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zoom RSS 『Dの殺人事件、まことに恐ろしきは』/歌野晶午 〇

<<   作成日時 : 2017/09/27 19:30   >>

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大どんでん返しはないものの、つらつらと読んでると足元をがっさりと掬われ、転倒を余儀なくされますな・・・。
やっぱり歌野晶午さんは、気が抜けないねぇ(^^;)。
『Dの殺人事件、まことに恐ろしきは』は、江戸川乱歩作品を、現代のスマホやSNSやVRなどの技術を組み込んで翻案した物語たちです。
原案作?である乱歩作品を読んでいないものも、いくつかあったのですがちゃんと楽しめました。

割とね、あっさり読めちゃうんですよ。
「歌野さんだから、誤認識が云々〜」という警戒をしながら読んでたのですが、誤認識がミステリーに絡んできたのは「陰獣幻戯」ぐらいかな。それも、誤認識が謎というよりは、犯行理由だったのね的なオチになったぐらいで。

でも「椅子?人間!」にしろ「スマホと旅する男」にしろ、原案作より私的にはぞっとしますなぁ。やっぱり現代風味が加わるからかしら。原案作にある仄暗い罪悪の雰囲気も確かに怖いのだけど、今風なディティールになると現実味を帯びるというのでしょうか、「もしかして、私の生活範囲でもこういうことあったりする?」っていう怖さがひたひたと寄せて来ますね。

表題でもある「Dの殺人事件、まことに恐ろしきは」のフリーカメラマンの推理を聞いて「それはどうよ」と思ってたら、思いもよらない真相が(でもあり得る・・・)明らかになり、フリーカメラマンは推理の際に傷つけた少年から手酷い仕返し実行の宣言を受ける。其の仕返しがまあ…現代ならではなんですよね。少年、実行…しちゃうんだろうなぁ。怖いわぁ・・・。

「「お伊勢登場」を読んだ男」のラストは予想通り過ぎて、主人公の男の軽率さにビックリしました(笑)。マジか・・・。
逆に、妻の思考力と判断力のスピードは、とんでもなかったですね。でも…あり得るわ〜(笑)。怖い怖い。

「赤い部屋はいかにリフォームされたか?」も、1つ目が終わってからの展開は、見えてたというか、繰り返し過ぎのきらいもあった気がしますが、でもこれが現実で起こったら私もきっとオタオタしちゃうんだろうなぁ。さてさて、物語最後の事態は?!まあ、これは真実だな、誰も信用してないんだろうけど。オオカミ少年…(笑)。

サクサク読めて、それなりに面白かったわ〜、と読了してから。
このレビューを書こうと色々思い返してたら、気付いちゃったんですよ。
このスマホだのSNSだのって、今はよく知られて使いこなしてる人も多いツールだけど、10年前はロクに普及してなかったものなわけで、この物語も数年経ったら「懐メロ」的な扱いになっちゃうんじゃないですかね?あえてそれを重要アイテムとして翻案小説に使うんだから、歌野さんなかなかチャレンジャーですなぁ。

(2017.09.24 読了)

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