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zoom RSS 『幻想小品集』/嶽本野ばら △

<<   作成日時 : 2010/02/24 23:01   >>

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嶽本野ばらさんと言えば乙女のカリスマで、耽美でロリィタな作風で、好きな人は本当に、神レベルで崇拝している作家さんなんですが・・・。
確か2〜3年前に大麻所持&使用で逮捕されたんですよね。多分その復帰後第1作という『タイマ』で私、嶽本さんが麻薬に手を出してしまったのはさもありなん、みたいなことを書いてたと思います。
うん、それは別にいいのね。・・・いや、モラル的には、良くないとは思ってますよ。
ただね・・・、本作『幻想小品集』は、〈病んでいること〉を売りにしている感じがして、どうしても好きになれなかった。

私は、作家が心を病んでることも、作品が病んでることも、とりたててどうこう思わない。別に、それでいいと思う。作家が病んでるから、著作が病んでる・・・であっても全然かまわない。
病んでいることで、ダークファンタジーになること、グロテスクな物語になること、それは物語の性質だから、それでいいと思う。

だけど。
病んでることに溺れた著作は・・・好きな人にはたまらないのだろうが、私的には上手くかみ合えない。
多分私はもう、嶽本さんの作品は読まないんだろうな・・・と思うまでに、この作品は合わなかった。

睡眠薬に溺れる「Sleeping Pill」、眠り病に魅せられた男「Somnolency」、ミラーハウスで発狂した女の「Double Dare」、ピアス穴をあけることにエクスタシーを感じる女「Pierece」、人造真珠の真髄に踏み込んだ商人「Pearl Parable」、バフォメット崇拝する少女のために嘘と罪を重ねる男「Religion」、チョコレートの狂気に憑かれる父娘「Chocolate Cantata」、それぞれに狂気の物語である。

確かに、幻想的で美しい物語なんだと思う。ただ、作者の「さあごらん、私は病んでるし、この作品も病んでいるだろう!」という主張がどうにも、目につきすぎる。別に、病んでいることは、何の自慢にもならないと思うし。
かなり短時間で読み切ったんだけど…あまり楽しくなかった・・・。
特に「Chocolate Cantata」は、娘の舌足らずなしゃべりを文章化したものを解読するのに力を割かれ、読むのが苦痛だったほど。

ホント、好きな人には、ごめんなさいと謝ります。
小市民な水無月・Rには、この辺りでボーダー越えです。
かなり好きな作家さんだったのになぁ。残念です。

(2010.02.23 読了)

幻想小品集
角川書店
嶽本 野ばら

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