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zoom RSS 『平台がおまちかね』/大崎梢 ◎

<<   作成日時 : 2010/04/14 22:24   >>

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うきゃ〜、恥ずかしい・・・ッ!
先日読んだ大崎梢さんの 『サイン会はいかが?』の時、本作『平台がおまちかね』〈成風堂シリーズ〉だと思い込んで、自分のブログはもちろん、よそ様でもそういう発言をしてました・・・(T_T)。
勘違いというか、思い込みってオソロシイ・・・。
「サイン会」の次は「平台」かぁ〜、本屋さんだよねぇ♪とか思ってた自分を、穴掘って埋めたいです。
・・・どなたか良い埋め立て地をご存じありませんか(泣)。
いやホント、恥ずかしいよぅ〜。「大崎さんだから書店シリーズ、平台だから本屋さん」と勝手に自己完結してた私、お先走りも甚だしいというヤツだ(-"-)。
本作は「成風堂書店シリーズ」ではなく、今度は出版社の営業青年・ひつじくんこと井辻智紀くんの物語ですよ。
井辻くん&大崎さん、ゴメンナサイ!

・・・さてと。よし、それではここからテンション変えていくぞ!
だって、すっごく面白かったんだもの。本好きにはたまらない、本にまつわる〈ほのぼの謎解き〉。
しかも、井辻くんが、いい味出してる(笑)。そう、私のだ〜い好きなトホホの香り漂う好青年なんですよ、う〜ふ〜ふ〜♪

中規模出版社・明林書房に入社して2年、一人で営業に回り始めて4カ月の井辻くん。ライバル出版社の営業さん達につつきまわされるいじられキャラですが、心の中では激しくツッコミを入れている・・・そう、心の中ではね(笑)。んもう、そういうところがトホホなのよ♪面と向かって抵抗できないところが、スンバラシく、トホホだ〜(*^^)v。
ホント、トホホには愛があるわぁ〜!

「平台がおまちかね」
自社の本を単独フェアしてくれる書店さんだが、訪ねて行ったら店長さんは不機嫌そう。何故?
「マドンナの憂鬱な朝」
各出版社営業たちのマドンナの書店員さんが、暗い顔。彼女の笑顔を取り戻そうと、「マドンナの笑顔を守る会」が奮闘。
「贈呈式で会いましょう」
新人作家さんが授賞式を目の前に失踪?器の小さい人の嫉妬って、いやらしい。
「絵本の神様」
地方書店は経営が厳しい。閉店してしまったその店の看板をめぐる謎。
「ときめきのポップスター」
正面平台占有権をかけ、各社が文庫のポップで売り上げを競うが、妙なイタズラが・・・。

「成風堂書店」のあの人も、アイデア提供者として名前があがってたりして、楽しい感じです。いいなぁ〜、書店がらみのほのぼの事件って。
本屋さんのお仕事の一端は、それこそ「成風堂シリーズ」で垣間見ることが出来ましたが、今度は本を作っている出版社さんのお話。色々、なるほどなぁ〜と思うことがたくさんありました。
編集のお仕事は、ときどき小説やその「あとがき」などで読んだこともあったんですが、出版社の営業さんて、どういう仕事かあまり考えたことなかったので、そういう意味でも純粋に面白かったです。

ひつじくんなんて呼ばれちゃう井辻くんもそうですが、各社の営業さん達のキャラが立ってるのが楽しい。書店員さんとのロマンスを夢見る真柴、マシュマロのようにふくよかな細川(太川?)、ギャングのボスのような顔立ちの岩淵、スキンヘッドの海坊主似の海道。書店員さんも、テンションの高い担当さん、笑顔の愛らしい女性担当さん、可愛らしいバイトさんや抜け目ないマネージャーさん、とりどりだし、出版社側も井辻くんの前担当者吉野、切れ者上司の秋沢さん、新人作家さんやその恩師など、個性的で魅力がある。
この人たちに共通するのは、本を愛する心・・・かな、カッコいい言い方をすると(笑)。
でも、本を大切に思って出版し、店頭で売る、そして読者が読む・・・その流れがきちんと伝わる、いい物語だったなぁと思います。

「絵本の神様」の地方書店の窮状、それにつながる物語は、切ないけれど温かい終わり方ですっごく良かったです。特色を持った書店って、最近少ないですもんねぇ。というか、小さい本屋さんはホントに大変だと思います。〈成風堂シリーズ〉を読んで、やっぱり本はネットじゃなくて本屋さんで買おう、って思っても、やっぱり品ぞろえのいい大きい本屋さんに行っちゃうんで・・・。近所の小さい本屋さんだと、欲しい本がすぐには手に入らないので、つい。
絵本にまつわる4匹の動物、そして5番目の動物を描いた絵本作家さん・・・。ユキムラ書店はなくなっても、きっと心は通じ合うと思います・・・。

井辻(ひつじ)くんも、シリーズ化しないかなぁ。
井辻くんの「編集になれない理由」が、「本に没頭してしまってあちこちに支障が出る」ということなんですが、それを活かした謎解きとか、ね。今回は、それをカミングアウトしてるだけだったもの。
それに、井辻くんがいつまでも真柴たちにいじられるだけのキャラじゃなくて、時にはガツンと行っちゃっても面白いし、逆に真柴の野望(書店員さんとロマンス)はどうなるんだとか、出版社ならではの一般読者には知られざる事件、とかも読みたいですし。

あ、そうそう「ときめきのポップスター」で「影平先生」の著作が出て来て、おお!って思いました。そしたら案の定、バイトさんのお友達が「成風堂」でバイトしてるって話になり・・・。うふふふ〜、ですね。
是非、井辻くんには「成風堂」に営業で行って欲しいです。そして成風堂とコラボ(笑)してくれないかなぁ〜とかね。
井辻くんは結構、謎解き能力高いですよね。華々しく大活躍、とかはないけど。地道に頑張ってる感じが、とっても好感度高いです。
これからも頑張ってほしいなぁ。大崎さん、よろしくお願いします!

(2010.04.14 読了)

平台がおまちかね
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平台がおまちかね 大崎梢
オススメ! 「平台がおまちかね」井辻は入社2年目の新米営業。ベテラン営業だった吉野の引継ぎで、自社本をたくさん売ってくれた書店を訪ねると、店長に何故か冷たくあしらわれた。 「マドンナの憂鬱な棚」出版社の営業たちのマドンナである書店員の望月が元気がない.... ...続きを見る
苗坊の徒然日記
2010/04/16 20:19
平台がおまちかね
 大崎 梢 2008 東京創元社 口直しのコージー・ミステリ。途中までミステリだということを忘れるぐらい、平和なミステリだった。人が死なないところが、安心して読める。 今までの成風堂書店のシリーズではない、本だ。といっても、舞台はやっぱり本屋さん。今度は書店員ではなく、出版社営業(しかも新人)から見た本屋さん。主人公が男性というところも、目新しい。 本屋さんにはダンピングもないし、返本というシステムもあるし、普通の小売とはちょっと違う。客にしてみれば、どこで買っても同じ値段で同じ中身。出版社の営... ...続きを見る
香桑の読書室
2010/04/26 00:48
平台がおまちかね(大崎梢)
うわぁぁっ!これはフェイントだよぉーぅ;;;とティッシュの箱を引き寄せたのは、職場の昼休み時間のこと・・・。 出版社の新人営業マンのお話ってことだったから、てっきり新人ちゃんのドタバタ喜劇だと思ってたんだよねぇ。まさかこんな泣かせるお話だとは思ってなかったんで、完全に意表を突かれてしまいアタフタする破目に。も〜それならそうとちゃんと言ってよねーっ、とぶちぶち呟きながら、誰も気付かれないように目元を拭い、垂れてきそうな洟(きちゃない;;;)を拭いました(笑) ...続きを見る
Bookworm
2010/04/28 15:33
大崎梢『平台がおまちかね』
...続きを見る
itchy1976の日記
2010/11/06 02:51

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんわ^^TBさせていただきました。
まあまあ、落ち着いてください。ってもう落ち着いていますよね。
タイトルからしてシリーズの新作だ!って思いますよね^^
出版社の営業も大変なんですね。
今日、ちょうど出版社の営業の方が図書館にいらしたんですよね。
本を入れてほしいから。営業は大変そうだなと思いました。
ひつじくんはいい人ですよね。一生懸命ですし。
是非とも続いてほしいシリーズです^^
成風堂の2人とも、いつか会いそうですよね。
絶対に大崎さんは考えているはずです^^
苗坊
2010/04/16 20:25
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
いや〜、未だに動揺しております(笑)。
ひつじくんは、いい人ですよね!
頑張ってるんだけど、何故か空回りというかいじられキャラになっちゃうところが、トホホな香り…(^_^;)。こういう人、いいですよねぇ♪
大崎さんが、成風堂の二人とひつじくんにどういう出会いを用意してくれるのか、楽しみに待ちたいと思います!
水無月・R
2010/04/16 22:47
こんばんは☆ 私も成風堂シリーズと思って読んで、ちょびっとがっかりした口です(^^;
この本はこの本で面白かったんですけどね。
ひつじ君のほのぼの具合に癒されました♪
香桑
2010/04/26 00:59
香桑さん、ありがとうございます(^^)。
ひつじ君のほのぼのは、ホントに癒されますねぇ〜。和むわぁ〜♪
そして、成風堂シリーズじゃなかったんですよね〜(^_^;)。
でも、面白かったんで、こちらもシリーズ化してほしいですね♪
水無月・R
2010/04/26 22:28
紛らわしいタイトルが悪い!と思ってください(笑)

書店さんのお話もよかったですが、出版社のお話も本好きとしては堪らなかったです!テンションがあがりました。
おまけに涙腺の弱い私はそこも刺激されまくりで…困りました(笑)

続編がなかなか出なくってジレジレしちゃってます。成風堂とのコラボとかやってくれるといいですね。
すずな
2010/04/28 16:20
すずなさん、ありがとうございます(^^)。
成風堂シリーズもこちらも、本好きにはたまらないですよね〜♪
ひつじ君の、「一生懸命なんだけどトホホ」なところがとっても気に入ったので、是非成風堂へ行って、店員さんたちにいじられまくってほしいです(笑)。
すっごく楽しいお話になりそうですもの〜(^^)。
水無月・R
2010/04/28 22:03

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