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zoom RSS 『太陽の村』/朱川湊人 ○

<<   作成日時 : 2010/08/07 22:29   >>

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父親の退職祝いのハワイ旅行の帰り、飛行機事故にあった俺。気がつけば、流れ着いた海岸で子供たちに「海坊主、海坊主」とつつかれるありさま。・・・って、よく見るとこの子供たちの服装、変だ!
確かに俺は120キロ越えした色白デブで、引き籠りじゃないがフリーターでほぼニートでネットゲームにはまってるオタクだが、断じて「海坊主」ではない!
村の村長に引き合わされ、状況を聞くうちに、自分はタイムスリップしたのではないかと気づく俺だが・・・。

朱川湊人さんは、初読みですね、多分。直木賞作家さんなんだ・・・(←もの知らず)
新聞の書評で興味を持ったので、〈読みたい本リスト〉入りしてた作品です。面白かったは面白かったけど・・・、最後の方はちょっと微妙ですね。ああ、いいえ、ラストの方だけ私の好みに合わなかっただけなので、お好きな方はお気になさらず。
主人公のキャラが、よかったですよ(笑)。
前述してますが、ほぼニートなオタクデブ。妹に溜息をつかれても、父母に見放されても、ネットゲームとコーヒー牛乳とキャラメルコーンがあれば幸せ、という青年。(コーヒー牛乳もキャラメルコーンもかなりカロリー高いですよ・・・!)
そんなまさに現代っ子な彼の名は、〈坂木龍馬〉。坂本じゃないよ。NHK大河ドラマで今旬ですけどねぇ(笑)。
彼が辿り着いた『太陽の村』=阜多々(ふたた)村は、どうも鎌倉〜室町期の日本のようで、なんか違うようで・・・。

甘ったれの現代っ子でオタクデブの龍馬だが、命を助けてもらった村の人々には恩義を感じ、心の中では色々ツッコミを入れつつも、村の仕事を手伝うようになる。可愛い娘さんとも知り合いになり、かつ〈物語〉を知らない村人たちに語り部として〈物語〉を語って喝采を受けたり、重労働のおかげでだんだん痩せてきたりと、いい方向へ変化していく。爽やかで、展開も面白いんだけど・・・ちょっと胡散臭い(笑)。
村人たちも、妙にわざとらしく時代がかっているような気がするし、子供たちの名前は「桃太郎」に「金太郎」に「寝太郎」だし。
と思ったらやっぱり、現れた地頭〈佐宗八百万〉があからさまに金髪碧眼の中年外国人だったり、山中にあるはずのない現代の煙草の吸殻「フィリップ・モーリス」のフィルターがあったり。
「*の惑星?!猿の*星なのか?!」というツッコミに笑いつつ、現れた「日輪伽藍菩薩」が「太陽の塔」であることにアレアレアレ?・・・と思ってるうちに、壮大などんでん返しが。

うわぁ・・・そう来ちゃうか。やり直しのための、実験・・・ねぇ。
まあ、いいんですけど。そういう考え方もありだし。
でもねぇ、私的には、やり直しってのは無理だと思っています。現実的じゃない。
とはいえ、どんでん返しの途方もなさは、ある意味思いきってるなぁ〜と思います(^_^;)。
ここまでやったら、エンターテイメントでしょう(笑)。
村長をはじめ、計画の主だった面々のネタばらしときたら、びっくりを通り越して爽快でしたからねぇ!
ほぼニートな青年が、汗を流して働き、他人のために努力し始め、そして「本当に人から求められる喜び」を得て、きちんと「生きる」ことが出来るようになる、というストーリーも良かったですし。

多分・・・ラストに龍馬が選んだのは、現実の世界に戻る方の道だったと思いますよ。
私としては、そうして欲しいです。

(2010.08.06 読了)

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