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zoom RSS 『スクープのたまご』/大崎梢 〇

<<   作成日時 : 2017/09/11 18:24   >>

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週刊誌って、新聞の下段の広告や吊り広告の見出しを見てるばかりで、ちゃんと読んだことないですねぇ、そういえば。イメージと言えば主人子・日向子と同じような感じ。
大崎梢さんの『スクープのたまご』は、そんな未知の世界で奮闘する出版社2年目社員・日向子の成長物語です。

「スクープ」とあるからにはニュース系の出版関係が舞台だな、程度しか考えずに読み始めたら、〈千石社〉が出てきて、おおっ!ってなりました。『クローバーレイン』『プリティが多すぎる』の出版社じゃないですか!
残念ながら、繋がりがある登場人物はいなかったようですが・・・。
大崎さん、〈千石社シリーズ〉、お願いします〜!!
今後が楽しみだなぁ。

その老舗出版社・千石社の正社員・信田日向子は、異動で週刊誌所属となる。高校生で通るような童顔の彼女は、徹夜の張り込み、足を棒にしての聞き込み、週刊誌への偏見、などに苦労しながら、それでも一つ一つの仕事に真摯に取り組んでいく。
同じ部署の先輩たちは言う。〜〜週刊誌は、空振りや無駄の積み重ねで出来ている。手を抜いたら、あっという間に記事の質が堕ちる。〜〜(本文より引用)と。
取材相手からは罵倒されることもあるし、聞き込みはなかなか成功しないし、寝食を惜しんで続ける張り込みは空振りもする。それでも、地道な取材と裏取り、各社との競争を乗り越えて、毎週の記事を雑誌として発行していく。

正直、センセーショナルな見出しや虚実入り混じったような煽り記事から、いい印象がないんですよね、週刊誌。でも、それを作る人たちは、真摯に仕事に取り組んでいる。それが分かって良かったです。
勝手な印象だけで、物事を判断してたことをちょっと反省。
でも、やっぱり週刊誌は買わないけどね(笑)。

1章ずつは、それぞれ独立した事件や出来事を追っているのですが、いつしか一つの大きなネタへと繋がっていき、最後に大きなスクープをまとめ上げていきます。
なんか、すごいなぁと思いました。純粋に、私には出来そうにありませんし。

様々なな壁に当たって、迷って、迷走して、悩みながらも、持ち前の前向きさで頑張って進んでいく日向子が、眩しかったです。
彼女の真摯な仕事ぶりを信用して、大事な情報をくれる人も出てきたりして、やっぱり一生懸命に取り組むって大事なんだなぁと、痛感しましたね。
週刊誌なんて、人の不幸に群がって・・という偏見も、日向子自身が最初は持っていたけれど、自分の仕事や同僚たちの取り組む姿を通して、自分なりの「週刊誌の意義」を探しながらの成長がよかったです。

ちなみに。
日向子の同期の桑原君は、日向子に気がありますよねぇ、絶対(笑)。
そんな感じからして、〈千石社シリーズ〉の日向子の奮闘物語も続きそうな気がしています。期待してます。

(2017.09.09 読了)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。
大崎さんは今話題の某週刊誌の編集部を取材したそうですね…。その週刊誌、読んだことないですが大嫌いなので凄くマイナスから読み始めたのですが^^;
週刊誌の裏側を知ることが出来て良かったです。
日向子の一生懸命さは応援したくなりますよね。
桑原君は絶対気がありますよ^m^
千石社シリーズはこれからも読んでいきたいです。
苗坊
2017/09/11 20:26
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
週刊詩というと、やっぱりちょっと…という思いはありますよね。
実情を知ることが出来て、ちょっと見る目が変わりました。
というわけで、千石社シリーズ、読みたいですよね♪
水無月・R
2017/09/11 21:35

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