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zoom RSS 『アイネクライネナハトムジーク』/伊坂幸太郎 ◎

<<   作成日時 : 2015/08/17 17:56   >>

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すっごく、伊坂幸太郎さんらしい!
6つの短編は一つずつ独立しているんだけど、ちょっとずつ登場人物が重なったり、ストーリーも別の短編につながってたり、あちこちに伏線が張られてて、読みながらドキドキしました♪
『アイネクライネナハトムジーク』と言えば、モーツァルトの有名な楽曲ですが、「小夜曲」と訳すんですね。
楽曲のよう軽快に読んで、時々「おっと、この人は!」なんて驚いたりして、楽しかったです。

ただ・・・願わくば人物関係図が欲しかった(笑)。水無月・R、記憶力がザルなんで「あれこの人さっき出てきた人…」と思いつつ、どの短編のどんな役割だったか分からなくなって、結構行きつ戻りつしてしまったので。まあ、全部最初からわかっちゃうと物語にならない短編もありましたが。
今作では、他の作品の登場人物はいなかった…と思うけど、もしかしたらいた?お気づきの方がいらっしゃったら、教えてください〜!

「あとがき」に斉藤和義さんに作詞を頼まれたけど出来ないので小説を書いた、とありましたが、それで音楽売り(?)の「斉藤さん」が出てくるのですね。最初「なんだろ、怪しげな…」と思ってたのですが、ここぞというところで登場人物たちの気持ちに寄り添ったり激励したりする歌を100円(←安い!)で提供する、という不思議な存在感がよかったです。でも、その人物の名前が「斉藤さん」だったかは不明なんですよね〜(笑)。

一番気に入ったのは「ナハトムジーク」だけど、これはまあ総集編みたいな部分もあるからね(笑)。
ウィンストン小野の9年前の試合で、ボードを叩き割ったラウンドボーイ、すごくカッコ良かったですよ!あのときのあの子が成長して、小野の試合で励ますというより怒りをぶつけるようなことが出来るようになったなんて!強くなったなぁ!
それに発奮した小野の試合がどうなったかのTV番組を見てる奥さんが、当時を思い出して笑いをこらえてるってところがまた、いい。いやぁ、いい家族になったね!美奈子さん!

「ルックスライク」もよかったな。〈この子がどなたの娘かご存知ですか〉作戦、最高!
確かに、そんなこと言われたら、小市民な私なんか、どぎまぎしちゃいますもん。まあ、胆の座ってる本物の悪人だったら「じゃあ誰の娘なんだよ!」って返してきて、更にトラブルになりそうなんで、使う相手は選ばないといけませんけどね〜。
この作戦、ところどころで使われてるんですが、なかなか効果大ですな(笑)。

「メイクアップ」のプレゼンの結果って、結局描かれてないですよね?どうなったんだろう〜、気になりますね。
なんか、全然別の物語にちょこっと挟まれそうな気がするんですけど、どうでしょう?

しかし、伊坂さんてホントにすごいなぁ。読んでるだけの私が混乱しまくる複雑な関係を、矛盾なくスッキリと絡ませながらもわざとらしくない展開にして、そんでもって、ホントに面白いんですもん!
やっぱり、読み続けたい作家さんです。(政治的要素の強い作品はちょっと苦手ですが)

(2015.08.16 読了)

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伊坂幸太郎 幻冬舎発行年月:2014年09月 ページ数:285p サイズ:単行本 ISBN:9784


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは^^
これぞ伊坂さん!という作品でした。
この連作短編具合がたまりません^^
でも色々絡んでいるからホント相関図が欲しかったです。私もあれ?あれ?ってなりながら読んでました^^;
私も政治的な作品は苦手ですがこれからもずっと伊坂作品を読んでいきますよ〜!!
苗坊
2015/08/19 20:52
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
ちょっとずつ繋がってく感じが、いいですよねぇ!すごくわくわくします。
伊坂さんの作品の、怒涛の伏線回収、ホントにいいですもんね♪
水無月・R
2015/08/19 21:43
コメントが遅くなってしまってすみませんm(__)m

伊坂さんらしい短編集でしたね。時代もバラバラな上に登場人物が入り乱れて、理解するのが大変でしたけど(笑)私も人物相関図が欲しかったです!
最後の短編が総集編みたいになってて、特に楽しませてもらいました。伏線回収が素晴らしかったですね!
すずな
2015/08/20 05:49
すずなさん、ありがとうございます(^^)。
この複雑さが、伊坂さんですよねぇ♪
でも、ラストできちんと全部回収されちゃんだから、すごいです。
合唱で口パクの高校生のことも、ちゃんと回収されてたのには、笑いました!抜かりがないですね!
楽しかったです♪
水無月・R
2015/08/20 17:58

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