蒼のほとりで書に溺れ。

アクセスカウンタ

zoom RSS 『だれもが知ってる小さな国』/有川浩・作 村上勉・絵 ◎

<<   作成日時 : 2015/12/25 22:26   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 4

とうとう、《有川浩さんの『コロボックル物語』》を読むことが出来ました!
『コロボックル絵物語』の時から、ずっと待ってました♪
・・・素晴らしかった!私も主人公・ヒコと一緒にドキドキしていました。いいオトナなのにね(笑)。
佐藤さとるさんの『だれも知らない小さな国』の踏まえての『だれもが知ってる小さな国』というタイトル、リスペクトはもちろんですし、物語に自信がなければつけられませんよね!

はちみつをとるはち屋という家業の子供で、冬を九州で過ごし、花の時期に合わせて北上し、夏を北海道で迎える一年間をを繰り返しているヒコ。小学校3年生の時、素早く飛び跳ねる小人と出会い、そして同じはち屋の子供のヒメと友達になる。ヒメは「北海道で小人と言ったら、コロボックル」と教えてくれ、『だれも知らない小さな国』という本のことも教えてくれる。

次の年に知り合った、大きなお屋敷に住む青年・ミノルさん。ミノルさんはゆっくりとした時間を過ごす人だけれど、コロボックルの存在を感じ、見つけることのできる人だった。
ミノルさんの従兄のトシオさんは、なかなか芽の出ないTV番組制作会社のプロデューサーで、ミノルさんとコロボックルをネタとして番組を作ってしまう。
更にそれを膨らませた捏造番組を作ろうとしたトシオさんだが、ミノルさんの話に撮影は空中分解。駆けつけていたヒコ・ヒメ・ヒコのお父さんの言葉によって、出演芸人が番組の方向性を変えることで何とかしようという事になる。
時は過ぎ、大人になったヒコとヒメは結婚することになり、コロボックル達の「トクベツノトキ」を迎え、連綿と続くコロボックルを守りコロボックルと友だちになる輪のことを知る。

物語の中で、「お墓参りの帰りに寄った裁判官の叔母さんと甥っ子」が出てきましたね♪『旅猫リポート』のサトルとノリコさんだ!実は、こんなところで直接ではないけどコロボックルと関わりがあったんだ!いいですよねぇ。素敵ですよねぇ。
また次の物語や続きの物語にノリコさんやサトルやナナが登場してくれるかもしれないって期待しちゃいますねぇ。うふふ。

最初は、トシオさんは典型的な嫌な人だなと思ってたんですが、傷つきやすい不遇な子供時代を送った人で、子供の頃のミノルさんに親切にする優しさもあって、でもいろんなことが重なって、こうせざるを得なくなってしまったんだなぁ…と思うと、ちょっとは許せるかなって気もしてきました。
もちろん、そんな境遇にあっても、真っ直ぐに生きることが出来る人もいるけれど、ちょっとだけ、トシオさんは弱い人だったのかな…って。でも、これから変わっていけたらいいんですよ。やり直すことは、いつからでもできるんだから。そう感じられることも、有川さんの作品らしくて、「ひと」を見守る目の暖かさが感じられて、好きです。

撮影前のテンション上がりまくりの芸人さん、軽薄だけどなんか憎めないなぁって思えました。いろいろ言って来て強引だけど、本当に『だれも知らない小さな国』のことが好きで、つい調子に乗っちゃうんだなって。ちゃんと相方がブレーキをかけてくれてたので、良かったです。もしかしたら、新しい作品のどこかで出て来てくれないかな、なんてね。そう思うってしまうほど、ちょっとした脇役の人にも深みのある人間像があって、想像が広がりました。

最後の章で、大人になったヒコとヒメが結婚すること、コロボックルたちを守る輪がとても丁寧にそして広く編まれていること、いろんなことが判明しました。
だからこの物語は、まだまだ序章なのだと感じました。きっと、ヒコたちのはち渡りと一緒に旅するハリー一家が新しい仲間に出会う物語、ミノルさんやその家族(広い意味での)の物語、ヒコたちの世代より前のコロボックルとその友だちの物語、色んな物語が生まれるんじゃないんでしょうか。
有川さんのペースでいいから、その物語を読んでいきたいです。

佐藤さんの〈コロボックルシリーズ〉が存在した上での物語展開、とてもよかったです。
皆がその本を大好きで、みんなが知ってる…だから本作のタイトルはだれもが知ってる小さな国なんですよね!
私も子供の頃、〈コロボックルシリーズ〉を夢中になって読みました。内容はうろ覚えだけど、もちろん〈コロボックル〉が物語の世界の存在だと判ってるけど、それでも私も出会えたら・・・と思ったこともあります。
ある意味、また出会えたのですから、本当に私は幸せです。

はち屋のはちみつやミツロウの溢れてる部分を分けて貰ってるというコロボックル達。彼らの国はどんな生活をして、どんな仲間がいるんだろう。これから、そういう物語も読めるのかもと思うと、ワクワクしますね!楽しみです♪

(2015.12.25 読了)←良いクリスマスプレゼントになりました♪


だれもが知ってる小さな国 [ 有川浩 ]
楽天ブックス
有川浩 村上勉 講談社BKSCPN_【有川浩作品】 発行年月:2015年10月28日 予約締切日:2


楽天市場 by だれもが知ってる小さな国 [ 有川浩 ] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
だれもが知ってる小さな国 有川浩
だれもが知ってる小さな国著者:有川 浩講談社(2015-10-28)販売元:Amazon.co.jp ヒコは「はち屋」の子供。みつ蜂を養ってはちみつをとり、そのはちみつを売って暮らしている。お父さん、 ... ...続きを見る
苗坊の徒然日記
2015/12/27 16:38
だれもが知ってる小さな国(有川浩)
待ちに待った有川さんの描く「コロボックル」長編。 ...続きを見る
Bookworm
2016/01/10 07:00

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは^^
有川さんが書かれるコロボックル物語は優しいですね。
コロボックルの存在がばれそうになった時はドキドキしましたが、何とかなってよかったです。
私はトシオさんはずっと嫌いのままです←
でも、これからきっと変わっていきますね。
「旅猫リポート」との繋がりは気付きませんでした〜。流石ですね。
とても心が温まる作品でした。
次回作も楽しみですね^^
苗坊
2015/12/27 16:42
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
コロボックルに関わった子供たちは、みんなとても思慮深くて優しい大人になっていくんですよね。小さいものを愛して大事にする心、大事なことだと思います。
小学生から思春期の少年少女にも読んでほしい本ですね。
続き、きっとありますよね。楽しみです♪
水無月・R
2015/12/27 17:17
とにかく、このタイトルが良かったですね!最初に知った時にタイトルだけでテンションが上がりました(笑)
内容もこれまでの佐藤作品を継承しつつ、有川さんらしい厳しくも優しい目線の物語に仕上がっていて、それもすごく嬉しかったし良かったです。
これからどんどん広がっていくようで、どんなコロボックル達に出会えるのか本当に楽しみですね!
すずな
2016/01/10 07:44
すずなさん、ありがとうございます(^^)。
そうそう!タイトルでテンションあがまりしたよね〜♪
有川さんらしい、世の中の苦みも楽しさも優しさもきちんと描かれてた、素晴らしい作品だと思います。
各地のコロボックルネットワークが出来上がる日が来るのが、楽しみですね(*^_^*)。
水無月・R
2016/01/10 13:24

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
『だれもが知ってる小さな国』/有川浩・作 村上勉・絵 ◎ 蒼のほとりで書に溺れ。/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる