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zoom RSS 「代書屋ミクラ」/松崎有理 ◎

<<   作成日時 : 2015/04/05 15:21   >>

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ふふ。と、思わず笑ってしまう。
北方にある蛸足大学を卒業して代書屋(論文代筆業)を営む青年、ミクラ。
なんて愛おしいトホホなんでしょう♪私、大好きだわ〜こういう青年。もう、たまりません(笑)。
初読み松崎有理さんの『代書屋ミクラ』、大変楽しく読めました〜♪

表紙の、真面目そうで可愛らしい青年、非常に好もしいです〜(#^.^#)。この子が、一生懸命代書屋稼業に勤しんでるかと思うと、大変愛おしいですねぇ(笑)。ミクラはもう学生じゃないけど大学関係者みたいなものなので、学食のオバちゃんか大学図書館の事務員オバちゃんか、そんな立ち位置でそっと見守りたいです!わはは。

三年間で一定の水準を満たした論文を発表しなければ、研究者を退職せねばならないという「出すか出されるか法」のため、大学の研究者たちは論文の数をこなさなければならなくなり、その需要を受けて「論文の代書屋」なる仕事をしているミクラ。
先輩のトキトーさんから回ってくる代書依頼は、依頼人か論文そのものか、はたまた両方に癖があり、毎度の如く四苦八苦。
そんな苦労の中の癒しの光明が、素敵な女性への恋心なんだけど、毎度毎度一つの仕事が終わるたびにその儚い恋心も報われぬまま終わりを迎えてしまう。
・・・ミクラくん、君は惚れっぽすぎるんだと思うよ、オバちゃんは。恋のときめきに浮かれることで仕事へのエンジンかけてるのかもしれないけど、ねぇ(笑)。

しかし、蛸足大学の研究者たちの論文内容、これでいいのか(笑)。結婚と業績の関係性とか、占いとか、良心とか。なんかすっごく、ほのぼのしてるけど。
その分野の専門家でなくても、資料が揃っててと論文の方向性がきちんと決まってれば、学術雑誌に掲載されるレベルの論文に仕上げられるミクラ、実はすごいのかもしれませんよねぇ。

小さい頃からずっといる脳内神のアカラ様の謎がわかってくる第4章「ぼくのおじさん」がよかったです。おじさんが研究者を辞めて船医になった経緯とか、そういう理由もアリか!って感じでしたね。
おじさんとミクラのやり取りも、温かい感じがして、とても素敵でしたね。

毎度毎度失恋しても、立ち直っては新しい恋に心ときめかせられるミクラって、結構打たれ強いよね(笑)。
そんなミクラだけど、いつかは幸せになってほしいものだと、オバちゃんは陰から見守ることにしますわ。

そうそう、「ミクラ」ってずっと名字だと思ってたんですけど、おじさんからもミクラと呼ばれてますね。この世界にはファーストネームが存在しないのかしら。初対面の研究者も「ミクラさん」と呼ぶところを見ると。

トキトーさんが依頼をミクラへ回すの時の「行けるか。行けるな。行け」が、いい感じを醸し出してますね。喰えないオトナな感じがして、こういう人も好きです(笑)。

いつかまた、ミクラの代書屋奮闘・恋心玉砕物語が読みたいですねぇ。いや玉砕ばっかりじゃかわいそうですから、いつか報われる話(今までの片思いは全部この恋の為だったのね的な)も、読んでみたいなぁ。

(2015.04.04 読了)

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松崎有理 光文社発行年月:2013年09月18日 ページ数:324p サイズ:単行本 ISBN:97


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代書屋ミクラ 松崎有理
代書屋ミクラ著者:松崎 有理光文社(2013-09-19)販売元:Amazon.co.jp 北の街・蛸足大学を卒業したミクラは、先輩に拾われて「代書屋」稼業を始めたばかりの見習いだ。その内容は、研究者 ... ...続きを見る
苗坊の徒然日記
2015/04/09 21:28

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは^^
私の記事を読んで本を読もうとして下さったなんて嬉しいです〜^^ありがとうございます!
この作品はまず設定が面白いですよね。
こんな世界だったら実際どうなんだろうと思いました^^;
ミクラが論文に関しては結構うまいことやっているのにホント恋愛がトホホすぎて不憫でしたね〜。よくあれで次の恋愛に行こうと思えるなと感心してしまいました^^
確かに報われる話も読みたいです^^
同じ大学が登場する「就職相談員蛇足軒の生活と意見」も面白かったです^^関連性はないのですがこちらもへんてこな条例が出てきます。
苗坊
2015/04/05 17:12
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
いつも苗坊さんのレビュー、参考にさせて頂いてますよ〜(#^.^#)。ありがとうございます!
ミクラは頭はいいし、人当たりもいいんだけど、結局〈いい人〉になっちゃうんでしょうねぇ(笑)。押しも弱いし(^_^;)。そんなとこも愛おしいんですが、オバちゃんとしては。

『就職相談員〜』もリスト入りしてます!なかなか辿り着けないのですが、読む時を楽しみに待ってます。
しかし、こんなみょうちくりんな法律があったら、困りますよねぇ(笑)。
水無月・R
2015/04/05 21:33

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