ、深山家の避暑について行ったミラは、子供のころから心奪われている「カワセミ」の姿を森で見て喜び、豪奢な洋館での生活を楽しんでいた。但し・・・違和感を感じながら。
サギリの家庭教師の死、サギリの祖母の死、そして一緒に行った友人・リンの死、サギリの継母及び実父の死。慌てて駆け付け、寸でのところで事なきを得たサギリの自死未遂。そして、一気に解ける謎。

ううむ〜。深山家の呪いを利用した復讐計画・・・、ってのはいいんだけど。見立て殺人がねぇ〜、全然元ネタを知らないから、まったくピンときませんでした。ミラちゃんは、ポオの作品からきてる、と見抜いたけど。
それと、復讐に至る妄執はわかるけど、その方法はちょっと不確実だし、やり方として行き当たりばったりな感じがする。
ミラちゃんの語りが、軽妙な文学口調なので、物語の運びはそんなに重苦しくはない。逆にそれが、違和感を覚えたりもする。
なんだかバランスの悪い読後感・・・だったので、申し訳ないけど評価は△とさせていただきます。
ミラちゃんのキャラは好きだったんだけどね・・・。

(2009.11.14 読了)




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