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zoom RSS 『いまはむかし 〜竹取異聞〜』/阿澄加奈 ○

<<   作成日時 : 2016/01/27 18:02   >>

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かぐや姫の5つの宝を天に返すために、旅を続ける月守・アキとキヨ。二人に出会った、家出中の武家貴族の子息・矢吹とその幼馴染で薬師の娘・朝香。
彼らは共に旅をし、新たなかぐや姫の物語を繰り広げていく。
『竹取物語』は、結構好きなモチーフです。
本作『いまはむかし 〜竹取異聞〜』がデビュー作の阿澄加奈さん。
爽やかで、読み心地の良い物語でした!

かぐや姫が求婚者に求める「5つの宝」は、実はかぐや姫が天から下界に下りてくるときに月の神様から渡された物である、という設定がこの物語の肝ですね。
その宝の力が強すぎて、所有を争う為に戦いが起こり、またかぐや姫を娶れば巨万の富がもたらされるとあって、その存在を巡っても戦乱が巻き起こる。
矢吹は武家貴族の息子だけれど、武官になるより物語を語り聞かせる方が得意。矢吹の幼馴染の朝香・まつろわぬ民の族長の息子・翼(たすく)も途中から関わりを持ってきて、若者たちが『かぐや姫』の宿命を変えていく物語はどうなるのだろう、宝を巡って戦う相手の大きさや立ちはだかる困難に、一喜一憂しながら読みました。

ただ・・・、自分たちが集めている宝を持ってる相手に対して、あけっぴろげに「封じて天に返す」とか言っちゃうのは、ちょっと直截すぎないかなぁ。もうちょっと考えようよ、とツッコミを入れてました。真っ直ぐな阿生と輝夜らしいなとは思うんですが(^_^;)。

阿生が決意して、一度輝夜から離れた時、私はきっと阿生は自分の運命を利用して輝夜を助けに行くんだな、と思ってたんですが、違いましたねぇ。さすがに、そうしちゃうと身軽には動けないか・・・。それに元の『竹取物語』の通りの展開じゃ、ハッピーエンドにはなれませんものねぇ。
新たな展開、「輝夜の望む物を言い当てる」のは、それは阿生にしかできないわ〜♪でちょっとニヤニヤしちゃいました。

で、…ですよ!そこまで来たらさ、最後まで書いてほしかった・・・!
阿生と輝夜が、全ての宝を集めて封じ、天に返し、そこからが二人の新たな物語じゃないですか〜。
更に言えば、矢吹が父親とした賭けの結果は予想つきますが、そこからどうなっていくかも気になるし、阿生と輝夜の物語を語るのは、是非矢吹にやってほしいし。
朝香の健気さは、ちゃんと報われて欲しいしね。翼の一族がどうなるかも、気がかり…。
いつか、完結する物語を書いてくれないかなぁ、なんて思ってます。

(2016.01.26 読了)

いまはむかし 竹取異聞 ポプラ文庫ピュアフル / 安澄加奈 【文庫】
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商品の詳細ジャンル文芸フォーマット文庫出版社ポプラ社発売日2013年09月ISBN978459113


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タイトル (本文) ブログ名/日時
いまはむかし 竹取異聞(安澄加奈)
「竹取物語」をモチーフにしたファンタジー。 ...続きを見る
Bookworm
2016/02/01 05:17

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こういう竹取物語もありだなぁとワクワクしながら読みました。水無月・Rさんと同じように「直截すぎ!」とツッコミを入れたりもしましたけど、楽しく読めました。
ただ、やっぱりこのラストはねぇ…。「こ、ここで終わるかーっ!」ですよね(^-^;せっかくなんだから、最後までキチンと描いてほしかったですね。いつか、完結する物語を読みたいです、ホントに…。
すずな
2016/02/01 05:31
すずなさん、ありがとうございます(^^)。
そうなんですよ、この物語、力強い終わりではありますが、もうちょっと書いてえぇぇ〜!と思わずにはいられませんよね(^_^;)。
完結編、書いてほしいですよねぇ。
水無月・R
2016/02/01 05:37

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