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zoom RSS 『夜の国のクーパー』/伊坂幸太郎 ○

<<   作成日時 : 2013/07/16 16:46   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 3 / コメント 4

う〜む〜。オチがあれですか、伊坂幸太郎さん〜(^_^;)。
なんかねぇ、ファンタジーというか大人のための寓話のような、そんな作品だったんですけどね〜。
いやぁ、ちょっと私には合わなかったかな〜『夜の国のクーパー』

戦争に負けて、敵国の兵士が支配するためにやった来た。その国の猫が、漂流してきたらしき男に、その話をする。
そう、猫が喋るのである。そして、鼠も喋る。いや、かつて案山子も喋ったしね、いいんですよ、それは(笑)。
その国では毎年、「クーパー」という怪物を倒すために数人の国民が選ばれていた。そのクーパーの兵士は、クーパーを倒す際にその体液を浴びて、透明になってしまうという。透明の兵士は、国に危機が訪れた時に、助けてくれる…という言い伝えがある。
顔を迷彩色に塗りたくった、敵国兵士。国王は敵国兵士に殺され、その息子は敵国側につき、国民たちを裏切り続ける。
その一方で、鼠たちが猫たちに「自分たちを狩らないでくれ」と言い出し、「本能を抑えるのは無理だろうから、選ばれた鼠を襲ってほしい」という提案をしてくる。
語り手の猫・トムは、漂流してきた男に「更にやってきて国を取り囲んでいる兵士たちを追い払って」と依頼する。
そして、一転して色々なことが判明し、男は敵国兵士たちを追い払う。

う〜〜〜ん。
前半、なかなか入り込めなかったんですよねぇ。人間たちのゴタゴタを、猫が他人ごとに見てるな〜って感じで。やっと最後の方で、敵国兵士たちや故国王の真実が明らかになって、ナルホドね!そういうことか〜って、だんだん面白くなってきたよ〜!って思ったのですが。漂流して来た男のことが判明して、…え?!ナニソレ?!って驚いちゃいました。いや、驚いたのは男のことではなく、そういう展開にした伊坂さんになんだけどさ。

男は「市役所勤務」で「妻に浮気をされ」ていて「ネットの少額株取引が趣味」の、すっごく小市民ぽい男。仙台の港から釣り船で沖に出たら、転覆して、ここにたどり着いた・・ってことなんだけど。・・・仙台なんだ。てことは、リアルよね?
その仙台から漂流してきたら、猫が喋ってアレな人間たちがいて、って・・・。え?ファンタジーなの?
しかも、国の人たちには何も言わないで、帰る気になっちゃったらしい。それでいいの?残された国の心配とか、しないんだ?

とまあ、なんだか中途半端に投げ出された感がちょっとあってね〜。まあ、男の存在に頼り切ったら、国は立ち直るの難しいと思うしね。だから、現実へ帰っていくのはいいと思うんですけど。・・・この人、仙台へ戻って、どうするのかしら。奥さんとちゃんと話し合ったり、喋る猫やアレな人間がいる国のことを、誰かに伝えたりするのかしらん。知りたいような、知りたくないような(笑)。

国の王族が、国や国民を思う「いい人(王)」のような言動をしてきたけど実は違ってて、しかも鼠の話とリンクしてくるところは風刺寓話っぽくて、面白いと思う。まあ、人間も鼠も、案外同じってことデスよね。情けない話だけど。
みんながみんな、騙されてしまうのは、「まつりごとは偉い人に任せておけばいい」という無関心のせいですね。その無関心&無責任の結果が、これ。まあやっぱり、自分で情報を集めて、自分で考えないといけないんだなぁ〜なんて、ありきたりなことを考えてしまう。いや、ありきたりだけど、大事なことですよね。うん。
「王が変わると方針が変わる」・・・、これって私たちの現実社会でもよくある話なんじゃないでしょうか。
そのとばっちりを食らうのは、たいてい庶民とかの下っ端なんですよねぇ〜(^_^;)。困っちゃいますよ、ホント。

(2013.07.12 読了)

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伊坂幸太郎 東京創元社発行年月:2012年05月 ページ数:404p サイズ:単行本 ISBN:97


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは^^
なかなか難しかったです^^;
前半は全体像が見えなくて読み進めるのにとても時間がかかりました。
だんだんわかってきたら読む手が止まらなくなったんですけどね〜
でも最後もうちょっとほしかったですね^^;
苗坊
2013/07/16 21:21
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
なかなか進まなかったですよね〜、前半(^_^;)。
敵国兵士たちの真実、「私」の真実、あれよあれよと、明かされていくのはおもしろかったんですが、ラストはちょっとケムに巻かれた感じがします(^_^;)。
水無月・R
URL
2013/07/16 23:00
ホントに読むのに苦労した作品でしたね。おまけに、読後感もびみょーな感じだし…。
私も「え?ファンタジーなの!?」って思っちゃいました。ラストもなんだかスッキリしなくて、もうちょっとなんとかして欲しかったなぁと思ってしまいました。
すずな
2013/07/17 14:24
すずなさん、ありがとうございます(^^)。
みなさん、なかなか読み進められなかったみたいですね〜(笑)。
あのラストに納得する人もいれば、納得いかない人もいて、それはそれで面白いな〜って思うんですけどね。
私的には、もうちょっとどうにかしてほしかったですが(笑)。
水無月・R
2013/07/17 23:05

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