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zoom RSS 『花野に眠る』/森谷明子 ◎

<<   作成日時 : 2015/07/01 16:17   >>

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秋葉図書館に舞い込むささやかな謎をそっと解いてゆく、『れんげ野原のまんなかで』の続編、『花野に眠る』
やっぱり、図書館がらみ・本がらみの物語って、いいですねぇ、森谷明子さん!読書好きにはたまらないです、こういう物語。

ただ、今回は図書館がらみというよりも、大地主・秋葉家にかかわる様々なミステリーや思い出などが物語になってた感じ。もちろん、本の知識もあちこちに出てくるし、図書館という色々な人がふらりと立ち寄るような公共の場所ならではの、人間関係の面白さや意外さなども、物語の展開にいい味を加えてはいたのですが。

前作でれんげを植えた秋葉氏、田んぼを復活させるという発言もあったし、「次作は水田のまんなかでかしら(笑)」とか思ってたんですが、それはもうちょっと先の話になりそうですね♪
しかしホント、本作でも「気さくでガハハなじい様」ぶりは健在、頼れる地元の名士って感じでいいですね!お年寄りっていう感じがしない(笑)。

内容細かく書いていくと、ホントどの章にもいろいろ言及したくなってしまうので、少しだけ。

本作で一番うれしかったこと。
「エリノア・ファージョンの児童文学が取り上げられていたこと」です。
本が好きな子供だった私ですが、読んでいた海外児童文学と言えば『赤毛のアン』や『ドリトル先生』などの超メジャーな作品ばかり。小学校高学年になって初めて、「ファージョン作品集」を図書館で見つけて読み始め、瞬く間に夢中になりました。『マーティン・ピピン』シリーズ、『銀のシギ』『としとったばあやのお話かご』『ムギと王様』など、キラキラと美しく、穏やかな農村風景が優しく力強く、そして出てくるお料理がとっても美味しそうな物語でしたねぇ。作中に出てくる『町かどのジム』も読んだ記憶があります。ベーコンのあぶらみのくだり。
今の子供は読まないかしら。とてもおすすめなんだけどなあ、ファージョン。

しかし、能勢さん凄すぎ。何でも知ってる、何でも推察できちゃう、スーパーマン過ぎて、ちょっとねぇ。私は、「グリーンニュース」の佐竹氏の方が好きだなぁ。佐竹氏の方が親しみが持てるもの(笑)。文子さん、佐竹氏お勧めだと思いますよ、私は♪

秋葉図書館は小さな町の小さな図書館で、かなり地域密着型ですね〜。物語はそれがうまくはまって、ほっこりしたいいお話になってますが、現実はそうはいかないでしょうね(笑)。
私の利用してるO市立A図書館は、利用者が多くて、一人一人を司書さんが把握してるってことはないと思いますね。相当なヘビーユーザーか注目すべき変わった利用者じゃないと(^_^;)。

今作は秋葉家の話が中心でしたが、その中でも孫の佐由留君の、過去の自分の読んだ物語と同じ物語なのに印象が違う作品を前に戸惑ったり、両親の離婚に揺れつつも理解したり、中学生らしい素直さやちょっと窮屈な大人っぽさが、良かったなぁと思いました。
実は、ちょうどウチの次男も同じ中学1年なのですが、しっかりしてますねぇ、佐由留君。思いやりがあって、素直で、年齢相応の子供らしさも持ちつつ、考え深い。大人にハッと気づかせるような発言もたくさんありました。
「穀雨」の章で出てきた後、「白雨」「寒露」と続けての登場、秋庭市民ではないけれど、重要な登場人物ですよね。
もし、本作の続編が出てきたら、また登場してほしい人物ナンバーワンです!

図書館の謎というよりは秋葉家のミステリーな部分がちょっと多いかな、という気もしますが、楽しかったです。
あ、そうそう。作中に「百合落雁」という日持ちのする和菓子が出てくるのですが、それが「地域通貨」になってるのが面白かったです。なんかいいですねぇ、そういうの。

(2015.06.26 読了)

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花野に眠る 秋葉図書館の四季(森谷明子)
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Bookworm
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苗坊の徒然日記
2015/07/04 02:56

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
本好き、図書館好きにはたまらない1冊ですね!続編が読めて本当に嬉しかったです。内容は、ちょっと切なかったりと重いお話だったりもしたんですけどね。

ファージョンって読んだことがないのですが(たぶん^_^;)、水無月・Rさんの猛プッシュに俄然、興味が湧いてきました!そのうち読んでみたいと思います。そのうち・・・ですね(笑)
すずな
2015/07/03 12:50
すずなさん、ありがとうございます(^^)。
こういう図書館で、のんびり過ごしてみたいですね♪ほっこり出来そうです。

ファージョン、私は大好きなんですよ〜♪
なんというか、古き良きイギリスの田園を舞台にした物語たちが、とてもキラキラしていました。
もし、機会があったら、是非に♪
水無月・R
2015/07/03 20:25
こんばんは^^
図書館が舞台の作品って良いですよね。
更にレファレンスが元の物語ですからたまりません。
ぜひまた続編が出てほしいですね。
文子の恋の行方も気になるところです。
でも叶ったら叶ったで大変ですけども^^;
私は小さい頃は文学少女ではなかったので児童文学に疎くて^^;知らない作品ばかりでした。
苗坊
2015/07/04 02:55
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
子供のころからあちこちの図書館へ通い(引っ越しが多かったので)、利用回数も一般よりはかなり多いレベルなんですが、レファレンスって、実はしてもらったことないのです。
最近の図書館は、予約も検索も全部機械で出来ちゃいますしね(^_^;)。
図書館員さん、いつも忙しそうで申し訳ないし。
だから、佐由留君の話を聞いていろいろ調べてくれる文子や能勢さんの姿に、結構感動しました。
レファレンスって、物語性がありますねぇ。

もっと、秋葉図書館のいろいろなエピソードを知りたくなりました。
続編出てくれたら、嬉しいですね。
水無月・R
2015/07/04 21:34

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