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zoom RSS 『西洋菓子店 プティ・フール』/千早茜 〇

<<   作成日時 : 2017/08/11 10:27   >>

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甘くてほろ苦い、『西洋菓子店 プティ・フール』の物語たち。
洋菓子も和菓子も好きですが、やっぱりこんな作品読むと、ついつい「これって、どんなお菓子?」と検索してしまい、ヨダレが・・・(笑)。
千早茜さん、飯テロならぬスイーツテロですよ!!

下町の商店街にある、昔ながらの洋菓子店〈プティ・フール〉のシェフであるじいちゃん。じいちゃんの店を手伝いながら現状を模索する孫の亜樹は、かつて有名パティスリーで修業をしていたこともある。

亜樹、じいちゃんとばあちゃん、亜樹の婚約者で新米弁護士の祐介、亜樹が以前勤めていた店の後輩・澄孝、澄孝のバイト時代の仲間でネイリストのミナ、プティ・フールにシュークリームを買いに来る女性客、亜樹が手伝いに行く紅茶専門店の店主・長岡氏。プティ・フールにかかわる人々の甘いとほろ苦いが交錯する、「背徳的なお菓子」たち。

じいちゃんの言う『菓子の魅力は背徳感』…すっごく、説得力がありますよ(笑)。お菓子って、食べなくても死なないけど、食べたくなっちゃう。糖分や油分がたっぷりっていうのも・・・非常に背徳的ですよね〜。
常にその背徳感に脅かされながら、お菓子を堪能しちゃってる私、ははは〜(^^;)。欲望に弱いんですよ。

亜樹が有能なパティシエールなのはよくわかるんですけど、ちょっとクールすぎませんかねぇ。お菓子に関してはとてもストイックで、そっちに集中しすぎちゃって恋人である祐介との関係が、なんだかあっさりで、祐介が不憫。そのくせ祐介が「結婚を保留しよう」というと「じゃあ別れる!」とキレるなんて、ひどいなぁと思いますよ?
しかも、じいちゃんたちがいなくなると、途端に弱って祐介に頼り切り…。もうちょっとこのカップルはお互いの気持ちをさらけ出し合って、気持ちを突き詰めあった方がいいと思いました。人生のパートナーになるんだから、頼り合っていいし、甘えたいなら甘えさせてあげなくちゃ、と思うんですよ。
その辺、成長したようなしないような・・・なので、今後が気になるなぁ。とりあえずはハッピーエンドのようですが。

ハッピーエンドにならなかったのが、澄孝とミナ。とはいえ、ここがカップルになるのは難しいだろうなぁと思います(^^;)。
どちらも、自分にとても厳しくて、叶わないのが分かっていても気持ちが止められなくて、重苦しい。
お互いがお互いを利用してる感じが、痛々しかったです。
なんというか、切ない。叶わない気持ちが昇華するにはまだまだ時間がかかりそう、その前に変化が訪れるのかしら。

シュークリームを買いに来る女性の家庭事情、自分が何事も気づいてないふりをすればとりあえずやり過ごせる、っていうの、わかっちゃうので苦しかったです。でも、保留ではなく、変化させることを選ぶ方に変わっていた彼女に、ちょっと安心。事態がどちらに転んでも、彼女はきっと前を向けそうな気がしました。

じいちゃんの秘密、彼の人生のどのあたりで発生したものなんでしょうね・・・ちょっと気になります。
優しい甘さにあふれた、じいちゃんのお菓子。お酒や本物のスパイスや香料をふんだんに使った亜樹のお菓子。どちらに軍配を上げるかって、大変難しいですよ。
ほっとする馴染み深さも、気の利いたオシャレ感も、どっちも選べない!!
改装したプティ・フール、是非両方を併せ持っていって欲しいなと思いました。

(2017.08.03 読了)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
コメントありがとうございました。
確かにこの作品はスイーツテロでしたね。
読む時間帯によっては大変なことに^m^
亜樹の作るスイーツも美味しいとは思うのですが、おしゃれなお店は敷居が高い私としてはお祖父ちゃんのシュークリームの方が親近感があって好きでした。食べたいは食べたいんですけどね^^
亜樹と祐介の関係はもどかしさも残りましたが、これからまたいい人間関係を作っていってほしいなと思いました。
苗坊
2017/08/11 11:00
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
お菓子の背徳感たっぷり(笑)の物語でございました。すっかりやられちゃいましたね♪
亜樹の「とんがったお菓子」が「本当の亜樹の味」になったら、どんなにスパイスを効かせててもきっと、いろんな人を魅了するスイーツになるでしょうねぇ。そのためには、もうちょっと人間としての深みも必要かな、なんてちょっと上から目線なことも思ったりしました(^^;)。
水無月・R
2017/08/11 22:19

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