蒼のほとりで書に溺れ。

アクセスカウンタ

zoom RSS 『オー!ファーザー』/伊坂幸太郎 ○

<<   作成日時 : 2011/08/19 22:55   >>

ナイス ブログ気持玉 3 / トラックバック 5 / コメント 9

ちょっとできのいい、普通の高校生・由紀夫。母一人子一人だが、ちょっとそれ以外が複雑(笑)な家庭。
そんな彼が巻き込まれた複雑?な事件の顛末。いやぁ、伊坂幸太郎さんらしい、あちこちに広がる事件、怒涛の伏線回収が爽快な物語でした。久し振りに大変楽しかったですよぅ!
タイトルの『オー!ファーザー』に♪(音符記号)をつけたくなるくらいに、ね。

但し、こうも毎日伏線だらけの日常ってどうよ、って思うわ(笑)。物語は物語に必要な部分だけ語られるけど、日常は全く関係ないこともあるでしょ。どんだけ、濃い日常を送ってるんだろう・・・日々フル回転って、疲れるだろうなぁ(^_^;)。

内容を書こうにも、非常にキャラの立っている4人の父親(だれがホントの血縁かわからない)と一緒に生活するという状況、しかもそれぞれの父親が一芸に秀でてる上に割と自由人なので、色んな事が起きて全部拾いきれない。
なので、あらすじはあきらめます(笑)。軽妙なテンポで、どんどん物語が進んじゃうんですもん。

ギャンブラーの鷹、大学教授で知識人の悟、中学教師でスポーツマンの勲、女にもてまくりの葵。この4人の父親の影響か、出来のいいソツのない子なんだよねぇ、由紀夫って。基本「4人の父親には反発ぎみ」なんだけどね。高校生男子が、そんな複雑な家庭環境(笑)にあったら、由紀夫みたいに達観するかグレるしかないもんなぁ。
それだけでも由紀夫の環境には、優れた大人に囲まれてて羨ましい気もするし、やたらかまわれて大変そうという気もする。苦労してるよね、色んな意味で(笑)。

監禁された由紀夫を救出するために、4人の父親が取った行動というのが、TVのクイズ番組出演。大胆かつ適材適所というか、いやいやすごい展開ですよ。その父親たちに依頼されて、連絡役を務める由紀夫のガールフレンドの多恵子は、現実にいたらちょっとウザいかも(笑)。頭のいい子なんだけど、人の話聞いてないし、ずいずいと踏み込んでくるしねぇ。でも由紀夫とのバランスはいいのかも。
由紀夫の友達の鱒二には、かなりイライラしたなぁ。それでも憎めない、って周りに見られてたけど、私的にはナシだなぁ。かなり甘ったれてる。

しかし、何より凄いのは由紀夫の母だと思いますよ。あんなにスゴイ夫たちから、「別れるぐらいならみんなで一緒に暮らして、由紀夫の父親が誰かなんて関係ない」って思われてるんだから。平気で四つ股かけてたのに、誰からも恨まれないという。どんな女神様だ(笑)。
存在感はあるのに、事態が収拾するまで一切登場しない。だけどみんなから愛されている。
そして、彼女も皆を愛している。「元気?私の大事な夫たちは」と聞き、由紀夫はそんなの知しらねぇよ、と答える。
母と子の間にも、愛がある。どたばたと救出作戦をする父親たちにも負けない、家族愛。
オー!ファーザーというタイトルでも、家族とか友達とか、色んな関係の愛を描いた物語だったなぁ、と思いました、ラストで。

あ、そうそう。
とりあえず、電線を滑り降りて脱走するのは可能だと判りましたが、素人には無理だと思います(笑)。

(2011.08.14 読了)

オー!ファーザー
楽天ブックス
A family 伊坂幸太郎 新潮社発行年月:2010年03月 予約締切日:2010年03月18日


楽天市場 by オー!ファーザー の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
ナイス ナイス
面白い

トラックバック(5件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
オー!ファーザー 伊坂幸太郎
オー!ファーザークチコミを見る みんな、俺の話を聞いたら尊敬したくなるよ。我が家は、六人家族で大変なんだ。そんなのは珍しくない?いや、そうじゃないんだ、母一人、子一人なの ... ...続きを見る
苗坊の徒然日記
2011/08/20 23:14
オー!ファーザー / 伊坂幸太郎
面白かった〜!やっぱり伊坂さんはこうでないと!! ...続きを見る
たかこの記憶領域
2011/08/21 20:46
【オー!ファーザー a family】 伊坂幸太郎 著
他の父親って何? 誰の父親のこと?  まずは来訪記念にどうかひとつ!  人気blogランキング【あらすじ】みんな、俺の話を聞いたら尊敬したくなるよ。我が家は、六人家族で大変なんだ。そんなのは珍しくない?いや、そうじゃないんだ、母一人、子一人なのはいいとして、父親が四人もいるんだよ。しかも、みんなどこか変わっていて。俺は普通の高校生で、ごく普通に生活していたいだけなのに。そして、今回、変な事件に巻き込まれて・・・一妻多夫父親が複数いるのはいいかもしれない。ギャンブル好き、女好き、豊富な知識、運動フ... ...続きを見る
じゅずじの旦那
2011/08/24 21:50
オー!ファーザー(伊坂幸太郎)
面白かった! 最近、伊坂作品は私的にイマイチ感を感じる作品が続いてたんですが、これは良かった。久しぶりにスッキリした読後感を感じる事が出来た伊坂作品でした。 ...続きを見る
Bookworm
2011/08/25 12:26
オー!ファーザー 伊坂幸太郎 新潮社
定番の楽しさ、というものがあります。 時代ものなんか、特にそうですよね。 役回り、物語の道筋、大体決まっていて、読者は安心して その世界に浸る事が出来る。多少のハラハラドキドキはあるけど 主人公は決して破滅する事にはならない。 ハッピーエンドは決まっているんだから、そこまでの道筋をゆっくり 楽しめばいいんですよね。 この本も、後書きで伊坂氏が自分で書いておられるように、 伊坂氏お得意の展開が満載でした。 張り巡らされた伏線、あちこちに仕掛けられた罠が、見事に 組み合わさ... ...続きを見る
おいしい本箱Diary
2011/08/25 21:23

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは^^
なんとも伊坂さんらしい作品だと思いました。
4人の父親それぞれ性格が上手いこと分かれていて^^;そりゃ由紀夫もいろんな意味で賢くなるだろうなと思いました。
最後は4人の父親がカッコよかったですね^^
電線を滑り降りるのは可能なんですね〜。まあ、マネはしませんが^m^
苗坊
2011/08/20 23:27
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
そうですよね、4人がきちんと役割分担というか、面白いことになってましたもんねぇ。絶妙。
由紀夫も、彼らの薫陶よろしく、クールだけどツッコミもできるぜ的な人格形成がされてて、面白かったです。
電線ねぇ、素人には危険ですよね(笑)。
水無月・R
2011/08/20 23:36
水無月・Rさん こんばんは。
ほんと、あらすじあきらめます(^_^;)ですよね。私も引用だけで自分では書けませんでした(w
それにしても、由紀夫の母はすごいです。夫たちもすごいけど…。
久々に伊坂らしい作品だったと思います。
たかこ
2011/08/21 20:49
たかこさん、ありがとうございます(^^)。
伊坂さんらしい、軽快な展開ときっちり伏線回収、爽快な物語でしたね!楽しかったです。
ホント、4人の夫を持っているお母さん、スゴ過ぎ(笑)。私には無理。一人で手いっぱい(笑)。
水無月・R
2011/08/21 22:33
やっぱり、お母さんが気になりますねぇ!
この4人を牛耳るなんて…
きっと、いろんな顔を持ってるんでしょうね(^^ゞ
じゅずじ
2011/08/24 21:53
じゅずじさん、ありがとうございます(^^)。
そうなんですよ、このお母さんタダモノじゃないですよきっと!
賢く美しく、魅力的な女性なんでしょうね〜。
水無月・R
2011/08/24 22:45
そうそう!「♪」付けたくなりますね〜(笑)
伊坂さんだっ!と大喜びしながら読んだ作品でした。面白かったですね〜。
そして、お母さんが気になりますねー!4人のお父さんたちを虜にするテクニックの4分の1でいいから伝授して欲しいです〜(笑)
すずな
2011/08/25 12:37
こんばんは!うふふ(笑)確かに凄い伏線回収でしたよね。何しろ、あんなに濃いお父さんが4人もいちゃあ、事件も余計にややこしくなろうというもんです。そう言えば、伊坂作品には、いつもユニークなお父さんが登場しますが、「お母さん」ってあまり出てこないような。この作品のお母さんも、ほとんど作品の中では登場しませんでした。それだけに、興味ありますね(*^m^*)
ERI
2011/08/25 21:31
>すずなさん、ありがとうございます(^^)。
これぞ伊坂さんですよねぇ。ただし、ホント伏線がたくさんあって、こんな日常は大変だろうな、と変な事を考えてしまいました(笑)。

>ERIさん、ありがとうございます(^^)。
こんなお父さんが4人もいたら、大変ですよね〜。そのお父さんたちの気持ちをぐっと掴んで離さないお母さん・・・素晴らしい!でも私には無理!ははは・・・。
水無月・R
2011/08/25 21:59

コメントする help

ニックネーム
本 文
『オー!ファーザー』/伊坂幸太郎 ○ 蒼のほとりで書に溺れ。/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる