蒼のほとりで書に溺れ。

アクセスカウンタ

zoom RSS 『世界から猫が消えたなら』/川村元気 ○

<<   作成日時 : 2016/08/28 14:00   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

高校生の長男が、「勉強サイトかなんかの懸賞で当たったけど読まないから」(←読めよ!)と言って私にくれた本作、『世界から猫が消えたなら』
ライトな文体、あっさりとサクサク進む展開、なるほど高校生にも読みやすいんじゃないかな(^^;)。
私的には川村元気さんといえば、映画『電車男』のプロデューサーって認識なんですが、情報古すぎ(笑)。調べたら、東宝のいろんなヒット映画のプロデュースをやってらっしゃる方なんですね。

脳腫瘍で余命いくばくもないと宣告された主人公・僕。帰宅すると、自分と全く同じ見た目(ただし服装だけは季節外れのアロハ&短パン&サングラス)の悪魔がいて、「世界から一つものを消すと一日延命しますよ」と持ち掛けてきた。生きたいと思う僕は悪魔と契約し、翌日から電話が、映画が、時計が、世界から消えていく。案外に何かがなくなっても世界は回り続けるが、4日目に「猫」を消しましょうと持ち掛けられ、僕は逡巡する…。

世界から消えていったものは、なくても何とかなるものだったけど、それでもそれが「ない」と認識している〈僕〉だけは、失ったものの大切さ、それにまつわる思い出、様々な感情を揺らしながらそれでも、自分が生きながらえることを取る。
まあ、でも私だってそうするよねぇ。正直、そのうち自分は死んじゃう訳で、何かがなくなっても困らないし(←おい)。

そんな僕でも、母親との思い出が多く、自分でも思い入れが深い「猫」(現在の飼い猫の名はキャベツ)を消すという悪魔・アロハの提案にはすぐ頷けない。母の死の直前の旅行の思い出、母が当時の自分の彼女に預けていた手紙、その手紙の末尾にあった母の願い。
僕は身辺整理をし、キャベツを連れてずっと行き違っていた父に会いに行く。

読みやすくてどんどん読めるし、「大切なものは失ってから気づく」とか「何かを得るためには、何かを差し出さねばならない」などありがちではあるけど、大切な警句もちりばめられているし、死に相対したとき人はどうするのか、家族とは、というような美しい物語性もあるんだけど。
どうにも、物足りない。というか、一生懸命必要なエッセンスを注ぎ込んでみました感が強くて、なんだか入り込めなかったです・・・。

自分に死期が迫ってることがわかって、やりたいことを10個挙げるというエピソードが作中にありましたが(そういう映画ありましたよね)、私だったら何をやりたいかな・・と考え始めたんだけど、ダメですねぇ。煩悩多くて、無理でした。まだまだ、死にたくないですねぇ。死期もあんまり知りたくないです。だって読みたい本はたくさんあるし、家族を残していくなんて心配で仕方ないし・・・。

キャベツが悪魔の魔法でしゃべれるようになったシーンは、とても可愛くて好きでした(笑)。
「拙者」「ござる」の時代劇調、飼い主である僕を「お代官様」と呼ぶところとか、ホント可愛い!そして「猫まんま」に対する怒りとか、そうか!そうなのか!と…(^^;)。まあ、猫は飼ったことないし今後もその予定はないんですが、猫にえさをやる機会があったら、猫まんまはやめようと思います(笑)。

(2016.08.25 読了)

世界から猫が消えたなら 小学館文庫 / 川村元気 【文庫】
ローチケHMV 2号店
基本情報ジャンル文芸フォーマット文庫出版社小学館発売日2014年09月ISBN97840940608


楽天市場 by 世界から猫が消えたなら 小学館文庫 / 川村元気 【文庫】 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
『世界から猫が消えたなら』/川村元気 ○ 蒼のほとりで書に溺れ。/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる