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zoom RSS 「サマーフェスタ」 /有川浩 ◎ (DVD 映画《県庁おもてなし課》特典)

<<   作成日時 : 2014/06/30 18:06   >>

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昨年公開の有川浩さんの原作映画《県庁おもてなし課》、もちろん水無月・Rが観に行かないわけがないんですが、見始めて数分で「DVD出たら絶対買う!」と心に誓ったんですよね(笑)。
で、もちろん購入し、改めて本編鑑賞・特典映像も堪能し、「よっし、付録付録〜♪」と取り出しましたのが、この「サマーフェスタ」

何故、掛水があんなに恋愛ヘタレだったのか、判っちゃいましたねぇ(笑)。
まあ、こういう恋愛経験しちゃったら、なかなか積極的になれないよ。せっかく、お互い故郷を離れた4年間もずっと思い合っていられたのに、なんかもったいないなぁ、って思う。
そっかぁ、私が高知にいたのは子供の頃だったから、大学進学事情や就職事情などは全然知らなかったけど、確かに地方都市ってそういう問題を孕んでる。
私は関東の実家から大学に通い、就職活動も実家でできた(でも決まった会社は大阪本社だったけど)から、掛水や彼女の千佳子のようなUターン就職の難しさっていうのは、経験しなかったし。
夢を見て県外進学したら、戻ってくる就職口がない。なんか、すごく切ない話ですよね。

だから、ちょっと抉られた。
まだ私は、甘いんだなって。かといって、私に何かが出来るわけじゃない。だから、余計に切ない。
ただ、この現実を知らないままでいなくて、良かったと思う。
それでもやっぱり《高知はいいところだ〜!!》は引っ込められないんだけど。
こんな現実もある、ってことを踏まえて、地方都市の閉塞感もきちんと描く有川さんて、ホントにすごいと思う。しかも口の悪い人たちには「高知県礼賛広告映画(小説)」と言われた作品の付録に、こんな《どうにもできなかった若者たちの挫折》の物語を持ってくるなんて、並大抵の度胸じゃできないことだと思います。

まあ、真面目な話を書いてしまいましたが、掛水と千佳子の初々しい恋愛には、やっぱりときめきましたね。
物語が始まった時には「え?え?多紀ちゃんの前の恋愛話なの?!」「それ、いいの?!」と驚きましたけど。
もどかしいながらも、少しずつ恋愛の過程を進めていく二人。東京と大阪に進学先が離れても、お互いを思い続けて。夏休みには高知に帰ってきて、よさこい祭りで盛り上がって。高知に戻ってきたら、二人で一緒のチームに入って踊ろうって約束をして。
くぅぅ〜、甘酸っぱい〜甘酸っぱいですッ♪やっぱりよさこい祭りはいいなぁ(^^)v。

結局、地方都市の限界という壁に真正面からぶつかるしかできず、若さゆえの頑なさで連絡を取れなくなってしまった二人。
そうして時が過ぎて、掛水は千佳子の姉と再会して、姉のかつての予測を聞いて憤り、そして「それでも真剣に付き合っていたのだし、絶対後悔していない」と宣言する。そして、やっと失恋にたどりついた。

だから、いつものようにきゃあきゃあ萌え叫ぶような物語ではなかったんだけど。
高知の物語だから、ってのもあると思うけど。
私は、好きだな。
きれいなことばかりじゃない。楽しいことばかりじゃない。頑張っても報われないこともある。
それでもきっと、真っ直ぐに、真摯に生きて行ったら、いつか別のことで努力が実ることもあるんじゃないか。
この物語に続いていく『県庁おもてなし課』の物語は、少しだけ報わつつあることを知ってるから。全てがうまく行って大団円、っていう物語じゃないけど、それでも希望の光が見えてくる物語に続いていくって知ってるから。
この物語の最後だって、光がさしている。
前を向いて歩いていくラストだから。

私も、出来るだけこうありたいと思います。そんなに強い人間じゃないけど、自分に恥じないように、背筋を伸ばして、前を向いて歩いていこう。有川作品を読むと、いつもそう思います。そう思えるから、好きです。

(2014.06.29 読了)

水無月・Rの『「県庁おもてなし課』関連記事
『県庁おもてなし課』  
映画《県庁おもてなし課》を観てきました〜!
「サマーフェスタ」  (本稿)


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サマーフェスタ(有川浩)
「小説 野性時代1(Vol.86)」の特別付録「読切文庫」掲載の短編。 ...続きを見る
Bookworm
2014/07/02 05:42

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
掛水の恋愛話は切なかったですね。私もせっかく4年間を乗り切ったのに・・・と切ない気持ちになりました。でも、気持ちだけではどうにもならないことってあるんですよね・・・。
地方の就職難やUターンの難しさなど、自分の住む地域とも似ていて考えさせられたりもしました。
すずな
2014/07/02 12:43
すずなさん、ありがとうございます(^^)。
学生時代の遠距離4年間って、結構難しいことだと思うんですけど(私の経験じゃないですけど)、そこを乗り越えてきたのにすれ違ってしまった二人に、とても切なくなりました。
正面から壁にぶつかって、どうにもできなかったのは、残念でしたよね。
就職の難しさについては、ホント抉られました。
水無月・R
2014/07/02 22:57

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