蒼のほとりで書に溺れ。

アクセスカウンタ

zoom RSS 『我が家の問題』/奥田英朗 ◎

<<   作成日時 : 2014/09/13 21:51   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 2

ごく普通の家庭にも、ちょっとした問題はあるわけで。
ただし、はたから見れば些細でも、当人たちにとっては大問題だったりしますよね。
まあ、私にもイロイロ、心当たりはありますわな(笑)。
そんな『我が家の問題』を軽やかに描いた、奥田英朗さん、いやはや、面白かったですぅ〜♪
読んでてなんかちょっと引っかかるな〜と思ってたら、解説に『家日和』のある短編の一家のその後物語が入ってるとあり、おお!って気づきました。
へぇ、あの人たちこんな風になったんだぁ〜。今回の結末、よかったねぇ。

6つの家庭の、それぞれの問題。ニヤニヤするようなこともあれば、「うわぁ〜、ウチもだよ」と心当たりバリバリだったり、こんな夫は嫌だ!みたいなこともアリ。
でも、色々な問題を乗り越えたりやり過ごしたりして、家族って続いていくんだよねぇ(笑)。

「甘い生活?」
新婚なのに、家に帰りたくない理由。でもよかったじゃないの、ちゃんと言い合える仲になって。
「ハズバンド」
夫は仕事ができないらしい。妻がとった行動は。優しくて、出来た奥さんだわ〜。私には真似できません(^_^;)。
「絵里のエイプリル」
両親が不仲?悩みに悩んで、弟にも相談。意を決して高3の女の子は行動する。
「夫とUFO」
生真面目だと思ってた夫が「UFOと交流している」という。夫を救出に行く妻が、カッコいいです(笑)。
「里帰り」
心当たりがあるぞ、この遠距離里帰り(しかも反対方向同士)。我が家は盆と正月に1ケ所ずつ(つまり年1回)の里帰り体制だけど。エライなぁ、両方行くなんて・・・!
「妻とマラソン」
直木賞作家になった大塚康夫。妻はランニングに嵌っている。妻が東京マラソンに出ることになって、家族が一丸となる。

まあ、どれもこれも、家族って大変だよねぇ、こういうちょっとしたことが、って思えるのですが。
何気な〜く描きつつ、その家庭にとっては、家庭の平和の均衡が危うくなったりするほど重要な問題なわけですよ。
だって、夫が「FUO云々」言い出したら、すごく困惑すると思いますもん。そして、レオタード着て救出に行けるかっていうと、私には出来そうもないです(^_^;)。持ってないし(笑)。

どれもほのぼのと、家族の問題が多分解消あるいは緩和される方向で物語が終わるんだけど、「絵里のエイプリル」だけはちょっと違う。もしかしたら、問題は更に大事になってしまうかもしれない。だけど、絵里とその弟が「両親の問題」に立ち向かうことで、家族としても人としても1ランク成長した感じは、いいなと思う。

一番よかったのは「妻とマラソン」。夫の作家業は忙しく、生活がランクアップした故に妻には友達もいなく、中3の双子息子たちも手が離れて、何となく家族団らんから遠ざかってる、大塚家。ひたすら内向きにランニングに嵌っていく妻を心配していた康夫は、出版社にフルマラソン出場を紹介される。妻が東京マラソンに出ることになり、一家で盛り上がり始める大塚家。
スタート直前・途中・ゴール直前の、男3人(康夫と双子息子たち)の応援っぷりが微笑ましい。それにこたえて頑張る妻も、いい。
しかし、 〜〜目標があるとは、素晴らしいことなのだ。マラソン大会は税金を投じてやる価値があると、高額納税者である康夫は少し偉そうに思った〜〜(本文より引用) には笑ったな。そっか、高額納税者はちょっとエラそうにこういうこと考えてもいいんだね(笑)。まあマラソン大会に税金を投じることの良しあしはともかく、目標があるっていい、ってのは確かにそうですもんね。

是非、大塚康夫著「妻とマラソン」を読んでみたいな♪

(2014.09.13 読了)

我が家の問題 [ 奥田英朗 ]
楽天ブックス
※2014年8月上旬入荷予定 集英社文庫 奥田英朗 集英社発行年月:2014年06月25日 予約締切


楽天市場 by 我が家の問題 [ 奥田英朗 ] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



『家』シリーズ記事
『家日和』 
『我が家の問題』 (本稿)
『我が家のヒミツ』

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
「我が家の問題」 奥田 英朗
我が家の問題 (集英社文庫) &lt;Kindle版はこちら&gt; 夫は仕事ができないらしい。それを察知してしまっためぐみは、おいしい弁当を持たせて夫を励まそうと決意し―「ハズバンド」。 新婚なのに、家に帰りたくなくなった。甲斐甲斐しく世話をしてくれる妻に感動していたはずが―「甘い生活?」。 それぞれの家族に起こる、ささやかだけれど悩ましい「我が家の問題」。人間ドラマの名手が贈る、くすりと笑えて、ホロリと泣ける平成の家族小説。 ◆◆◆ 友人が「お勧めだから、あげるよ」と、くれた小説です。 テー... ...続きを見る
BOOKESTEEM
2015/08/07 19:24

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは〜。
家族って、大変だけど、なんかいいなぁってほんと思わずにいられない物語でしたね。
「妻とマラソン」の話も、なかなかリアルでしたよね。
結婚していないとはいえ、なんだか相方に置いてかれちゃうような焦りというか、そういうのはわかるなぁなんて思ったり。でも、妻のひたむきにコツコツ進むところが素敵だなぁと。
体力作りに走ろうか、なんて思ってたものの、暑くなってからすっかりご無沙汰です^^;
スピンオフで「妻とマラソン」あったら、私も読んでみたい一人です♪
yoco
URL
2015/08/07 19:24
yocoさん、ありがとうございます(^^)。
家族って、何気なく過ごしてるんですけど、案外あちこちで家族内大問題は発生しているものです(笑)。はたから聞いたら、何じゃそりゃレベルだったりもしますが(^_^;)。
そんな物語が身につまされました(笑)。
大塚康夫著「妻とマラソン」、読みたいですよね〜♪
水無月・R
2015/08/10 22:16

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
『我が家の問題』/奥田英朗 ◎ 蒼のほとりで書に溺れ。/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる