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zoom RSS 『どこの家にも怖いものはいる』/三津田信三 ◎

<<   作成日時 : 2017/10/24 10:16   >>

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ううう・・・この本、台風の夜に読んじゃダメなやつだった・・・。
怖がりながら夢中で読んでて、終章半ばにしてはたと気付いて、慌てて本を閉じました。
久し振りの三津田信三さん、今まで読んでた〈◎◎の如き●●もの〉シリーズとは違うものの、やっぱり怖かったですよ・・・。
『どこの家にも怖いものはいる』というシンプルでストレートなタイトル、表紙絵の少女の目が5つもあること(奇数って、なんかヤバい気がする)など・・・読み始める前から、色々と不穏な感じがしてました。
で、読み始めて「やっぱり三津田さんホラーだ〜〜!(泣)」となったのでした。

大体ね、実録なの?創作なの?ってとこから、怖いんですよ。
冒頭に「本書の体験談について執筆者および親族がいたら編集部まで連絡を」なんていう「お願い」が入ってるわ、序章で三津田さんが自著のファンであり出版社編集者でもあり、怪異譚愛好家でもある三間坂氏との「三頭会」を実在する喫茶店で始めるわ、序章、幕間、終章と、実際の三津田さんの著作の進捗状況が語られるわ、そういう構成なんだとわかってても、現実感がグイグイ迫ってきちゃうわけですよ。
そりゃ、たぶん創作なんでしょうけど、でももしかしてと思うと怖いんだよ!そうだよ、私は怖がりなんだよ!!一昨日(台風来襲中)の晩、寝る前にトイレ行くの怖かったよ!!

2000年ごろの近畿周辺のとある戸建てで、一家の主婦が物音や視線に悩まされ、その家の子供ではないが2人の子供が失踪したという記録、「向こうから来る  母親の記録」
1935年ごろの関東の村で、怪異に追われ晨鶏屋敷と呼ばれる屋敷に逃げ込んだ少年の話、「異次元屋敷 少年の語り」
1970〜80年ごろの本州の地方都市で、アパートの屋根の上で踊る老婆を目撃したのち、怪異に見舞われる学生の話、「幽霊物件 学生の体験」
1991年ごろの北陸地方の町で、宗教教祖になった母から弟を救い出そうとする少女が、家族の無残な死を発見してしまう、「光子の家を訪れて 三女の原稿」
1990〜40年ごろの中国地方の村で、村の有力者の屋敷の娘(異相)が怪異を予知し、人知を超えた行動をとる、「或る狂女のこと 老人の記録」

それぞれの話の怖さは、まあ怖いけど何とか耐えられるレベルなんだけど、念押しのように、
序章で、〜〜楽しむといっても、そうは言っていられない現象が、本書のお話に目を通していくうちに、もしかすると読者の周りで起きるかもしれない。別に脅すつもりは毛頭ない。ただ一言、あらかじめ警告しておきたいだけである。〜〜(本文より引用)
幕間で、〜〜日常の生活では耳にしたことのない奇妙な音が聞こえ出したら、いったん本書を閉じた方が良いかもしれない、と警告しておきたい。〜(中略)〜とはいえその判断は、あくまでも個人の責任で下してもらいたい。〜〜(本文より引用)
だなんて、脅しが入ってるのである。
ビビりな私は、とにかく「怖いよ怖いよ…」と思いながら読み続け、「あかん、これ台風の夜に読んじゃダメな奴だ・・・」と思いつつも読むのを止められなかった・・・だって、続きが気になったんだもの!!それでも、無理やり本から目を引きはがしせたのは、終章を半ばも過ぎたあたり。
今晩このまま最後まで読んだら、すっごくマズイことになるという確信が、やっと正気(?)を取り戻してくれました・・・。

5つの怪異の物語は、舞台はバラバラ、時代も違う。なのに、何故か関わり合いがあるのではないかと感じている、三津田さんと三間坂氏。わずかな手がかりから考察を進めた三津田さんが得た、衝撃の事実。
それを聞き、更にこの怪異に迫ろうとする三間坂氏を、三津田さんは止めたが・・・。
多分、三間坂氏、現地に行って色々調べたでしょ・・・。そして、たぶん、怪異に触れちゃったでしょ・・・。
三津田さんは「そんな気は、もうとっくに彼はなくしてると思う」って書いてたけどさ、異様なまでに憑物が堕ちたかのようなあっさりぶりが、絶対怪しいと思うんですよ、逆に。
続編『わざと忌み家を建てて棲む』がもう出版されてるんですよね。本作との関わりがどれぐらいあるのかわからないけど…リスト入り、しとこうかな・・・だけど、冬向きのホラーじゃなさそうよね(-_-;)。来年の夏?来年の夏かな・・・。

ところで。
作中で、三津田さんが自著の著作過程の背景や裏話などを書いてたのが、怪異話をよりリアルにさせて怖かったのもありますが、単に作家さんの著作活動を覗けたのは、楽しかったです。三津田さんは〈◎◎の如き●●もの〉シリーズしか読んだことなかったんですけど、ちょっと広げてみたくなってきましたね。また、<読みたい本リスト>が長くなるなぁ(笑)

 (2017.10.23 読了)

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