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zoom RSS 『藪医ふらここ堂』/朝井まかて ◎

<<   作成日時 : 2017/02/17 22:41   >>

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「面倒臭ぇ」が口癖の小児科医・三哲、その娘のおゆん、おゆんの幼馴染で三哲の弟子・次郎吉。江戸の小児科医〈ふらここ堂〉には、様々な患者が訪れる。
朝井まかてさんの粋な江戸情緒たっぷりの、楽しい物語です!
『藪医ふらここ堂』、ふらことこは庭の山桃の木に取り付けてあるブランコのこと。三哲が藪医と言われるのは・・・まあ、色々ありますわなぁ(笑)。

登場人物たちが江戸っ子だから、ポンポン言い合いをするし、口も手も早い。読んでいて、とても楽しいです。
特に産婆のお亀婆さん(笑)。数十年前から四十から歳を取らず、「婆さん」と呼べば「婆さんて言うな」と即座に返ってくるわ、口は達者で、食事時おやつ時にあちこちに現れてはご相伴に預かり、ふらここ堂に食中りの子供たちが大量に運ばれてきた時は、率先して看病に当たる人情の篤さがあり、喰えない粋な婆さんです。私、年取ったら、こういう婆さんになりたいなぁ(笑)。
薬問屋の手代・佐吉とその息子の勇太、次郎吉の両親の金蔵とお安、次郎吉の若者組仲間たちなど、他の登場人物たちも、非常に個性的で魅力的です。

三哲の過去。本当は奥医者(大名家に出入りする医師)の家系だけど、それを嫌って様々な職を渡り歩いた後、小児科医に落ち着いて。さらに公方様(徳川将軍家)の奥医師の声がかかるが、兄の横やりで立ち消え。でもその際にちゃんと佐吉の元の妻に伝言を伝えたりして、三哲ってホントはすごい人格者の医者なの?って思う…いやでも、…どうだろう(笑)。

作中に出てきた言葉、「母子同服」。母親と子どもは根っこでつながってる、というのがあったのだけど。確かにそういうことってあるかもなぁ、なんて思います。実際、子供が病気だと、親の自分も不安になるし、そんな様子から子供が調子をより崩してしまう…的な反応、ありましたもん。まあ、子供が小さいころで、私もまだまだ新米母で、開き直れてなかった頃のことですが。
それと子供を診るときに親も一緒に診る…、してほしいですわぁ。
病気の直接原因じゃなくても、なんとなく不調を感じてることを見抜いてアドバイスとかもらえたら嬉しいです。まあ「保健医療」の現代日本では難しいんでしょうけど…。

ふらここは小児科の極意。体調の善し悪しも、薬で無理矢理取り除くのではなく、その子の調子を見ながら徐々に折り合いをつけていく、っていうのも、納得です。本人の治癒力ってやっぱり大事だよなぁ、と思います。

次郎吉のもだもだ具合に、しゃっきりせい!って言いたくなったり、おゆんの奥手っぷりにもどかしくなったり、でも、なんかいいねぇ。すごく、人間味がある。登場人物たちが、とても生き生きしてて、彼らの日常を共に過ごしているような気になれました。みんなが幸せになれそうな終わり方が、とてもよかったです。

(2017.02.14 読了)

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天野三哲は「面倒臭ぇ」が口癖の江戸の小児医。朝寝坊する、患者を選り好みする、面倒になると患者を置いて


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