蒼のほとりで書に溺れ。

アクセスカウンタ

zoom RSS 『キノの旅 (14) -the Beautiful World-』/時雨沢恵一 ○

<<   作成日時 : 2011/05/04 23:27   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 2

時雨沢恵一さんの「キノの旅」シリーズも、14冊目で、何と10年だそうですよ。時雨沢さんの「国」のバリエーションの豊かさには、いつも「すごいなぁ、素晴らしいなぁ」って感心しきりなんですが、今作も本当に色々・・・ですよ〜。

喋るモトラド(自動2輪車)・エルメスとパースエイダー(銃器)有段者・キノの旅はひたすら続く。
そして、妙齢美人な師匠とハンサムな弟子組、日本刀使い・シズ様と喋る犬・陸と無口な少女・ティーたちの組の旅も。
彼らの出会う地域や国の物語が、淡々と綴られてゆく。彼らは、ただ「そこ」を通り過ぎてゆく。一途に、旅を続けていく。

『キノの旅 (14) -the Beautiful World-』
口絵・プロローグ「朝日の中で・b」
朝日を浴びながら、号泣する3人の女性。
口絵・第一話「情操教育の国」
かつて師匠が訪れた国。キノが訪れたとき、どう変わっていたのか?
第二話「呟きの国」
機械に呟き続ける男。
第三話「規制の国」
とあるものを規制する国。パースエイダーとモトラドは?
第四話「開運の国」
師匠組が訪れた国の、石の正体。
第五話「遺作の国」
作家を殺して欲しいという依頼。キノは断るが。
第六話「亡国の国」
「ばくだんでかいけつできないことも、しなくてすむことも、たくさんある」
第七話「結婚の国」
結婚したい男性の条件が、変な国。
第八話「寄生虫の国」
病気をしないで生き続けられる国の真実。
第九話「差別をする国」
ある人種を、見たこともないのに蔑む国の人々。
第十話「正しい国」
戦争を嫌った国の末路。
第十一話「卑怯者の国」
テロが頻発する国。犯人を追う女刑事と、キノが下した決断。
エピローグ「朝日の中で・a」
朝日を見に行きたいと、キノに護衛を依頼する女性たち。
あとがき
十周年を感謝する、普通(笑)のあとがき。
あとがきカルタ
七五調。「あああとがきや あとがきや」

今回、師匠があんまりえげつなくなかった(笑)。相変わらずクールでカッコよかったですけどね〜。あの潔さと割り切りっぷりは、タダモノじゃないですよ。ホント師匠って素晴らしい!そしてやっぱり、弟子はトホホ属性(笑)。

「呟きの国」は、ツイッターですね〜。私、ブログがギリギリ限界の人なんで、ツイッターよくわかってないんですけど・・・。呟きまくってますねぇ〜。
「規制の国」や「差別する国」なんかは、ホント人間の厭なところを浮き彫りにしてるなぁ〜って思います。
笑ったのは「結婚の国」。結婚相手として優秀な男性の条件が、結婚に全く生かされないうえに、いつでも変わる可能性があるってのがね〜。
とりあえず、旅人さんはほとんどの人が、今のこの国の条件に合うんじゃないかしら。師匠のハンサムだけど背の低い弟子なんて、どう?モテモテでしょうねぇ(笑)。

でもね、一番いいなぁ〜と思ったのは「亡国の国」ですね。
亡国(このタイトルの国ではなく、既に滅んでいる国)の王子・シズ様&喋る犬・陸&手榴弾少女・ティーが訪れた、「友情と愛情を重んじる」という国は、城壁を壊していた。ひとりの住民が、それを危惧してとある仕掛けをしていると、シズ達に告白する。シズ達は国を出た後、敵国の偵察部隊と思われる人々に出会い、その情報を伝える。彼らと別れた後、ティーは住民の男の行動について「どこまでがほんとう?」という言葉を放つ。すごいな〜、一瞬にしてシズ様と陸を凍らせちゃった(笑)。
そして彼女は言うのだ、
〜〜「ばくだんでかいけつできないことも、しなくてすむことも、たくさんある」〜〜 (本文より引用)
と。
ティーの真実をえぐる発言は、ひらがななのに、鋭い。しかも、誰も傷つけない。
彼女がシズ様や陸と旅を続けることで、様々な事を感じ、学び、成長していけばきっと素晴らしい旅人になることでしょう。
まあ、ティーの切れ味が上がれば上がるほど、シズ様のトホホ具合がパワーアップするだろうという、水無月・Rの期待もあるからなんですけどねぇ(笑)
・・・常に真剣なのに、何故トホホ。
・・・誠実かつ爽やかハンサム系なのに、何故トホホ。

トホホには愛がある
ああ・・・シズ様ったらやっぱりトホホです。素敵すぎる(笑)。

さて、作者・時雨沢さんはこれからも書き続けていきたいと「あとがき」に書いてらっしゃいます。
キノ組・シズ様組・師匠組の旅が、ずっと続いて行きますように。ずっと、色々な国を旅する彼らを読み続けることが出来るといいなぁ〜、と思っています。シズ様やハンサムな弟子のトホホが大好物だからってのもありますが、それだけじゃなく。
彼らの旅は、私に色々な事を教えてくれるので。面白いし、楽しいし、時々反省させられる。とても、このシリーズが好きですね〜、私。

(2011.05.03 読了)

キノの旅 14―the Beautiful World (電撃文庫 し 8-33)
アスキー・メディアワークス
時雨沢 恵一

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by キノの旅 14―the Beautiful World (電撃文庫 し 8-33) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
キノの旅]W -the Beautiful World- 時雨沢恵一
キノの旅 14―the Beautiful World (電撃文庫 し 8-33)著者:時雨沢 恵一アスキー・メディアワークス(2010-10)販売元:Amazon.co.jpクチコミを見る 口絵・プロローグ「朝日の中で・b」 朝日を見て ... ...続きを見る
苗坊の徒然日記
2012/05/19 23:54

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こちらにも失礼いたします。
私、キノの旅を読み始めてちょうど1年くらいみ
たいです^^ようやく追いつきました。
今回もいろんな国がありました。印象的だったのは私もシズ様ご一行が行った国ですね。ティーの言葉は本当に重みがあります。ちゃんと理解していっているんだとしたら、いえ、言ってると思うんですけど^^;末恐ろしい子だなと思います。
師匠たちのお話はいつもに比べたら抑え気味でしたよね^m^
苗坊
2012/05/19 23:56
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
1年でここまで、素晴らしいですね!
私は4年ぐらいかかってます…(^_^;)。
ティーは、末恐ろしいですよねぇ(笑)。
でも、シズ様のトホホを際立たせるためにも、ずっと一緒に旅してほしいです〜♪
水無月・R
2012/05/20 22:17

コメントする help

ニックネーム
本 文
『キノの旅 (14) -the Beautiful World-』/時雨沢恵一 ○ 蒼のほとりで書に溺れ。/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる