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zoom RSS 『ドS刑事 〜風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件〜』/七尾与史 ○ 

<<   作成日時 : 2012/05/28 19:38   >>

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なかなかセンセーショナルなタイトルですよね〜、『ドS刑事』って・・・。
その迫力あるタイトルと、表紙がワカマツカオリさんだということで、ついつい図書館で予約してしまったんですよね(^_^;)。
七尾与史さんは初読み作家さんですが、「このミステリーが凄い!」大賞の候補作であるデビュー作『死亡フラグが立ちました』は、〈読みたい本リスト〉には入ってないものの、ちょっと気になってました。この作品は、軽め(いや、たくさん殺人事件は起こるんだけど・・・)で面白かったので、入れてみようかなぁ〜。

ところで、〈ドS〉って、こういうので合ってるんだっけ〜?という疑問が…。サディスティックというよりは、〈猟奇的〉なんじゃないかと。ただ、そういうドラマかなんか、ありましたよね。似たようなタイトルじゃマズイか・・・。
まあ・・・私、善良で小心な小市民なんで、〈ドS〉の解釈が間違ってるのかもしれないし(笑)。

浜松市で連続する、放火殺人事件。所轄・浜松中部署の刑事・代官山修介は、県警本部から派遣されてきた黒井マヤ(代官山より階級は上なので上司である)と組んで捜査に当たる。飛び切りの美人で、父親は警察庁次長という権力者、・・しかし、なんとも高飛車で口が悪い。しかも、グロテスクなホラー映画や暗黒人形(やっぱり猟奇趣味全開)が大好きで、「死体が見たいから刑事になった」と言い切るほどの、死体マニア。
きょ、極端だわ〜。美人で頭が良いけどかなり口が悪い、程度ならまあいいけど、黒焦げ死体のにおいをかいで恍惚の表情って、どうなのかしらん。現場から遺体の歯や爪をかすめ取って行ってコレクション(←推測だけど)ってのも、アレですよね(-_-;)。
そんなマヤと組んでる代官山(マヤたちには代官様と呼ばれている)は浜松中部署一のイケメンなんだけど、その猟奇的趣味にはついてゆけず、暗黒人形展やホラー映画に誘われても、かなり腰が引け気味。いや、気持ちはよく判る・・・(笑)。

次々と起きる、放火殺人。最初の被害者たちは、2番目の被害者を脅迫しているが、3番目の被害者は2番目の被害者による詐欺に遭っており・・・というつながりはあるものの、全体的な被害者同士のつながりはなく、誰が、何故、次々と人間を火だるまにするという凶悪殺人を連続させているかは、全く見えてこない。
マヤと修介により悪意のバトンと名付けられたその関係性は、最終的に、一番弱い被害者、〈子供〉へと向かっていたものであった。その子供の復讐のために、とある人物がこの連続殺人を実行していたわけだが…。
サブタイトルの「〜風が吹けば桶屋が儲かる〜」や登場人物の言う「バタフライ・エフェクト(蝶のはばたきが廻り廻って地球の反対側で嵐を起こすというカオス理論)」なわけね、その理由って。まあ、確かにこの連鎖の結果なのかもしれないけど、・・・偏執狂的だなぁ。更に言えば、この連鎖が絶対ってわけでもないと思うのね。物事ってそんなに単純じゃないでしょう?だから、犯人の思い込みが酷いなぁ…って思うのですよ。

マヤの趣味に関しては、全然共感できませんなぁ。頭が良くて、誰も辿りつけてなかった真相に早い時期に気づいてたってのはすごい。けど「死体が見たいから」という理由で、犯人を見逃し続けるのは、駄目ですよねぇ・・・(-_-;)。こんな刑事いたら、イヤだわ〜、絶対。
物語の中の人物だから、まあ許容できるし、面白い話だなあ、って思えるけどね。
代官様の振り回され具合から、してきてもいいはずの〈トホホの香り〉がしてこないのは何故だろう・・・?(笑)
トホホを感じられないけど、好きですよ、代官様のキャラ。もう2作目も出てるんで、是非、次作でもマヤに振り回されて頂きたいものです。
キャラと言えば、マヤの上司の神田が、笑えます。なかなかのナイスミドルのようなんですが、隠そうとしても隠し切れないアニメヲタだという(笑)。あちこちでアニメの名台詞を吐いてしまい、「どこかで聞いたセリフですね」と言われると慌てて誤魔化す。どっちかというと神田の方からトホホの香りがしますな〜(笑)。

最後にマヤに対して、代官様が
〜どんだけツンデレなんだよっ!〜 (本文より引用)
と思ってますが、あれはツンデレなんですかねぇ。ううむ。ツンデレの定義も勉強しなおした方がいいのか、私(笑)。
でも、アレですね〜、これで代官様、落ちたんじゃないんですか(^_^;)。
ダリオの映画を一緒に観たカップルは結ばれる、ってマヤが思ってるんだったら、かなり最初の方でマヤは代官様を「うちに観に来なさいよ」って誘ってましたよね?相当、気に入ってたんですねぇ。最初っから。
そこに気づいたら、グロいのイヤだ〜って思いつつも、ほだされる代官様な気がする(笑)。

殺人はたくさん起こるけど、ライトなノリでキャラたちも面白いし、意外な展開(やや無理やり気味(笑))なのも興味深いし、次作も読んでみようかな〜と思います。

(2012.05.27 読了)

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『ドS刑事/風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』 七尾与史
美人だけれども高飛車で、年下な上司に振り回される主人公、というパターンって結構多いんですかね。 個人的には田中芳樹センセの<ドラよけお涼>シリーズを連想しちゃいましたけど。 ...続きを見る
【徒然なるままに・・・】
2012/05/30 21:45

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