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zoom RSS 『脳内異界美術誌』/荒俣宏 〇

<<   作成日時 : 2017/10/18 10:48   >>

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幻想と退廃、大好きな水無月・Rでございます(笑)。
新聞の書評で、荒俣宏さんが美術解説をした本があると知り、『脳内異界美術史』というタイトルも気に入って〈読みたい本〉リスト入り。
でも、読み始めたらちょっと思ってたのと違う・・・。でも、頑張って読み続けていたら、最終章で「橘小夢(たちばなさゆめ)」という画家の作品とその世界との出会いがありました!

以前読んだ『怖い絵』みたいな感じかと思ってたんですよね。
ところが、どちらかというと各章の対談を通して、精神医学とその患者の作品についての様々なエピソードや論察などが紹介されていたのでした。
それはそれで興味がなくもなかったので、理解ちゃんとできたか怪しいながらも、一生懸命読み続けました。

・・・頑張ったら、報われるものですな(笑)。
全く知らなかった画家、橘小夢の作品が、ホントに素晴らしくて。
繊細で、幽玄で、ぞっとするほど美しく、仄暗い。まあホント私の好み、どストレートでございました。
小夢の孫である加藤宏明氏と荒俣さんの「橘小夢の絵には物語性がある」という説を読んで、非常に腑に落ちました。物語読みな私、絵画にも物語性を求めていたのだということですね!!
ただの絵画ではなく、「物語性を含んだ絵画作品」、うんうん、納得です。
本書の中に写真で紹介されている作品の中で一番好きなのは、「静御前」ですね。強さを秘めた舞のポーズを決める静御前の後ろに、同じポーズをとっている狐の霊体。繊細な筆致で描かれる狐とたおやかな静御前の美しさに、目を奪われました。
橘小夢の他の作品も、見てみたくなりました。

あ、橘小夢だけじゃなくて、他の内容の方ですが・・・すみません、難しくて要約できません…。
タイトルと、対談相手だけ書いておきます…。
「序 見えないもののリアリティーをさがして」
「導入 「異様な美術」の発見史を見わたす」
「1 驚愕の松沢病院コレクション「熟成された幻想」のゆくえ」
対談:春日武彦氏(医学博士)・京極夏彦氏(作家)
「2 「アウトサイダーアート」の現場を巡る」
対談:大西暢男氏(写真家)
「3 近世が産んだ「異なる画像」の歴史と運命」
対談:大内郁氏(芸術学博士課程生)
「4 「脳」と「お化け」の謎に迫る!」
対談:茂木健一郎氏(脳科学者)
「5 「供養絵額」から見る遠野の深層」
対談:前川さおり氏(遠野市立博物館学芸員)
「6 「他人に見せる夢」としての幻想アート」
対談:山田維史氏(画家)
「7 橘小夢幻想を視覚化する技量」
対談:加藤宏明氏(橘小夢の孫)

かなりの時間をかけて読み、理解もあまりできなかったのですが、橘小夢の作品を知ったことと、自分は「絵画」にすら「物語」を求めるという「業」がある人間だとわかったことが、本作品を読んだ収穫でした(笑)。

(2017.10.17 読了)

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