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zoom RSS 『偉大なるしゅららぼん』/万城目学 ◎ 

<<   作成日時 : 2013/08/18 16:27   >>

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きゃ〜!!!、すっごい面白いッ!
万城目学さんたら、素晴らしいわ〜!
なんかもう、ニヤニヤしちゃう♪
設定がいい(笑)。湖から力を与えられている、2つの家系。他人を操れるその能力だが、2つの家系の者が力を使うと、互いにだけ聞くに堪えないひどい音が聞こえてくるため、お互いの抑止力になるという。
絶妙ですね♪一族の大人たちも色々大変ですけど、まだまだ未熟な力の使い手の高校生たちが、大活躍。
珍妙なタイトル『偉大なるしゅららぼん』ってのも、いいですね。〈しゅららぼん〉って何さ(笑)。

面白かったので、一気読みでした。特に後半ね。
琵琶湖畔、石走の街に君臨する日出(ひので)一族は人間の体内にある水に働きかけて相手の思考を操り、対する棗(なつめ)家は同じく水に働きかけて相手の動きを止めることが出来る。
日出家一族の中でも、全員が出来るわけではないけれど、琵琶湖に浮かぶ竹生島の神社でそれを確かめられた者たちは、高校生になると日出本家(なんと琵琶湖畔のお城に住んでいる)に集められ、能力のコントロールの仕方を教えられる。
そのために本家にやってきた湖西の日出涼介は、本家の同い年の淡十郎とともに高校に通い始める(船頭が掉さす舟で!)。同じクラスには棗広海という男がいて、入学早々お互いの力を使いあって「耐えられないほどの酷い音」を聞く羽目になる。

とまあ、そんな出だしで、涼介の日々は始まっていく。お城に住んでいて、日本有数の財力を持った日出家の本家イズム(笑)&小太りな淡十郎の殿様イズムに振り回されつつも、力を鍛える修行も始め、それなりに平和な日常を送っていた彼に、突然の嵐が襲い掛かる。
涼介たちの通う高校の新校長・速瀬が「日出・棗両家は即刻琵琶湖畔を離れよ」と言ってきたのだ。日出本家当主・淡九郎、棗広海の父・永海と妹の潮音を一瞬にして、息もせず心臓も動いていないが生きているという状態にし、一族の意見をまとめるため3日やる、3日後城から出て行けと宣言した早瀬に、淡十郎や涼介はなすすべがなかった。

だけど、ここからがなんとも面白いのよね。一族の中でも群を抜いて強力な力を持つ、淡十郎の姉・清子(グレート清子・清コング)が、湖の主と話をし、割れた湖の道を伝って涼介と広海がご神水を取りに行ったり、実は淡十郎が力を有してないことがわかったり、とにかく清子がグレートだったり、手に汗を握る展開。
そして、早瀬を操る意外な黒幕が判明し、更に琵琶湖の「あれ」が襲来し、黒幕は「あれ」に連れ去られる。
固まった状態の、淡九郎たちは元に戻らないまま…。
それを打開したのが、広海の「棗家の秘策」。それを実行したが故に、4月に戻った涼介と淡十郎は、クラスにとある名前がないという現実を突きつけられる。
だが、1か月たって、新しいクラスメートが現れる・・・・。

というところで物語は終わる。うまいなぁ!終わり方が青春物っぽくていいね!
清子のキャラもすごかった〜。確かにグレート清子だ(笑)。そんなあだ名を付けた涼介の兄・浩介本人が登場しなかったのはちょっと残念。能力を活かしてマジシャンとして大活躍という、面白い立ち位置の人なのにな〜。清子と同い年で、一緒に不念堂(修行用のお堂)で学んだ仲だから、凄いことが起きそうだもんね、色々と。
背が高くて優雅そうに見えるのに、動くといきなりコミカルになるパタ子さんとかも、面白かったな〜。
そうそう、気になったのが涼介世代より上の者たちの師匠。作品中、ずっと韓流俳優を追っかけて国外にいて一切登場しないんだけど、とんでもない力(清子より上)を持ってるという、なんかすごい人(相当高齢?)なんだよね〜。気になるな〜。きっと、すごくアクのある人なんでしょうねぇ(笑)。

あとやっぱり「しゅららぼん」の正体ですよね・・・(^_^;)。あの音とあの音・・・、ですか。両家がっくりですね(笑)。
そりゃ〜、聞くに堪えないすごい音になるわけだわ・・・。
しかも、合わせ技になったら、力を有する者は失神寸前のレベルで、しかも派手に水が暴発するという、なんともすごいことに。まあ、しょっちゅうやりたい技ではありませんね(笑)。

琵琶湖から力を貰い受ける2つの家系の確執、涼介たちと校長の息詰まる攻防、清子のとんでもない能力、意外な真相と、棗家の秘策、どれをとってもよく考えると「なんじゃそりゃ〜!」なファンタジーなんだけど、とにかく息もつかせぬ勢いで物語が進んで行って、面白い。
主人公の涼介は能力を持つ者だけど、割と普通の子なんですよね。だから涼介と一緒に「本家イズム」とかにツッコミを入れつつ読んでると、すごく楽しい。そんな普通の子が、力を巡る壮大な戦いに引きずり込まれ、いろんな囮をやらされ(笑)、なんだか強化された力を使いこなし。だけど事態に決着をつけたのはライバルというのが、ちょっとトホホな香り(笑)?ですね。
うん、涼介可愛い(かわいそう?)ね♪オバちゃん、頭をぐりぐり撫でまわしてあげたいよ。もちろん、ホントにやったらとんでもないことになるから、心の中でだけね(笑)。

万城目さん、いいです♪
これからも、ちょっとずつ読んでいきます〜(^^)v。

(2013.08.18 読了)

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは^^
いやー面白かったですね!
高校生たちが個性的な事!淡十郎が個性で言うなら最高です^m^
前半はどんな展開になるのか予想がつかずだれた部分もありましたが、後半が素晴らしかったですね!
来年映画化されるそうですね。映像化は否定派ですが主役2人はちょっと興味深いです^^
苗坊
2013/08/19 00:01
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
淡十郎は、確かに強烈なキャラでしたよね〜。あの殿様イズムは、なかなか見られないですもんねぇ(笑)。
映画化ですか〜、原作好きとしては、フクザツですね〜(^_^;)。
水無月・R
2013/08/19 22:22
本当に面白かったですねー!
とんでもない設定に大笑いしながら読みました。でも、なんだか実際にもありそうなリアリティがあるのが不思議なんですよねぇ。
なんといっても「しゅららぼん」の正体が衝撃的でした〜(笑)
すずな
2013/08/20 12:54
おひさです!
そうなんですよー。奇想天外なファンタジーなんです。それも、肩透かしなところがある奇想天外さ。
そのくせ、どこかに本当にいそうな高校生達だったり、世界の不思議なんですよね。
映画ではあの音をどう表現するのか…。
観客が気分が悪くならない程度の再現がいいですね(^^;;;
香桑
URL
2013/08/20 15:09
すずなさん、ありがとうございます(^^)。
「しゅららぼん」はアレとアレ(笑)。
映画化の時は、どうするのかしらん♪と、ニヤニヤしちゃいますよね。
しかし、真っ赤な学ランを着た高校生をスルー出来る石走の町の人々って、懐が深いですねえ(笑)。
水無月・R
2013/08/20 23:03
香桑さん、ありがとうございます(^^)。
涼介がフツーの高校生なのが、良かったですよね〜。一緒になって「なんじゃそりゃ〜!」ってツッコミ入れてましたもん。
ここまですっ飛ばしたファンタジーって素敵です!
水無月・R
2013/08/20 23:08
こんにちは 万城目さんの真骨頂という感じ、ファンタジーでもあり、SF小説でもあり、でもその正体は青春小説!! 物語も文章も軽快な処が良かったですね!!!
yori
URL
2014/11/02 14:29

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