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zoom RSS 『婚外恋愛に似たもの』/宮木あや子 ◎

<<   作成日時 : 2013/03/27 23:18   >>

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・・・わぁぁぁぁぁ!!!う、あううう、うくく・・・。
ちょっと宮木あや子さんたらッ、思いっきり笑っちゃったじゃないのよもう!んもう〜、宮木さん、好きだわぁ。なんかもう、ずっと笑ってた気がしますわ〜。
実を言うとね、『婚外恋愛に似たもの』というタイトルから、不穏系なのかなって勝手に思ってたんですよ。いい意味で、裏切られたわ〜。でもアレか〜、そういや確かに、表紙の美人は似合わぬ応援うちわを持ってたりするのよねぇ。

男性アイドルグループを養成する芸能事務所・ディセンバー。その事務所に所属するメジャーデビュー前のアイドルユニット・スノーホワイツのファンである5人の女たち。まったく別々の階層に所属する彼女たちは、普通なら交流が生ずることがないんだろうけど、スノーホワイツの5人のメンバーそれぞれの熱狂的ファンであることと、ひょんな出来事から繋がっていく。

なんでも上から屈辱の三番目の桜井、下から三番目の益子、いつでも衒うことなくトップを張ってきた隅谷、ど真ん中で切り抜けてきた山田、ずっと最下位だった片岡。
あからさまなんだけど、この女の格差は、あるなぁ。そんで、その階層って、確固としてあって、なかなか乗り越えられないんですよねぇ。
だけど、美醜と境遇と頭脳もこの階層に全部合わせてるってのは、ちょっとステレオタイプすぎやしませんかね。もちろん、物語としての面白さがそこにあるんで、物語上はこれで良し、ですけどね(笑)。
実際は、美人だけどアタマ悪いとか貧乏だとか、不細工だけどアタマがよくて経済的に安定してるとか、色々なバリエーションがありますから・・・。とか書きつつ、自分は美醜・頭脳・境遇、どの辺かなとか考え始め・・・、う〜んやっぱり考えたくないな。悲しいわ…(笑)。物語で大笑いするぐらいで止めておく方が幸せだやね。

しっかし、相変わらず宮木さん、容赦ないっすね(笑)。この痛さと笑いの共存、素晴らしすぎる。
35歳、夫あり(隅谷は独身だけど)で、アイドルしかもデビュー前のユニットに入れあげてるって、結構すごいことだと思うんだけどでも、いいトシしてアイドルぅ?!的なイタさではない。それぞれの階層は、それぞれなりに悩みがあるっていうのが、痛い感じだな〜。そっか〜。常にトップで何にも不自由してない隅谷にも、いろいろあるわけですねぇ。

私自身は、アイドルとかそういうのに熱中したことがないんで、出待ち入り待ちとか、ファン心理とか、イロイロ面白かったです。納得することやら感心することやら。
超アイドル多数所属の某芸能事務所がモデルなんですよね、たぶん。私もJ事務所のアイドルさんたちは好きですね。彼らは礼儀正しいし、清潔感があって、一生懸命頑張ってる感じがとてもするから。益子じゃないけど、こういう息子がいたらいいよねぇ(笑)。いや、うちの息子は益子の息子ほど大変な感じじゃないけど。

美人度上位二人の、率直さがたまらんですなぁ。本人目の前にして「ジャバだ」って言うか?!普通。しかも、コートが緑だったら「モリゾー」って・・・。あれですよね、愛知万博のキャラクターですよね、モリゾー(笑)。

うわぁ、全然内容に触れてません(笑)。
まあ、とにかく笑えます。35歳というと、私より少々年若い皆さんですが、あるあるネタもたくさん。
そして、アイドルファンというつながりあってこそなんだけど、この5人っていいなぁ。正直だし、羨ましいと思うぐらいはあっても、妬まない。お互いが遠慮なくいろいろ言い合える、この不思議な友情、いいですなぁ。

最後の「茄子のグリエ〜愛して野良ルーム2」で、ちょっとお互いが「ああこの人、私のことこんな風に考えてるな」って思ってるの、すごくリアル。
そんなまとまってるようで、ばらばらな感じのこの5人が迎える物語のラストは、祝福に満ちている。
ずっと応援し続けた、愛してやまないスノーホワイツがメジャーデビュー。
これからも、彼女たちは全身全霊かけてスノーホワイツを愛しつくすことだろうと思うと、なんだかあたたかい気持ちになる。

あ、そうそう。それぞれの章のタイトルが、割と売れた書籍のタイトルのパロディーです。なんか、ニヤニヤしちゃいますね。

(2013.03.27 読了)

婚外恋愛に似たもの [ 宮木あや子 ]
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宮木あや子 光文社発行年月:2012年10月 ページ数:196p サイズ:単行本 ISBN:9784


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婚外恋愛に似たもの
宮木あや子 2012 光文社 いつも一番上の女。上から三番目の女。普通で真ん中の女。下から三番目の女。いつも一番下の女。 『野良女』の姉妹作とのことだが、主人公達の年齢が5歳アップし、既婚になったことで、抱える悩みの種類が変わるものだ。民主主義だろうと資本主義だろうと、そこには格差があり、階層がある。共通して35歳である彼女達は、お互いが同じ階層ではないことを知っている。同時に、自分と近しい生活圏 ...続きを見る
香桑の読書室
2013/03/27 23:48
婚外恋愛に似たもの 宮木あや子
婚外恋愛に似たもの著者:宮木あや子光文社(2012-10-18)販売元:Amazon.co.jpクチコミを見る オススメ! 愛したひとは、2.5次元。35歳人妻、夫以外の男に溺死寸前。 容姿も、仕事も、家族 ... ...続きを見る
苗坊の徒然日記
2013/03/27 23:52
婚外恋愛に似たもの(宮木あや子)
うん、面白かった。最初の章だけ読んた時は、ドロドロ系かなぁと思ってたんだけど、ウルトラハッピー系も程よくブレンドされてるって感じで楽しく読めた。 ...続きを見る
Bookworm
2013/03/29 05:44
「婚外恋愛に似たもの」 宮木あや子
婚外恋愛に似たもの (光文社文庫) 愛したひとは、2.5次元。35歳人妻、夫以外の男に溺死寸前。 容姿も、家族も、社会における立ち位置もバラバラの5人の女の共通項は、35歳。夫あり。そして男性アイドルユニット「スノーホワイツ」の熱狂的ファンであること。 女の本音に溢れる宮木あや子の“最凶恋愛小説&#8221;! ◆◆◆ だから、その都度埋めていけばいい。 とあるアイドルグループで活躍する子が好き、という共通点で繋がっている5人の女性。 頂点、底辺、平凡、と異なる層で通常ならば交わらないであろう女... ...続きを見る
BOOKESTEEM
2016/04/29 17:51

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは^^
面白かったですねー。ファン心理も変わるところが満載でひーひー笑って読みました。
宮木さん自身がとあるJ事務所のグループのファンなんですよ^^なのでこんなに素晴らしい作品が書けたのです。
ちょうど宮木さんが応援されているグループも去年デビューしたので重なっていて、私は読んでいて鳥肌が立ちました^^
苗坊
2013/03/28 00:02
こんにちは♪
野良ルーム2のお互いに隠しているわずかばかりのわだかまりが、とてもリアルでした。
そんな風に思うところがないわけではないけれど、ってところが、なんともいえなかったです。
現実の人付き合いには、こういう裏側の気持ちがつきまとうと思うから。
あるあるネタに笑いがながらも、ちょびっとわが身を振り返ったりしました。痛くて笑える宮木ワールド。
ありえないぐらいのステレオタイプにしないと、痛すぎて笑えなくなったかも(^^;;
次は40歳女子で、書いてもらいたいものです。
香桑
2013/03/28 14:48
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
やっぱり、宮木さんJ事務所のグループのファンなんですね♪スゴ〜く、ファン心理がリアルだなぁと思ってました(#^.^#)。
とにかくこの作品、大笑いして、楽しかったです。(家族には可哀そうな者を見る目で見られましたが)
水無月・R
2013/03/28 15:03
香桑さん、ありがとうございます(^^)。
「野良ルーム2」の、お互いがちょっと引っかかりを持ちながらも、それでも付き合って行ける関係の確かさ、ていうのは、ホントにリアルですよね。
うわぁ。40代女子で書かれたら私、涙なくしては読めないかも〜。身に覚えがありすぎて(笑)。
水無月・R
2013/03/28 15:12
まさに「痛さと笑いの共存」でしたね。そのバランスが絶妙で素晴らしかったです!
ファン同士で繋がっていくというのは「あ〜わかる、分かるよ〜」と思いながら読みました。自分の経験と重なるところもあったりして、身につまされる部分もありましたけどね^^;でも、楽しく読めました〜。
すずな
2013/03/29 12:34
すずなさん、ありがとうございます(^^)。
宮木さん、ホントにうまいですよねぇ。
笑いながらも、ちょっぴり切なくなったり、温かい気持ちになったり(そして少し我が身を振り返って悲しくなったり(笑))。
ファンであることで、こんなに違う人たちがつながっていけるというのが、とてもよかったです。
水無月・R
2013/03/30 22:53
こんにちは〜♪
いやーほんと楽しく読みました!
一歩間違うとイタイのかもしれませんが、突き抜けるとすがすがしくていいですね。隅谷さんとか、好きなものに対して柔軟に動けるように仕事も変えてますしね・・・!
潔くて格好良い。

タイトルがパロディになってる・・・って言われてみれ気付きました。確かに・・・!!
これ、めっちゃおもしろいですね。。。こんな小さなところにも小ネタがあるとは。宮木さん楽しすぎる…笑

ちなみに話はそれますが、私最近面倒臭がってインデックスの更新を疎かにしてましたが、一覧になってるとやっぱり見やすいな。。。と改めて思った次第ですが、水無月さんの最新バージョンのインデックス楽しみにしてます^^
yoco
2016/04/29 17:50
yocoさん、ありがとうございます(^^)。
もうホント、素晴らしく楽しかったですよね!!
好きなものに対して、とてもまっすぐで正直な彼女たちは、とても輝いてたと思います。

宮木さんのうまさは、もちろん物語そのものにもあるんですが、小ネタが仕込まれててニヤニヤすることや、別の作品の人がちょっと出てくるところとか、とても素敵ですよねぇ。楽しいです。

インデックス、使い勝手はどうかなと思いますが(笑)。自己満足で終わるような気も(笑)。
水無月・R
2016/04/29 20:35

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