蒼のほとりで書に溺れ。

アクセスカウンタ

zoom RSS 『スタッキング可能』/松田青子 ○

<<   作成日時 : 2014/03/20 18:01   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

うわ〜。何とも評価しがたいわ〜(笑)。
とあるオフィスビルに拡散する、取り替え可能な人々の日常をシュールに描いている、な〜んて一口で紹介できるような、全然できないような。
『スタッキング可能』というタイトル、スタッキングって確か積み重ねるとかそういう意味合いでしたよね?う〜ん、スタッキングというよりは取り替え可能な方が、タイトルとしては正しいような。
松田青子さん、2012年に翻訳家としてデビューされてますが、小説単行本としては、これが初作品だそうです。

「スタッキング可能」
文章がねぇ。難解ではないんだけど、とにかくA田とかA山とか、同じ人を指してるのか別人なのか判らなくなって混乱してきちゃうんですよね。それぞれの独白形式で話が進んでいくんだけど、それぞれちょっとしたシチュエーションが同じだけど、感じることは違ってて、しかも時系列もずれてるような、実は別の事態のような。
そんなシュールさが判らない…。私ってセンスないなぁ…って、ちょっと凹みます。居心地悪かったです。
最後に『わたし』が出てきて、種明かしのようなそうじゃないような(笑)。すみません、ホントこの作品は判らなかった(^_^;)。

「ウォータープルーフ嘘ばっかり!」
お笑いコントの台本みたい(笑)。テンポよく「世の中ちょっと馴れ合いすぎじゃないの?」的な掛け合いをしていく女性二人。
面白いし、うんうんと共感できる。最初はラジオかと思ったけど、どうも公園で掛け合いを演じていらしい。2回目には小学生女子2人と、片方の彼氏まで参加して、5人でポンポン喋りはじめる。そして3回目には2人に戻るんだけど、上野の博物館の行列前でもひとしきりポンポンやって、そして行列に並ぶという・・・、なんて勇気のある人たちだ!と笑いました。

「マーガレットは植える」
ファンタジーなのかなんなのか分からないけど、妙に心に引っ掛かる作品でした。
老婆コスプレ?をして、庭に様々なものを植え続ける女・マーガレット。植えるべきものは美しいものばかりだったはずが、悪意や恐怖ばかりになる。でも、最後に、マーガレットは笑顔で植えるべきものを受け取る。きっといつかまた美しいものを植えるのだろう。
何を指してるかは、全然わからないけど、ラストにマーガレットが笑顔になれたのは、良かったなと思います。なんか、読み終えて安心しました。

「もうすぐ結婚する女」
多分、これも取り替え可能な「もうすぐ結婚する女」の関係者の独白。様々な「もうすぐ結婚する女」に対して、様々な関係者が「もうすぐ結婚する女」はいい奴だとか、自分と似てるとか、色々なエピソードを語る。
どの人も取り替え可能。「もうすぐ結婚する」というシチュエーションだけが同じ。もしかしたら幾組かは同じ人を指してるのかもしれないけど、それはよく判らない。だけど「スタッキング可能」と違って、読んでて混乱しないのは、この文章になれたからなのかしら(笑)。

文章がわかりにくかったけど、「スタッキング可能」の中で働く男女の独白には、ちょっとドキッとしました。
他人は、人をこんな風に見る、この行為は実はこんな意図が、働くって人間関係ってめんどうだな、・・・などなど、いろいろ考えさせられました。
う〜ん、自分を客観視するのは難しいし、他人がどういうフィルターをかけて見てるかなんて、判る訳もないから、怖いなぁ。単細胞な私としては、こういう小説が結構怖いです。あ〜、私、人からどう思われてるんだろう…ってちょっと考え込んじゃう。考えるけど判らないから、余計怖い。で、こんな例が上がってくると、余計混乱する。

サクサクと読めましたが、やんわりとじんわりと怖かったです。
多分、そんな風に感じるのは私だけでしょうけど(^_^;)。

(2014.03.20 読了)

スタッキング可能 [ 松田青子 ]
楽天ブックス
松田青子 河出書房新社発行年月:2013年01月 予約締切日:2013年01月17日 ページ数:18


楽天市場 by スタッキング可能 [ 松田青子 ] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
『スタッキング可能』/松田青子 ○ 蒼のほとりで書に溺れ。/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる