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zoom RSS テーマ「儚き耽美」のブログ記事

みんなの「儚き耽美」ブログ

タイトル 日 時
『手のひらの幻獣』/三崎亜記 ◎
『手のひらの幻獣』/三崎亜記 ◎ いやもう、毎度言ってることですが、「世界設定のノートが見たい作家さん」1ですよ〜、三崎亜記さんッッ!! 私たちの暮らす、現代日本に似て非なる〈この国〉。世界の構成ルールが多分、全く違うのだろうと思います。「街は生きていて」「不条理に失われる人や思いが常にあり」「精神的な能力が飛躍的に上昇している」この世界。 数々の三崎作品は、たぶん、全部一つの世界の物語。本作『手のひらの幻獣』で語られるのは、〈表出〉という能力を持つ人々と、それを利用しようとする当局との攻防の物語。 ...続きを見る

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2017/02/16 18:18
『山尾悠子作品集成』/山尾悠子 ◎
『山尾悠子作品集成』/山尾悠子 ◎ 書評で「日本の女流幻想文学作家の先駆け」と紹介され興味を持ち、あまり深く考えずに図書館に予約を入れて、受け取った時の衝撃(笑)。 お・・・重い!分厚い!確実に凶器になる! そんな外見的衝撃もさることながら、この一冊に描き込まれた数多の物語の濃厚さにも、大いに衝撃を受けたのでした。 山尾悠子さんの繰り広げる幻想世界をまとめ上げた『山尾悠子作品集成』。 いやぁ、ホントにすごい作品でした。 ...続きを見る

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2016/12/16 18:53
『私のサイクロプス』/山白朝子 ◎
『私のサイクロプス』/山白朝子 ◎ 人知を超えるレベルの迷い癖のある旅本作家・和泉蠟庵(いずみろうあん)。彼の荷物持ちを務める駄目男・耳彦(みみひこ)。蠟庵に執筆を依頼している書物問屋の者で旅の経費を預かる娘・輪(りん)。 この三人のたどる、生と死の狭間を揺れる旅路を描く『私のサイクロプス』。 前作『エムリヲ奇譚』に引き続き今回も、すっかり山白朝子さんの描く旅路を、一緒に迷わせていただきました! ・・・でも、実体験はしたくないですねぇ(^^;)。 ...続きを見る

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2016/12/02 22:47
『死者のための音楽』/山白朝子 ◎
『死者のための音楽』/山白朝子 ◎ 『エムブリヲ奇譚』で、生と死の影が付き纏う仄暗い耽美を存分に味わった山白朝子さんの短編集、『死者のための音楽』。 7つの物語は、彼岸と此岸の狭間をたゆたいながら、私を別世界に連れて行きました。 ...続きを見る

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2016/06/02 19:56
『遠くの日には青くU』/西造+世叛 ◎ (コミックス)
『遠くの日には青くU』/西造+世叛 ◎ (コミックス) 〈タテ読み、タダ読み〉のcomicoで連載されている西造(さいぞう)さんと世叛(よはん)さんの『遠くの日には青くU』。 美しくも儚く、青みがかった透明な水の向こう側の世界にそっと紛れ込むかのような、密やかな優しさと淋しさが、切なくなります。 ...続きを見る

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2016/05/20 17:46
『エムブリヲ奇譚』/山白朝子 ◎
『エムブリヲ奇譚』/山白朝子 ◎ これは・・・!! とても好みに合いました! 生と死の狭間をゆれる旅が多く描かれる『エムブリヲ奇譚』、素晴らしく、いいです。 人知を超える(?!)レベルの迷い癖のある旅本作家・和泉蠟庵の取材旅行を、荷物持ちの耳彦が語る。異界に彷徨いこんでしまったのではないかと思われる旅、死者と出会う旅、グロテスクな旅。 山白朝子さんは、初読み作家さんなんですが、実は有名な作家さんの別名義のようですねぇ。私はあまりそういうことは気にしないタチなんで、初読み作家さん扱いで行きます。 ...続きを見る

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2016/02/15 19:47
『冬虫夏草』/梨木香歩 ◎
『冬虫夏草』/梨木香歩 ◎ 征四郎さん、大好きですう〜〜!! のっけから、妙なテンションでございます(笑)。申し訳ありませぬ。 だって、梨木香歩さんの『家守綺譚』の続編なんですもの〜。 相変わらず、妖気巻きこまれ体質な主人公・綿貫征四郎さんが素敵すぎて、そして植物にちなんだ章タイトルと物語の調和が美しくて、大変良い読書時間を過ごさせていただきました♪ 『冬虫夏草』、鈴鹿山中での様々な生きとし生ける物どもの営みの物語、とても楽しかったです。 ...続きを見る

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2015/11/27 22:48
『遠くの日には青く』/西造+世叛 ◎ (コミックス)
『遠くの日には青く』/西造+世叛 ◎ (コミックス) 美しくも儚く、青みがかった透明な水の向こう側の世界を垣間見ているかのような、浮遊感。 郷愁をそそる、優しく切なく、そして少しだけ罪作りな物語。 〈タテ読み、タダ読み〉のcomicoで連載されている西造(さいぞう)さんと世叛(よはん)さんの短編集、『遠くの日には青く』が待ちに待った単行本化です。 待っててよかった!とっても、素敵です。 ...続きを見る

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2015/11/01 15:56
『ほんとうの花を見せにきた』/桜庭一樹 ○
『ほんとうの花を見せにきた』/桜庭一樹 ○ 竹のおばけ、バンブー。中国から来たという。 人間と距離をおいてその存在をひた隠しにしている彼らの中の一人が、凄惨な殺戮現場から幼い少年を救い出した。 桜庭一樹さんが描く、120年の寿命を持つ吸血鬼の物語三編。 私は表題『ほんとうの花を見せにきた』よりも、「あなたが未来の国へ行く」の方が好きかな。 ...続きを見る

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2015/05/20 17:45
『ターミナルタウン』/三崎亜記 ○
『ターミナルタウン』/三崎亜記 ○ ・・・あ〜、・・・う〜。 み、・・・三崎亜記さん、世界観の設定ノート見せてくださいぃぃ〜!! 私たちの知っている日本とよく似た「この国」。だけど、明らかに構成のルールが違う世界。 多分、どの三崎作品も同じ世界を描いていて、ちょっとしたリンクがあちこちにあって。 人々は、その世界構成ルールに従って、日々を生きている。 元・静原町(今は開南市に併合)は、鉄道の『ターミナルタウン』として発展し、衰退の時期を迎えてしまっていたのだが。 ...続きを見る

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2015/05/11 21:53
『偽恋愛小説家』/森晶麿 ◎
デビュー作で恋愛小説賞の大賞を取った、夢宮宇多。彼を担当する新人編集者・井上月子は彼を夢センセと呼んでいる。 その夢センセに盗作疑惑がかけられて・・・。 森晶麿さんは、初読み作家さんです。 『偽恋愛小説家』っていう、タイトルが素晴らしいですよね。非常に心惹かれる。どんな物語なんだろう、とワクワクしながら読み始めました。 ...続きを見る

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2015/04/20 17:26
『天王船』/宇月原晴明 ◎
『天王船』/宇月原晴明 ◎ わぁ・・・。やっぱりいいなぁ、宇月原晴明さん。 歴史と幻想が美しく織り上げる物語、酔いしれました! 本作『天王船』が、未読の『黎明に叛くもの』の外伝的短編集であることは知っていたのですが、あえて外伝から読むことにしました。 退廃と陰影に彩られた4つの物語、大変堪能致しました! ...続きを見る

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2015/01/08 19:41
『かがやく月の宮』/宇月原晴明 ◎
『かがやく月の宮』/宇月原晴明 ◎ すっっっごく、お久しぶりでございます(-_-;)。 今年2度目の訳アリ転職(パート)&夏バテのおかげで、インプット・アウトプット共に機能停止寸前の水無月・Rでございます。 子供の夏休み初日から、新しい仕事なんか始めるモノじゃありませんな(^_^;)。 物語はよかったのに、読むのもレビュー書き始めるのにもすごく時間がかかってしまいましたが、宇月原晴明さんの『かがやく月の宮』。 とても、とても、素晴らしかったです。 ...続きを見る

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2014/08/21 22:34
『金色機械』/恒川光太郎 ◎
『金色機械』/恒川光太郎 ◎ え〜と、・・・C3PO?!(笑)。 『金色機械』というタイトルから、もっと違うものを想像してたら、ホントまんま金色のヒューマノイドタイプのロボットだったので、ついつい<スター○ォーズ>のあのロボットを思い出して笑ってしまったじゃありませんか。いや、全然あんなコミカルな存在じゃないですけどね、金色様は。 「月の世界から来た」という金色様を主軸に、遊郭の主・熊悟朗と熊悟朗を訪ねてきた不思議な女・遥香の、異能を散りばめた物語です。 かなり分厚いんですけど、それぞれ別々の視点から語られる色んな物語... ...続きを見る

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2014/03/06 14:37
『玉磨き』/三崎亜記 ◎
『玉磨き』/三崎亜記 ◎ 三崎亜記さんの描く世界は、現代日本に似ているけど、明らかに世界の構成ルールが違う。町が意志を持っているかのようだったり、人や場所が消失することに穢れの意味を持たせ、追及されないようにコントロールされていたり。その世界の物語は何か、うすら寒いものを感じるのに、そこはかとない郷愁を覚えるのだ。 本作『玉磨き』も、そういった我々には不条理だけど、物語世界では当たり前の日常としてとらえれていることが、描かれていく。 ...続きを見る

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2013/07/05 16:09
『逆回りのお散歩』/三崎亜記 ○
『逆回りのお散歩』/三崎亜記 ○ 相変わらず、水無月・R的「設定ノートを見たい作家さんNo.1」な三崎亜記さんです(^_^;)。 三崎さんの描く〈日本と似ているけれど明らかに構成のルールが違う世界〉は、私たち読者にとって不条理で異質な世界。だけど、この世界はこのルールで回っていて、誰もがそれを疑問に思わず、受け入れられている。ふと思う。私たちの世界が、正常だと言えるのかと。 そのせいか、物語は何となく希望の光が見えてくる方向がわかってきたかも…という終わり方をしたのですが、どうにも落ち着かない気持ちです。 タイトルは『逆回... ...続きを見る

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2013/01/31 21:04
『金色の獣、彼方へ向かう』/恒川光太郎 ○
『金色の獣、彼方へ向かう』/恒川光太郎 ○ 鼬(イタチ)に似た金色の獣に関する、4つの物語。恒川光太郎さんは、様々な時代にひそやかに現れ、姿を消してゆくその獣と、それに関わった〈人間〉を描く。それらは、聖なるものか、邪なるものか、正邪を超えてただ〈在る〉妖かしなのか。 『金色の獣、彼方へ向かう』、向かった彼方で、その獣は何を見たのだろうか。 ...続きを見る

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2012/06/21 19:49
『あやかし草子 〜みやこのおはなし〜』/千早茜 ○
『あやかし草子 〜みやこのおはなし〜』/千早茜 ○  『おとぎのかけら 〜新釈西洋童話集〜』で、甘美で仄暗く、纏わりつくような醜さと美しい世界で私を魅了した千早茜さん。 本作『あやかし草子 〜みやこのおはなし〜』では、京の都に現れては人をあちら側へいざなう〈妖異のものども〉と〈人〉が彷徨う物語が描かれていきます。 ...続きを見る

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2012/05/14 19:58
『デカルコマニア』/長野まゆみ 〇
『デカルコマニア』/長野まゆみ 〇 あ〜。これは、忙しいときに読んじゃダメな作品だったわ〜(^_^;)。 10日ぐらいかけて、切れ切れで読んだら、混乱しまくりでした・・・。 長野まゆみさん、ごめんなさい〜。 メビウスの輪のように廻り廻る一族の系譜を描いた、『デカルコマニア』。 長野さん作品のこういう雰囲気のある物語は、好きなんですけど、どうにも今回は、間が悪かったなぁ。 ...続きを見る

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2012/03/13 22:55
『蕃東国年代記』/西崎憲 ○
『蕃東国年代記』/西崎憲 ○ 日本海に浮かぶ架空の国家、蕃東(ばんどん)。この国の中世後期あたりの、いくつかの物語。 この国は、「倭国」と「唐」の影響を受けた優雅な文化を持ち、竜が天に昇り骨魚が海を泳ぐ日常に満ちている。 そんな、ファンタジーと共存する『蕃東国年代記』。こういう世界観は、素敵ですねぇ。 著者の西崎憲さん、初読みなんですが、翻訳家でファンタジーノベル大賞を受賞されてたりする方なんですね。 ...続きを見る

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2011/11/08 23:09
『海に沈んだ町』/三崎亜記 ○
『海に沈んだ町』/三崎亜記 ○ あの〈3.11 東日本大震災〉のあと、この『海に沈んだ町』というタイトルの作品を手に取るのは、少々ためらいがあった。 もちろん、全然関係ない。初版は2011年1月だし、雑誌掲載に至っては2009年の夏である。 内容だって、地震や津波ではなく、三崎亜記さん特有の〈日本に似ているけど、明らかに構成のルールが違う世界〉での日常の出来事である。 ...続きを見る

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2011/07/04 22:31
『刻まれない明日』/三崎亜記 ◎
『刻まれない明日』/三崎亜記 ◎ 十年前、3095人が姿を消した。天災とも人災ともいわれ、詳細が明らかにされないまま過ぎ去ったこの十年、失われたはずの人々は、今はもう存在しない図書館から本を借り、ラジオ局にハガキを送る。この街は、失われた人々を悼みながら、その喪失感と共に生きてきた。 相変わらず、「設定ノート」が見たい作家さんbPですよ、三崎亜記さん! ...続きを見る

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2010/02/17 22:57
『鼓笛隊の襲来』/三崎亜記 ◎
『鼓笛隊の襲来』/三崎亜記 ◎ ふおお〜、三崎亜記さんらしいエッセンスの詰まった、短編集ですね〜。一見、私たちの暮らしている世界と違いはないようなのに、ほんの少しのルールの違いが決定的に世界を全く違うものに変えてしまう。その鮮やかさに、溜息が出てしまう。 『鼓笛隊の襲来』の様々な世界は、哀しいような暖かいような、不思議な味わいがあります。 ...続きを見る

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2010/02/04 23:10
『ギンノヨル』(「青い鳥少年文庫」vol.4)/長野まゆみ ○
『ギンノヨル』(「青い鳥少年文庫」vol.4)/長野まゆみ ○ 夜間診療所で父と暮らしている少年・ルリ。父が、学校の休暇に合わせて、旅に出ようという。父と旅行に出かけたルリは、ケスという青年と途中合流した。 『オルスバン』・『ヒルサガリ』・『オトモダチ』に続く、青い鳥少年文庫シリーズ最終巻『ギンノヨル』。 ...続きを見る

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2009/09/19 22:39
『少年アリス 改造版』/長野まゆみ ◎
『少年アリス 改造版』/長野まゆみ ◎ 著者長野まゆみさんが、デビュー20周年を記念してデビュー作・『少年アリス』を改造(=セルフリメイク)。 本作・『少年アリス 改造版』のことである。 20年の長きにわたって、水無月・Rの心を捉え続ける作家、長野まゆみさん。繊細に儚く、現実味を削ぎ落とされてゆく少年像。 改造された、その姿や如何に。 ...続きを見る

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2009/07/13 23:11
『廃墟建築士』/三崎亜記 ○
『廃墟建築士』/三崎亜記 ○ ・・・相変わらず、水無月・R内「設定ノートが見てみたい作家さん」ナンバー1な、三崎亜記さんです。 「廃墟」が「文化の尺度」になるというのは、どういう世界・・・?作品中で滔々と説明されることが、全然理解出来なくて、脳内をするすると通り抜けてしまって。 作品タイトルだというのに、解らなかったのです『廃墟建築士』。自分の読解力に、自信がなくなってきました・・・。 ...続きを見る

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2009/05/13 22:20
『大人のための怪奇掌編』/倉橋由美子 ◎
『大人のための怪奇掌編』/倉橋由美子 ◎ 倉橋由美子さんは、2005年に没している。 不条理な幻想色の強いファンタジー、シニカルなエロス、ギリシャ神話や日本神道神話など神の実在化など、怖ろしくも美しい、ダークな世界を描いてこれほど綺麗にはまる作家を、私は他に知らない。 背後にある血の匂い、暗黒を秘めた灯り、だが表面は、サラサラとしている。まさに、『大人のための怪奇掌編』である。 倉橋さんが、あちら側へ逝ってしまったのが、とても残念だと思う。もっと倉橋さんの幻想世界に彷徨いたい、あの闇に取り囲まれて竦んでみたいという、その思いは、空... ...続きを見る

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2009/03/02 23:21
『猫を抱いて象と泳ぐ』/小川洋子 ◎
『猫を抱いて象と泳ぐ』/小川洋子 ◎ チェス盤の下にもぐりこんで、相手の駒を置く音で位置を判断し、自分の駒を進める、独自のスタイルを貫いた、リトル・アリョーヒン。 彼の数奇な人生が、美しいチェスの棋譜にも似た、優しく輝かしいファンタジーで描かれている。 小川洋子さんは、こういったファンタジー系が好きです、私。 ...続きを見る

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2009/02/12 22:22
『酔郷譚』/倉橋由美子 ○
『酔郷譚』/倉橋由美子 ○ 2005年に永眠された、倉橋由美子さんの遺作、『酔郷譚』。 倉橋さんの「桂子さんの物語」シリーズですねぇ。人間の女性とも、妖怪変化とも知れぬ桂子さんの紡ぎだす幽境の物語は、過去に楽しませて頂きましたが、今作の主人公は桂子さんではなく、桂子さんの結婚相手の入江さんの孫、慧君です。 ...続きを見る

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2008/12/28 21:58
『海』/小川洋子 ◎
『海』/小川洋子 ◎ 『夜明けの縁をさ迷う人々』を読んだ時に、【今日何読んだ?どうだった??】の麻巳美さんにお勧め頂いた、小川洋子さんの『海』。 麻巳美さんのお勧めなら間違いなし〜!と期待満々で読みました。 ・・・おお〜、素晴らしい!これはいいです、ホントに。 ...続きを見る

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2008/10/22 23:50
『夜明けの縁をさまよう人々』/小川洋子 ◎
『夜明けの縁をさまよう人々』/小川洋子 ◎ 小川洋子さんの描く不思議な世界。一見、普通に私たちがいる現実世界のことのようなのに、いつの間にか、何かがズレてる。物語の登場人物たちは、夢の世界と現(うつつ)の世界のあわいを漂っているかのような・・・。 まさにタイトルどおりの世界を感じさせる『夜明けの縁をさ迷う人々』はそんな、美しかったり、グロテスクだったり、そこはかとなく暗黒調だったりする、ファンタジー短編集ですね。 ...続きを見る

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2008/10/15 22:09
『カルトローレ』/長野まゆみ ◎
『カルトローレ』/長野まゆみ ◎ ははぁ〜。これは、好みが分かれるなぁ〜。私は、かなりこういうの好きだけど・・・。 作中にも出てくる複雑なクロシェ編み(鉤針編み)のように張り巡らされた設定。そして回収されることのない伏線。すべては、読者の気持ち次第で。 そんな、不思議な浮遊感のある世界を描いた、長野まゆみの『カルトローレ』。 感想やあらすじを語るのは、すごく難しい。 ...続きを見る

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2008/07/06 23:23
『少年アリス』/長野まゆみ ◎ (再読)
長野まゆみのデビュー作です。 奥付を見ると1989年初版とあります。出版とどちらが先だったのかわからないのですが、同じ頃にNHKのFMでラジオドラマが放送されていました。 それを聴いた時の衝撃は、未だに忘れられません。独特の世界観、そして、「少年」という繊細で美しく現実感のない存在。 音だけで構築されるその世界に、あえやかに描きだされる、はかなくも淡い色合いの情景。 そして、そのラジオドラマのタイトルと同じ『少年アリス』を図書館で発見したとき、他の借りたい本のことも忘れて貸出カウンターへ... ...続きを見る

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2007/10/23 00:18
『廃帝綺譚』/宇月原晴明 ◎
『廃帝綺譚』/宇月原晴明 ◎ イザナギ・イザナミ神の産みたもうた長子(だが子とは数えられていない)、「水蛭子(ひるこ)」。天皇家代々に伝わる「3種の神器」とは別に、天子を護る類なき秘宝として受け継がれてきたその「水蛭子〜真床追衾(まことのおうふすま)〜」の玉に包まれ、大海を漂い、怨念を浄化させた安徳天皇。その物語が、前作『安徳天皇漂海記』である。 宇月原晴明、『廃帝綺譚』。 『安徳天皇漂海記』の終焉部でマルコ・ポーロが南海の「水蛭子の島」から持ち帰った「水蛭子」の一部分が、元朝亡国、明の建国、そして明朝の没落を経る、第1... ...続きを見る

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2007/09/20 23:04
『安徳天皇漂海記』/宇月原晴明 ◎
『安徳天皇漂海記』/宇月原晴明 ◎ 今日ほど、自分の文才のなさを悔やんだことはありません。こんなにいい作品に出会えたのに、それを言葉にすることが出来ない。どう表現したらいいのか判らない。新聞の書評に『廃帝綺譚』があり、その中で前の作品として紹介されていたのが『安徳天皇漂海記』でした。「書評で結構興味を引いたけど、それがホントに自分の好みに合う作品かは、読んでみんと判らんよな〜」、と思っていたのです。 そしたら、すごく、よかった。表現のしようがないほど。 ...続きを見る

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2007/08/31 23:39
『西の魔女が死んだ』/梨木香歩 ○
魔女になるためのトレーニングとは、精神力を鍛えるもの。早寝早起き、シッカリご飯を食べること。運動をし、規則正しい生活をすること。 小学生長男の代わりに『怪談レストラン』シリーズを探すため、図書館の児童書コーナーへ行きましたところ、『西の魔女が死んだ』を見つけ ました。 ...続きを見る

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2007/07/10 21:05
『失われた町』/三崎亜記 ○
『失われた町』/三崎亜記 ○ 三十年に1度、1つの町から人が全て消失する。そこで生活していた人々は、自分達が失われることを知りつつ、「町」の影響下にあるため、助けを求めることも、阻止することも出来ない。そうやって、消滅は繰り返されてきた。失われた人々を惜しみ嘆くことは、「余滅」を引き起こすとして、忌避されている。 そんな「町」と対抗する組織「消滅管理局」。「町」は意思を持って、人々を引き込もうとする。 ...続きを見る

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2007/07/09 21:50
『メルカトル』/長野まゆみ ◎
『メルカトル』/長野まゆみ ◎ 久しぶりに、長野まゆみの幻想系作品です。リアル感の薄い、幻想的で繊細で、美しい物語です。ああ、いいですねぇ、こういうの、大好きです。 ...続きを見る

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2007/07/01 22:56
『この庭に 〜黒いミンクの話〜』/梨木香歩 ○
『この庭に 〜黒いミンクの話〜』/梨木香歩 ○ 『りかさん』、『からくりからくさ』に微妙に続く、物語のようです。とはいえ、上記2作品とはあまり関わりがなく、『からくりからくさ』で産まれた、マーガレットの子供の見た夢の話、のような、そうでないような・・・。 ...続きを見る

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2007/06/27 22:02
『村田エフェンディ滞土録』/梨木香歩 ◎
『村田エフェンディ滞土録』/梨木香歩 ◎ ブログを始めて、読むようになった作家、梨木香歩さんの作品です。流れるような美しい文章を書かれる作家さんですよね〜。こういう美しい文章は、いいなぁ。読んでいて、安心感がとってもある。以前読んで、非常に感銘を受けた、『家守綺譚』 に出てくる「土耳古(トルコ)へ招聘された学者」が、主人公の村田さんな訳です。その村田さんの「土耳古日記」が本書、『村田エフェンディ滞土録』ということになりますね。 ...続きを見る

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2007/06/12 22:44
『時の旅人』/長野まゆみ ◎
『時の旅人』/長野まゆみ ◎ 関東大震災で80年未来へタイムスリップしたチカホの「リュウグウノツカイ」。 昭和48年から13年過去へタイムスリップしたウシホの「タマテバコ」。 2069年から100年を遡ったリクの「トコシエノタビ」。 この3つの時間旅行を描く『時の旅人』。 ...続きを見る

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2007/03/26 22:27
『家守綺奇譚』/梨木香歩 ◎
『家守綺奇譚』/梨木香歩 ◎ 湖で行方を断った親友の実家の管理を任された、物書きの私・綿貫征四郎。引っ越してすぐに、床の間の掛け軸の絵から親友・高堂があらわれる。高堂は、庭のサルスベリが私に懸想をしているという。そこから、私の植物にからむ物語が短編連作で始まる。 ...続きを見る

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2007/03/21 22:07
『海猫宿舎』/長野まゆみ ◎
『海猫宿舎』/長野まゆみ ◎ 近未来の物語なのだろうか。日々悪化する自然環境に適応できない、カラダの弱った子供たちの療養施設『海猫宿舎』に、新しい先生が現れる。 新しい先生の住む灯台に現れる、常人には見えない白いひげの老人は誰なのか? ...続きを見る

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2007/02/14 21:49
三崎亜記「バスジャック」 ◎
三崎亜記「バスジャック」 ◎ 三崎亜記『バスジャック』 ◎ ...続きを見る

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2007/01/15 00:16

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