蒼のほとりで書に溺れ。

アクセスカウンタ

zoom RSS 『フリーター、家を買う。』/有川浩 ◎

<<   作成日時 : 2010/06/14 22:39   >>

ナイス ブログ気持玉 3 / トラックバック 9 / コメント 12

実を言うと本作『フリーター、家を買う。』は、日経のサイトでWEB連載されていたときに読んでいたので、再読である。
だけど・・・!やっぱり水無月・R大絶賛!読んだら即萌え!萌えの女神降臨!有川浩さんである。スンバラシイ。軽い気持ちで読み始めて、あっという間に引き込まれて、やっぱりいつもの如く、ぎゃひぎゃひいながら、読んでしまいました・・・。
今さらながらの注意事項ですが、ここから先は水無月・Rの大暴走をお許しいただける心の広〜い方だけ、どうぞ〜(笑)。

亜矢子姉ちゃん、カッコいい・・・!すんごく、はちきんだ! 
〔恒例すぎてしつこい解説:「はちきん」とは、男勝りでサッパリとした気性の、芯がシッカリしている女性をさす、土佐弁です。有川さんの描くはちきん女性は、水無月・Rの目指すところであります。〕
まあ、確かに一刀両断、激しく正論、追い詰めて逃さないところは、かなり頑なな感じで怖いけど。
でも、自分を信じてるところ、なんだかんだ言っても、家族を大事に思い、家族の立ち直りを信じている。その強さに、私は憧れる。

再読なせいか、どうもストーリーを追うというより、印象に残る部分中心になって来るのだけど、やっぱり何と言っても、試行錯誤しながらの誠治の成長が、大変気持ちよかった。
最初は「ギリギリ第二新卒」「本気で探せばどうにかなる」に甘えてダラダラしてる、ニートも同然な誠治が、母・寿美子の病気をきっかけに、姉にどやされたり必要に迫られたりしながら、〈働く〉ということに真剣に向きあって、少しずつ変わっていく。
変わるきっかけは、寿美子の病気だったけれど、ただの甘えた男だったら、こんなに毅然と変わって行けただろうか。きちんと繋がっている家族の関係、状況を自分で判断し行動できる誠治の資質、などがあってこそだろうと思う。
だから、安心する。真摯に生きていけば、やり直しは効くし、色々大変だけど何とかうまく回っていくんだ、・・・って。

あちこちで、ニヤニヤしてしまう。有川さんの文章のテンポが、本当に自分に合っているのが分かって、照れてしまう(←うわぁ、アブナイ人がいる!)。ご近所のいじめ話や、お母さんの病気、暗くて重たい話でも、何とか頑張って前向きになろうという、そういう雰囲気が伝わって来るから。
誠治が、逃げないのがいい。途中、蹴躓くこともあるし、足踏みしてしまうこともある。だけど、何とか頑張ろうとあがくその姿が、いいと思う。
父・誠一だって、なかなか寿美子の病気を認められなかったり、誠治に対して高圧的だったりするけど、それでも彼なりに家族を思っているのだと、だんだんわかってくる。最初は嫌〜な親父の典型、だと思ってたけど、年齢や地位なりのプライドと闘いながら、少しずつ変わって家族に向き合っていく。
そんな誠一と誠治の親子関係の改善も、良かったと思う。

誠治が就職活動をするときの色々な過程、大変参考になりました。なんせ、私が就職活動をしていたのは・・・遥か遠い過去の事ですので(笑)。いつか再就職する日(多分パートだけど)のために、色々心しておくことにします。やっぱり採用担当者は、応募者のことが分かるのね・・・気をつけよう、うむ。

そういえばWEB連載中に気になってた、「誠治と千葉ちゃんのこの後は?!」が、追加の短編で描かれてましたね〜!
おおいに「じれったい愛全開だった二人、このままで終わっちゃうの〜?!とちょっぴり物足りなさも感じてたんで!すんごく嬉しいですよ。
しかも、語り手は明るくひょうきんな豊川クンである。連載中も、「面白いお兄ちゃんだなぁ〜、軽いだけだったらムカつくけど、きちんとしてるところもあるし、なんせ千葉ちゃんに蹴っ飛ばされるところなんか、トホホな香りが・・・」と、トホホ萌えアンテナがピクピクしていたんですよ。
そしたら、実は豊川も千葉ちゃんに惚れてたとは!!しかも、負けそうなの分かってて、それでも見守っちゃうあたり、「頑張ってるのに報われない」という水無月・R的トホホ萌えに直球ブチ込んできました!
赤面のあまりぽっぺたがどす黒くなっちゃう千葉ちゃんも、可愛いと思います(笑)。
40Kgのセメント袋をイキナリ背負えちゃうガテン系女史で、純情派〜!かわいいっ!・・・あ、でもこれは同性だから、こう思うのかしらん。やっぱり男性は、楚々としたか細い美女が顔を赤らめる方がいいのかなぁ・・・。
でもね、千葉ちゃんみたいなまっすぐで真剣な女の子(まあ二十代半ばだけど)は、いいよ!きちんと自立していて、一緒に歩いていける、そしてお互いを尊重しながら支え合うことが出来る、こんな素晴らしい女の子は、そうそういないって!

嗚呼・・・、いつも思うのだ。
有川作品、すんばらし過ぎる、と。
水無月・Rの萌え心は、有川さんの作品によって、より研ぎ澄まされて行きます。
ありがとう、有川さん

(2010.06.11 読了)

フリーター、家を買う。
楽天ブックス
有川浩幻冬舎この著者の新着メールを登録する発行年月:2009年08月登録情報サイズ:単行本ページ数:


楽天市場 by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(9件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
フリーター、家を買う。
 有川 浩 2009 幻冬舎 じれったい。じれったさでは、もしかして一番か!?そこが第一声になるのは、WEB版に追加されたその後の部分があるからだ。WEB版では物足りなかったところが、本書ではちゃんと補強されている。でも、どす黒い頬って……。 感想は、WEB版で書いたとおりだ。フリーターになってしまった主人公。その主人公が家を建て直す物語。二重の意味で。家族を、立て直す物語になっている。人生を、立て直す物語でもある。表紙が意味深で、そしてよく内容を表している。 こんなに長かったっけ?WEB版を読... ...続きを見る
香桑の読書室
2010/06/14 23:25
フリーター、家を買う 有川浩
フリーター、家を買う。クチコミを見る 大学を卒業して就職したは良いものの、「ここは俺の居場所じゃない」と三ヶ月ほどで辞めてしまった武誠治は、以後再就職も出来ずにだらだらとフリーター生活を送っていた。しかし、母がうつ病になってしまったことを知り、姉からもだ.... ...続きを見る
苗坊の徒然日記
2010/06/14 23:42
【フリーター、家を買う。】 有川浩 著
「母さん死ぬな―」へなちょこ25歳がいざ一念発起!?【あらすじ】崩壊しかかった家族の再生と「カッコ悪すぎな俺」の成長を描く、勇気と希望の結晶――  商社勤務「経理の鬼」の父が原因で、重度の鬱病に罹った母。入社三カ月で会社が嫌になって退社しブラブラしていた25歳の俺が、名古屋の病院に嫁いだ姉にどつかれて、ある日、ふと目覚めた。もしかして、俺カッコ悪すぎ??そこからへなちょこ若者の成長が始まる。崩壊しかかった家族の再生と、主人公の成長過程を優しく描く、家族愛と希望に満ちた一冊。ダメダメな息子、こ... ...続きを見る
じゅずじの旦那
2010/06/15 07:10
フリーター、家を買う。(有川浩)
日経ネット丸の内officeにて2007年7月〜12月にかけてweb連載されたもの。その時の感想はこちらです。紙媒体じゃなかったので別ブログにUPしております。この時は、サラリと書いただけだと思ってたけど、改めて読み返すと結構きっちりグダグダ書いてるのねぇ(笑)ということで、ここでは短め感想になっちゃう・・・かな。 ...続きを見る
Bookworm
2010/06/15 12:38
フリーター、家を買う。 有川浩 幻冬舎
未曾有の就職難だとか・・。 ちょうど就職活動に入る息子を持つ身としては、 色々と心配なわけです。 しかしねえ・・こればっかりは、もう、親の出る幕はありません。 とにかく、自分で何とかしてもらわんと。 まあ、スーツ作ったりしてやるくらいが、関の山。 ・・とはいいながら、あれこれ悲観的なニュースを見ては ため息をつく今日この頃ですが。 ...続きを見る
おいしい本箱Diary
2010/06/17 01:02
「フリーター、家を買う。」有川浩
フリーター、家を買う。クチコミを見る ...続きを見る
本のある生活
2010/06/18 19:12
有川浩『フリーター、家を買う。』
...続きを見る
itchy1976の日記
2010/10/24 18:27
本 「フリーター、家を買う。」
不景気がやっと底打ちしたと言われていますが、企業の求人についてはまだまだ厳しいと ...続きを見る
はらやんの映画徒然草
2010/12/10 23:39
「フリーター、家を買う。」 有川 浩
フリーター、家を買う。 (幻冬舎文庫) 就職先を3ヵ月で辞めて以来、自堕落気儘に親の脛を齧って暮らす“甘ったれ&#8221;25歳が、母親の病を機に一念発起。 バイトに精を出し、職探しに、大切な人を救うために、奔走する。本当にやりたい仕事って? 自問しながら主人公が成長する過程と、壊れかけた家族の再生を描く、愛と勇気と希望が結晶となったベストセラー長編小説。 ◆◆◆ ドラマ化もされてタイトルは見かけたことがあるこの小説、タイトルから夢がある明るい話なのかと思いきや、苦くて重くてやるせない展開に正... ...続きを見る
BOOKESTEEM
2015/05/31 12:32

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは〜☆
むちゃくちゃじれったい愛でしたねーっ!!
どす黒い頬の千葉ちゃんの魅力がわからん男の人はだめです。
頑張る人は報われる。有川作品のそんなところに、ほっとします。
香桑
2010/06/14 23:35
こんばんわ^^
愛を語っていますねぇ。分かりますよ。有川さんの作品は恋愛のバイブルなんです。私の中で^^;
始めは暗かったですが、その分誠治の頑張りがとても伝わってきましたよね。
姉ちゃん、カッコイイです。私も、有川さんの作品に登場する女性って憧れかも。
そして、やっぱりじれったい恋愛ですね^^
2人の不器用にも好きあっている感じがとてもかわいかったです。
苗坊
2010/06/14 23:45
やはり女は強かった(^^ゞ
男ってなんでちっぽけなメンツにこだわるんでしょうかねぇ(笑
でも立ち上がっていく男の姿はやっぱり熱いです(^^ゞ
じゅずじ
2010/06/15 07:15
いつもながら水無月・Rさんのレビューを読みつつ、にへにへと怪しい人になってしまいました(笑)…再読したくなっちゃいました☆

女の子がカッコいいのが有川作品の魅力のひつでもありますよね〜。姉ちゃんもだし、千葉ちゃんも!私も少しでも見習いたいものです…^^;
すずな
2010/06/15 12:48
>香桑さん。
じれったい愛は、いいですね〜。WEB連載時代の物足りなさがちゃんと補完されてて、とっても嬉しかったです♪
そうですよ、千葉ちゃんはイイ女ですよね!
そして、頑張ったらちゃんと報われる。
日和らず、きちんと生きていくことの大切さ、というのも伝わって来る作品でした。

>苗坊さん。
男前なぐらいに潔いのに、どこか素朴で純情可憐、そんな千葉ちゃんが素敵♪
片思い決定なのに、見守っちゃう豊川は、いい奴です(笑)。
もちろん、ちゃんと気持ちをつなごうと動き始めた誠治も!(^^)!
有川作品を読むと、ホントにドキドキワクワクしますよね〜!
水無月・R
2010/06/15 21:58
>じゅずじさん。
何をおっしゃいますやら♪
誠治と誠一が、お互いに影響しあいながら、ちゃんと前を向いて努力するところが、良かったですよね〜。

>すずなさん。
いやぁ、そんなぁ(^_^;)。
でもホント、有川作品の女の子は、ホントはちきんです!あの筋の通ったカッコよさは、スンバラシイですよね♪
水無月・R
2010/06/15 22:16
こんばんは!いつもながら、水無月・Rさんの有川さんへの愛があふれるレビュー、素敵です~☆・:.,;*
生きていく力って、絶対誰にでもそなわってる。有川さんのエールは、いつも心に真っ直ぐ届いて気持ちいいですよねえ。
水無月・Rさんが萌える気持ち、よーくわかります(^◇^)
あ、私も千葉ちゃん素敵だと思いますよ!
ERI
2010/06/17 01:06
ERIさん、ありがとうございます(^^)。
お褒め頂いで、お恥ずかしい限りです♪
例によって例の如く、自己陶酔に近い(笑)。
有川さんの物語は、きちんとした大人が一生懸命やっていって、ちゃんと報われるところが、本当にいいです!
もちろん、あの文章のテンポの良さも、たまりません!(^^)!
水無月・R
2010/06/17 23:21
水無月・Rさん、こんばんわ。
有川さんの作品はやっぱりいいですよねー。
一生懸命やっていけばきっと大丈夫!そんなふうに思えて元気がでました。
今回はラブロマは控えめでしたけど、それでもよかったですね。千葉ちゃんの魅力がわかる男の子たちを書いてくれたのもうれしかったです。
june
2010/06/18 19:11
juneさん、ありがとうございます(^^)。
千葉ちゃんの良さが分かる男子、絶対カッコイイですよね!
背中を預けて、一緒に戦っていける感じが、すっごくいいです。
私も、そういう存在にならねば!って思いました(^_^;)。
水無月・R
2010/06/18 22:12
こんにちはー!
愛がめっちゃ伝わってきますね・・・!笑
お姉ちゃんかっこいいですよねぇ、ほんと。あんなに筋が通ってて空気も読めて気遣いもできて・・・かっこよすぎます。
正しい人と正しさを振りかざす人と正しくあろうという人と…似てるようで違いますが、お姉ちゃんは常に正しくありたいと踏ん張って生きてきた人なのかなぁと。憧れます。

そしてやっぱり恋愛ですよね・・・!!
千葉ちゃん、いいですよね。豊川見る目がある。。!でも豊川にも豊川で何かしらむくわれてほしい。。。
ほんととにかく大満足すぎる1冊でしたね。
yoco
2015/05/31 12:31
yocoさん、ありがとうございます(^^)。
えへへ〜、有川作品では理性を見失うことがフツウになっている私でございます(笑)。
私、有川作品に登場する「はちきん女性」が大好きでして!芯がしっかりしてて、素敵すぎます♪

豊川が報われる日…!いいですね!いつか来てほしいです!
水無月・R
2015/05/31 21:57

コメントする help

ニックネーム
本 文
『フリーター、家を買う。』/有川浩 ◎ 蒼のほとりで書に溺れ。/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる