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zoom RSS 『明日の子供たち』/有川浩 ◎

<<   作成日時 : 2015/01/06 20:36   >>

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ベタ甘じゃないし、怒涛の展開でもない、有川浩さん作品。
いつもみたいにぎゃあぎゃあ言いながら読むことはなかったんだけど、それでもやっぱりグッときました。
児童養護施設の新任職員、中堅とベテランの職員、そしてそこで生活する子供達を描いた、社会派ドラマ『明日の子供たち』です。
なんか、ズッシリきてしまったなぁ。

いつも有川さんの作品を読むと、少し後ろめたくて痛い気がするのですよ。自分は、まだまだ甘いって。現実を知らなくて(知ろうという努力もしてなくて)、思い込みが先走ってて、安易な方向へ逃げてないか?って。
日和らないで、真っ直ぐ背筋を伸ばして、歩いていく。それが難しいなって思ってしまうのです。
せめて、自分を恥じずに済むぐらいには、真摯に生きようって、思います。

しかし、最初の方で主人公・三田村が施設の子供の一人に「ドキュメンタリー見て感動して、かわいそうな子の支えになりたいから施設職員になった」とか言った時には、「それ当事者に言うこと違う!」と叫びそうになりました。なんなのソレ・・・(-_-;)。
作中でも取り上げられてることですが、親がいないとかいても施設に預けられてることがかわいそうというのは、勝手な思い込みであることも。
知ってるようで知らなかったことが、たくさんありました。もっと、社会的なことで、自分に近いというか草の根というか地面(日常生活?)に近いことに、関心を持っていきたいなって思いました。

それにね、登場人物たちそれぞれが、悩みながら真剣に自らの道を追い求め貫く姿勢が、とても素敵でした。こう書いちゃうと、ガチガチのまじめでつまらないというか、固すぎて辛い感じがするけど、そうじゃなくて、なんて言ったらいいんだろう。
それぞれが、自分のために他者のために、しっかりと地に足をつけて、小さな問題にも大きな問題にも向き合っていく。その姿が、とても強くて美しいなと思ったのでした。

作中で「本を読むことは世界をいくつも経験できること」というような言葉がありました。
読書好きとして、本当に嬉しいフレーズでした。
そうなんですよ!物語を読むことで、私も色んなことを自分の糧にしています。このフレーズや考え方がもっと世の中に浸透してほしいなぁ。ホントに、いいですよ。読書。

ラストの手紙作戦、やられましたねぇ。
多分、有川さん自身が、こういうアプローチを受けて、この物語書くきっかけになったんじゃないかなと思います。
どこまでが虚で、どこまでが実か、気にならなくはないのですが、でもそんな事より丹念に取材して書いた事だけは確かですね。
施設の実情、日常、そして施設の子供たちの進学事情、卒業後の拠り所の存在とその存続の難しさなど、今まで知らなかったことがたくさんありました。そして、読めてよかったと思います。

ちなみに。
今どきの高校生って、しっかりしてる子はこんなにしっかりしてるのかしら…。すごいなぁ。
ウチにも来春高校に上がるはずの男子がいるんですが、ううむ(笑)。

うわ〜長文ずらずら書いたけど、なんか全然語り尽くせてない(笑)。
でも、これ以上書くと、本当に収拾がつかなくなるので、この辺で止めておきます。

ところでですね、この本読了したの11月初旬…。年越しちゃった〜(^_^;)。
去年のまとめもしてない〜。ううう。

でも、今年の目標だけ掲げておきます!
「もっと読書に集中できるようにする!」
です。
・・・単純明快(笑)。

(2014.11.06 読了)

明日の子供たち [ 有川浩 ]
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有川浩 幻冬舎発行年月:2014年08月 ページ数:407p サイズ:単行本 ISBN:978434


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明日の子供たち(有川浩)
はぁ・・・脱力。 今作も有川ワールドにどっぷり浸かった〜と思える1冊でした。 ...続きを見る
Bookworm
2015/01/07 12:45
明日の子供たち 有川浩
明日の子供たち著者:有川 浩幻冬舎(2014-08-08)販売元:Amazon.co.jp 諦める前に、踏み出せ。 思い込みの壁を打ち砕け! 児童養護施設に転職した元営業マンの三田村慎平はやる気は人一倍 ... ...続きを見る
苗坊の徒然日記
2015/01/08 22:32

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
私もいつものようにテンションダダ上がり〜という感じではなかったんですが、読みながら色んなことを考えたりした作品でした。そして、水無月・Rさんと同じように、日和らないで真っ直ぐ進んでるかな、逃げてるんじゃないかな、と、ぐるぐると考えながら読みました。
もちろん、それだけじゃなくって、笑える部分もあったり、突っ込みどころもあったりして、そこは楽しく読んだんですけどね。

手紙については、きっと有川さんも同じような手紙を受け取られたんだろうなぁと思いながら読みました。手紙の主はこの作品を読んで、どう感じたんだろうと少し気になりますが、それを言うのは野暮ってもんでしょうね^_^;
すずな
2015/01/07 12:56
すずなさん、ありがとうございます(^^)。
今までの作品の中で、一番いろんなことを考えさせられたような気がします。
でも、それ以外で「あ〜、それってあるある〜」的な笑いや「なるほどそういう考え方もアリか!」とか、楽しく読めるところもたくさんありましたね。

なんだかんだ言いつつ、やっぱり私は有川作品が好きなんだなぁ、と年頭に思ったのでした♪
水無月・R
2015/01/07 22:26
こんばんは^^
ホント三田村はおいおい!っていうところがありまくりでしたが^^;そういうところが長所でもありましたよね、残念なことに←
養護施設の現状については私も大学生の時に実習に行ったことがあるので知ってはいました。その時は同世代で生きてきて自分はぬくぬくと親のお金で大学に行っていて、何だか罪悪感を感じたりしました。改めて考えさせられた気がします。
それでも有川作品はやはり前向きで温かくて、私も好きだなぁと思います^^
苗坊
2015/01/08 22:33
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
皆さん、三田村についてはまずはツッコミ入れたかったようですね(笑)。
でも、困ったところがある反面、素直なところは良い点だし、会社員経験を生かした言動が取れるのも良いですよね。
普通であることが恵まれているのは、仕方ないことだけど、立場が違う人にも理解をしようとする努力をすることが大事だなって、本作でつくづく思いました。
そういうことを思わせてくれる有川作品、ホントにいいですよね♪
水無月・R
URL
2015/01/09 22:45

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