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zoom RSS 『政と源』/三浦しをん ◎

<<   作成日時 : 2014/07/11 14:40   >>

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きゃぁぁぁ〜ッ!しをんさん、大好き〜!
と、のっけから叫びたい私は!
なんなのもう、この愛と笑いとツッコミ処満載の、素敵な物語は!
読みながら本気で大爆笑なんて、久し振りですよ、三浦しをんさん!
併せて146歳という高齢者2人『政と源』の、愛と笑いとちょっと悲哀も詰まった日常、大変楽しませていただきました〜♪

73歳かぁ。私の両親と同世代ですな。うん、確かに体のあちこちにガタは来てるけど、基本まだまだ元気ですよねぇ、あの世代って。
元・銀行員の国政とつまみ簪職人の源二郎は、荒川と隅田川の間にある中洲のようなY町に住む幼馴染。最近、源二郎に若い弟子が来て、何となく面白くない国政。嫉妬だろうと本人も気づいているから尚更、やりきれない思い。
老人と言えど、枯れきっているわけでなし、だけど有川さんの『三匹のおっさん』シリーズのように冒険活劇という訳でもない。あ、いや、でも活劇シーンはあったな(笑)。あの喧嘩シーンのハッタリ具合には、年期を感じましたね。「職人」のイメージもちょっと利用してて(^_^;)。

わりと常識人でちょっと古臭い頭の固い国政と、破天荒が着物着て歩いてるような源二郎、全然反対の性格で、幼馴染だからこそ続いた仲なんだろうなぁ。お互いが持ってない部分をちょっとだけ力を借り合うような、それでいて長い付き合いの中でしっかりと結ばれた関係で、喧嘩しても仲がいいというか。うらやましいです。
しかし、禿げ頭の周りに土星のように残った髪を、赤だの青だの原色に染めるって、かなり強烈ですよねぇ。そして「源さんだから」と周りも普通に受け入れちゃってるんだから、とんでもなく凄い事です(笑)。
う〜ん、うちの父親がそれやったら、ドン引きするな〜(^_^;)。源のキャラが、すごいってことですな。

源のキャラ立ちがすごいのは、すごいんだけど、私が注目したいのは政の方。高度成長期の銀行マン、仕事仕事で家庭を顧みなかったら、定年後に奥さんが娘の家に行って戻ってこなくなっちゃった。一人暮らしは身についてきたけど、源のところへ行けば元ヤンの弟子・徹平やその彼女の美容師・マミちゃん(源の髪を染めてるのはこの人)の若さに中てられ、僻んだり理解に苦しんだりしてる。源よりは政寄りの私なんで、ちょっと身につまされたかな〜。いや、定年後ダンナが出てっちゃうとか、私が出ていくとかいう予定はないですが(笑)。
そんな政の内心のツッコミが若者っぽい時もあれば、年期を重ねた重厚感があるときもあり、面白すぎて大爆笑だったのでした。
一番笑ったのは
〜〜 徹平君は、カモメに脳みそを持ち去られたのかもしれないな、と国政はちらと思ったが、むろん黙っておいた〜〜(本文より引用)
である。徹平が頭にカモメに乗られたエピソードのトドメがこれ。
もう、笑いすぎて咳き込んじゃって、久方ぶりに子供たちにバカにされました。
・・・だって!超ツボだったんだもの!!

そんなツボを呼び起こす徹平も、素晴らしいです(笑)。あのおバカさん加減がたまらないです。おバカさんだけど、一人前のつまみ簪職人を目指して頑張ってることや、師匠である源に忠実であること、愛するマミちゃんとの結婚に向け親族に理解を得ようと努力してることとか、大変好もしい青年ですよ。だけど、いかんせん、おバカさん(笑)。ああ、可愛いですわぁ♪

そういえば、章扉に描かれてる政と源がちょっと老イケメン過ぎて笑えました。こんな二人が歩いてたら、街行く女たちがほっときませんって。若い頃の二人もいいけど、現在の〈ジジイツーショット〉だって、かっこよすぎですよ(笑)。たぶん、私、振り返る。振り返らずにはいられないと思います!
で、見てて思った。
これは『月魚』『まほろ駅前多田便利軒』シリーズの系譜ですよねぇ。いや、BL要素という意味ではなくてですね、親しいけどそれぞれが独立してて、だけどお互い存在をいつも感じてる…みたいな感じ。ああ、表現力の乏しい自分が悲しい・・・。

政が、妻に「(徹平の結婚式の)仲人を一緒に勤めて欲しい」と電話して、けんもほろろにいなされ、それでも負けずに何度も手紙やはがきを出し(パズルや迷路まで作って(笑))、どうなっちゃうんだろうとドキドキしましたよ。ちょっとは仲直りできたみたいで、良かったです(^^)。

笑えるシーンばかりじゃなく、老いの悲しさ淋しさみたいなものもきちんと描かれて、そういうところも好きだなぁと思いました。
政と源には、もっともっと長生きしてほしいです。徹平が一人前になって、マミちゃんとの間に子供も出来て、時々政の奥さんが帰ってきて…そんな日常が続いてくれたらいいなぁ、って思います。

あ、それと。徹平の作ったつまみ細工のアクセサリー、欲しいなぁ。和服は着ないんで、簪じゃなくてバレッタやヘアピンとかで。鯛の指輪は、マミちゃんのものだから、ご遠慮申し上げるけど(#^.^#)。

(2014.07.10 読了)


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【政と源】(三浦しをん)を読了!
秋は好きだ。 短い季節だけど、押し寄せる寒さに備えようとする活力が感じられる。&amp;nbsp; ...続きを見る
じゅずじの旦那
2014/07/11 18:36
政と源 三浦しをん
政と源著者:三浦 しをん集英社(2013-08-26)販売元:Amazon.co.jp 簪職人の源二郎と元銀行員の国政は、ふたり合わせて146歳の幼なじみ。弟子の徹平と賑やかな生活をおくる源二郎と、男やも ... ...続きを見る
苗坊の徒然日記
2014/07/11 23:35
政と源(三浦しをん)
二人合わせて146歳の幼馴染のおじいさんのお話。・・・ということ、ついつい有川浩さんの「三匹のおっさん」を連想しちゃうんですが、当然ながら全く違ったお話でした。二人のおじいさんの性格もぜんぜん違うし、ね(笑) ...続きを見る
Bookworm
2014/07/12 14:03
「政と源」 三浦しをん
政と源 簪職人の源二郎と元銀行員の国政は、ふたり合わせて146歳の幼なじみ。 弟子の徹平と賑やかな生活をおくる源二郎と、男やもめの国政を中心にまき起こる、人情味豊かで心温まる事件の数々。 下町を舞台に繰り広げられる人情物語。三浦しをん、新境地! ◆◆◆ 心にどうぞ、ともしびを。 下町のハートウォーミングストーリー。 主人公は70歳代の幼馴染2人なんですよ。 片方は40代で妻を亡くしたつまみ簪職人、もう片方は70歳になった頃に妻に出て行かれた元銀行マン。 死がわりと身近にあって、体に痛みも出てくる... ...続きを見る
BOOKESTEEM
2016/04/25 23:11

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
どうしても政をかぶせている自分。
人生コツコツと(笑
それにしても・・・
人生いくつになっても、それぞれの問題を抱えて生きていくんですね。
とあらためて思ったしだい。
じゅずじ
URL
2014/07/11 18:40
じゅずじさん、ありがとうございます(^^)。
まあ、たいていの人は政寄りだとは思いますが(笑)。
でも、源のあの破天荒さは、実際周りにいたら大変だと思いますが、ちょっと憧れますよね♪
老年になったとて、いろいろと思うところはあり、悲喜こもごもといったところでしょうか。
水無月・R
2014/07/11 23:23
こんばんは。
本当に性格が正反対なのにいいコンビなジジイたちでしたね^m^徹平も本当にいいキャラクターでした。
政は自業自得の部分があるとは思いますが一人暮らしが寂しそうでしたねぇ。でも仲直り出来そうでよかったです。
苗坊
2014/07/11 23:42
正反対の二人の関係が良かったです。正反対なのにあの仲の良さ!本当に羨ましいなぁと思っちゃいますね。
楽しく読みましたが、老いに悲哀も感じられてちょっと切なくなったりもしました。そういう部分も含めて素敵な作品でした。
すずな
2014/07/12 14:30
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
この二人の「ジジイ」っぷりが素敵で、楽しくて、ちょっと物悲しくて、しをんさん大好き!と叫んでしまった次第でございます。
徹平のおバカさん具合も、ホントに楽しかったです。いい子だし(笑)。
また読みたいですねぇ。
水無月・R
2014/07/12 22:00
すずなさん、ありがとうございます(^^)。
きれいごとだけじゃないのが、良かったですよね。
そして、色んなことを乗り越えて、全然違った人生を生きてきた二人の仲の良さはホントに、素敵でした!
水無月・R
2014/07/12 22:11
水無月さん、こんばんは〜♫
いやーほんとよかったですね〜^^この作品。
源さんも政さんもいい味出しまくりですよ。
この調子で暮らしていると、源さんの髪がレインボーカラーになる日も遠くないんだろうなと思えて、思わずまた笑ってしまいます。笑
笑いもありつつ、ちょっとしんみりさせてくれるようなところや、深みのあるところもあって、1冊でいろんな味が楽しめる本当にいい1冊でしたね♪月魚は未読なので、そちらも今すごく気になってます。。!
yoco
2016/04/25 23:11
yocoさん、ありがとうございます(^^)。
源さんヘアのレインボーカラー化、是非見てみたいものですねww♪
笑ったり、しんみりしたり、身につまされたり、いろいろな感情が沸き起こる、いい作品でした!
『月魚』、良かったですよぅ(*^_^*)。ただならないです(笑)。
水無月・R
2016/04/26 12:32

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