| タイトル |
日 時 |
『深泥丘奇談』/綾辻行人 ◎
―――これは、すごいわ。
じわじわと忍び寄り、いつの間にか入れ換わっている異界。激しい眩暈に見舞われた主人公の作家が今いるのは、昔から知っているの「深泥丘」なのか?
綾辻行人さんの本業は、本格ミステリですが、こちら『深泥丘奇談』は怪奇幻想譚といった趣。
その怪しい世界は、水無月・Rの心をガッチリ掴んでしまいました・・・!!
...続きを見る
トラックバック 1 / コメント 0
|
2008/11/19 23:19 |
『雨の塔』/宮木あや子 ◎
家や一族の企業のために「使われ」る、妾腹の娘や訳ありな娘たちが集められている、全寮制女子学校。大学に当たるその四年間、全く外へ出ることが出来ず情報からも隔離される、陸の孤島。そこで出会った4人の娘たちの、美しくも儚く哀しい孤独。
・・・こういう雰囲気、すっごく好きだわ〜。宮木あや子さんの世界に、どっぷりハマって読みました。
...続きを見る
トラックバック 3 / コメント 5
|
2008/11/07 21:58 |
「ジュエル・ボックス」(DVD「図書館戦争」第4巻・特典)/有川浩 ◎
水無月・R大絶賛!読んだら即萌え!萌えの女神降臨! の有川浩さんですよ。
――― ていうか、この前フリ、もうしつこいですかね?
いやいや、でもDVD4巻ともなると、ホント「いやもうホントどうにでもしてください(←棒読み)」な甘さが 大炸裂して・・・言語能力を奪われてしまいますよ。有川さん・・・なんてすごい人なんだろう・・・(^_^;)。
大体ね、あの堂上があんなにイロイロ思い悩んで、のたうち回ってた(実際には耐えてたけど、脳内では絶対七転八倒して頭掻き毟りすぎでハゲかけてたに違いない(笑)...
...続きを見る
トラックバック 3 / コメント 4
|
2008/11/06 22:21 |
『美女と竹林』/森見登美彦 ◎
これをエッセイと言うべきか否か、非常に迷うところではある。
・・・だってさ〜。森見登美彦さんの妄想大暴走で、事実を綴ったものとは言い難いではないですか(笑)。虚実入り交じりとは、この本のためにある言葉ではないかと思うことしきり(^_^;)。
大体タイトルに『美女と竹林』とあるにもかかわらず、美女や実際の竹林が出てこない章があるんですよ?(まあその場合、竹林に対する登美彦氏の愛が切々と語られるんだけど)
いやだがしかし。も、モリミーったら!す・・・素敵すぎ(^^♪。自分に嬉しい展開の妄想を繰...
...続きを見る
トラックバック 5 / コメント 10
|
2008/11/04 23:05 |
『ほんたにちゃん』/本谷有希子 ◎
これは・・・エッセイなのか?自伝的自虐小説なのか?それとも全くのフィクション?
なんてイタイ・・・。でも、そのイタさに共感を覚えてしまう私、・・・つまり私もイタイ人なわけ?!
本谷有希子さん、というと私的には『ダ・ヴィンチ』にエッセイ書いてる人で、劇団の主宰やってる人だよな〜という感じなんですが。三島由紀夫賞の対象になったこともある、作家さんなんですな。
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2008/10/24 23:32 |
『海』/小川洋子 ◎
『夜明けの縁をさ迷う人々』を読んだ時に、【今日何読んだ?どうだった??】の麻巳美さんにお勧め頂いた、小川洋子さんの『海』。
麻巳美さんのお勧めなら間違いなし〜!と期待満々で読みました。
・・・おお〜、素晴らしい!これはいいです、ホントに。
...続きを見る
トラックバック 6 / コメント 10
|
2008/10/22 23:50 |
『夜明けの縁をさまよう人々』/小川洋子 ◎
小川洋子さんの描く不思議な世界。一見、普通に私たちがいる現実世界のことのようなのに、いつの間にか、何かがズレてる。物語の登場人物たちは、夢の世界と現(うつつ)の世界のあわいを漂っているかのような・・・。
まさにタイトル道理の世界を感じさせる『夜明けの縁をさ迷う人々』はそんな、美しかったり、グロテスクだったり、そこはかとなく暗黒調だったりする、ファンタジー短編集ですね。
...続きを見る
トラックバック 3 / コメント 6
|
2008/10/15 22:09 |
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』/桜庭一樹 ◎
痛いなぁ・・・。桜庭一樹さんの描く少女って、どうしてこんなに痛いんだろう。痛いと言っても、実際の痛覚ではない。もちろん今流行りの「イタイ」でもなく。
「少女」であることのやるせなさというのかな〜、私も昔は十三歳で、痛みと闘ってたな〜なんてことを思い出してしまう。
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』は、そんな「何にも出来ない少女である痛み」との闘いとその記憶を忘れないという、少女の物語である。
...続きを見る
トラックバック 7 / コメント 10
|
2008/10/08 22:01 |
『ひかりの剣』/海堂尊 ◎
あの「バチスタ・スキャンダル」から遡ること約20年。(←どっかで書いたようなフレーズ(笑))
医療現場が掻き乱されていた『ブラックペアン1988』の裏側で、医学生たちの華麗な戦いは繰り広げられていた。
うおぉぉ〜、海堂尊さん、相変わらずの作品間リンクが複雑だ〜!でも、全然破綻がないから、すごいわッ!
...続きを見る
トラックバック 4 / コメント 7
|
2008/10/07 23:26 |
『テンペスト』下(花風(はなふう)の巻)/池上永一 ◎
『テンペスト』上・若夏の巻に続いて、『テンペスト』下・花風の巻です。
絢爛豪華な歴史絵巻ですなぁ・・・。落日の輝きのいや増す、琉球王朝。男装の麗人が駆け抜ける政治舞台。美と教養の自尊心で、外交を行う海洋国家。煌びやかであやうい王朝の、崩落。
...続きを見る
トラックバック 1 / コメント 2
|
2008/10/05 00:07 |
「マイ・レイディ」(DVD「図書館戦争」第3巻・特典)/有川浩 ◎
水無月・R大絶賛!読んだら即萌え!萌えの女神降臨! の有川浩さん。アニメ図書館戦争DVD第3巻、もちろん特典付録も3話目で、もう〜相変わらず「ベタ甘ラブロマ」な世界を展開して下さってますよ。
今回は小牧教官&毬江ちゃんの、ラブラブストーリーです。
もう頭の中で石田彰さんボイス(小牧役の声優さん)が、響き渡ってしまっておりまする。あの声で、ヤキモチ焼くかい!嫉妬に駆られて苦悩するかい!
・・・なんたる、破壊力。
いや〜、有川さん、絶対キッチリと考えてるよね、アニメとの相乗効果!
もちろん...
...続きを見る
トラックバック 3 / コメント 4
|
2008/10/02 22:36 |
『テンペスト』上(若夏(うりずん)の巻)/池上永一 ◎
いや〜、重厚にして壮大で、絢爛豪華な歴史絵巻でございました。(←まだ上巻しか読了してないくせに何を言う。)
え?この物語は水無月・Rのキャラにあわないって?・・・ふふふ。そうですともさ。読む予定はなかったですよ。とある新聞広告に有川浩さんの絶賛コメントが載ってなかったらね(笑)。ああ、水無月・Rったら(笑)!
ちなみに後で、「有川さんの非公式公認サイト」である有川 浩、応援結晶さんで調べましたところ、『週刊文春』(9/18号)でこの『テンペスト』の書評を書いてらっしゃるようですね。
池上永...
...続きを見る
トラックバック 1 / コメント 4
|
2008/09/30 23:50 |
『花宵道中』/宮木あや子 ◎
『花宵道中』は、第5回「女による女のためのR-18文学賞」大賞と読者賞を同時受賞したという、色々な意味で「水無月・Rなんかが読んじゃって良いのだろうか」という戸惑いが発生してしまい、つい手を出し損ねていた作品です。
でも、読んでみて結果は、読んでよかったわ〜(^^)です。
しっかし、これがデビュー作とは、怖ろしいものです、宮木あや子さん。
...続きを見る
トラックバック 2 / コメント 4
|
2008/09/20 22:43 |
『桜庭一樹〜物語る少女と野獣〜』/桜庭一樹 ◎
『私の男』で直木賞を受賞、今をときめく、「少女」を描かせたら、現代作家で一番でしょう!とまで水無月・Rが思ってる、桜庭一樹さん。
受賞記念 なんでしょうね、『桜庭一樹〜物語る少女と野獣〜』は。色んな桜庭さん情報が満載で、とっても楽しめました♪
...続きを見る
トラックバック 1 / コメント 2
|
2008/09/16 22:58 |
『スカイ・イクリプス』/森博嗣 ◎
〜〜綺麗だ。
濁ったものはここにはない。
なにもかも、
消えてしまったから。
美しい。
空しかない。〜〜 (本文より引用)
空で、戦闘のダンスをすることでだけ、生命の現実感を得ることが出来る〈キルドレ〉達。
彼らは、思春期の姿のまま、永遠に生き続ける。
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2008/09/14 23:24 |
『いぬうえくんがわすれたこと』/きたやまようこ ◎
すみません、これは実は「幼年どうわ」というシリーズでして、【蒼のほとりで書に溺れ。】の他の記事と釣り合いが取れないんですが、どうしても、書きたいので・・・。
でも幼児向けでありつつ、大人にも響く部分があるような気がします。
...続きを見る
トラックバック 0 / コメント 4
|
2008/09/12 21:56 |
「別冊図書館戦争U」/有川浩 ◎
ぎゃひ〜ん! もう〜〜どうしたらいいんですかッ!
今回は舞い上がり系の萌え萌えworldではないんですけどね。
でも、「プリティ・ドリンカー」(DVD「図書館戦争」第2巻・特典)でのあの手塚を読んだら、ぎゃあぎゃあ悶えてしまうじゃないですか、今作の展開は!
ええ、今回も!全くもって理性崩壊です。白旗上げまくりで、無責任かつネタばれ全開で萌え叫びまくりな文章の開始ですよッ!
てな訳で、『別冊図書館戦争U』のまっとうなレビューを望まれる方は、ここで回れ右!、ヨロシクです〜〜(^^ゞ。
...続きを見る
トラックバック 8 / コメント 14
|
2008/09/09 22:06 |
『プラチナタウン』/楡周平 ◎
いや〜、高齢化社会、財政再建団体に転落間近で合併も拒否られる大借金、人口は減り続ける、なんていう「地方の悪循環」もなんのその!
華麗に再生する、地方自治体!
これは、地方自治体の逆転の発想による起死回生を、見事に物語化してますよ。
確かに、ご都合主義的な面は多々あるし、そりゃあんまりだろ〜ってツッコミ入れたくなるほど、登場人物がデフォルメされて簡略な性格になってる感じは否めない。
だけど、実現性、高そうじゃない?
こういうのも、アリじゃない?
...続きを見る
トラックバック 1 / コメント 0
|
2008/09/08 22:26 |
『サクリファイス』/近藤史恵 ◎
全編にわたる、緊張感。絡み合うレース展開を駆け抜ける、自転車。
ロードレース・チームの中における、「エース」と「アシスト」の複雑な関係。
過去のレース中の事故の、辛辣な真相とは。そして再び起こった、死亡事故。
〜〜「勝利は、ひとりだけのものじゃないんだ」
〜〜 ぼくの勝利は、ぼくだけのものではない。〜〜 (本文より引用)
...続きを見る
トラックバック 6 / コメント 10
|
2008/09/05 23:14 |
「プリティ・ドリンカー」(DVD「図書館戦争」第2巻・特典)/有川浩 ◎
水無月・R大絶賛!読んだら即萌え!萌えの女神降臨! の有川浩さん原作、アニメ「図書館戦争」のDVD第2巻特典。
いや〜、入手するなり、息せき切ってDVDの封を破り、表紙を見た瞬間の衝撃、水無月・R史上・最大級だったって言っていいですか?表紙だけで萌え〜 って、どうよ?!
...続きを見る
トラックバック 3 / コメント 4
|
2008/09/04 21:38 |
『武士道セブンティーン』/誉田哲也 ◎
書店で平積みになってるのをみて「あれ?なんで表紙が青いの?」と思った私は、相当マヌケです。
水無月・Rよ、ちゃんと、タイトルを読め。
『武士道シックスティーン』じゃないって。『武士道セブンティーン』ですよ。誉田哲也さんの。
16歳じゃなくて、17歳だ、ってば!
...続きを見る
トラックバック 6 / コメント 11
|
2008/08/28 21:58 |
「ドッグ・ラン」(DVD「図書館戦争」第1巻・特典)/有川浩 ◎
初回特典に有川浩さんの書き下ろしが付くと知って、欲望の赴くままに予約をしてしまった、アニメ「図書館戦争」のDVD(笑)。
きっちり、発売日に手元に届きましたとも。そして早速、貪るように読みましたとも。
そして、大いにウケ、大いに萌え ましたとも〜!!
...続きを見る
トラックバック 3 / コメント 3
|
2008/08/07 21:30 |
『ラブコメ今昔』/有川浩 ◎
ぬうぉぉぉ〜〜!ベタ甘ラブロマ〜〜!きゃう〜〜んッ!
だっ、誰かッ!私に・・・、私に濃ぃ〜〜い珈琲を入れて下さいッ!(←柴崎風に)
有川浩さん、どんだけ萌えの引き出しがあるんですかッ!水無月・Rが萌え死にしても、あまりある萌えの宝庫!
やっぱり萌えの女神降臨!ひれ伏すしかない、私です・・・。
じれったい愛炸裂、有川節がぶんぶん回ってて、もう・・・・どうしろってんですか『ラブコメ今昔』ッ
もちろん・・・白旗上げまくりでございますよ。
まっとうなレビューを望まれる方は、他のブログさん...
...続きを見る
トラックバック 9 / コメント 16
|
2008/08/05 22:27 |
『三番目の魔女』/レベッカ・ライザード ◎
さあ、この作品タイトル『三番目の魔女』を見て、「ああ、水無月・Rよ・・・」と思った人?
あなたも聴いてますね、WEBラジオ「関東図書基地 広報課」を!(笑)
―――すみません。とどのつまりは『図書館戦争』がらみです・・・。
ええ、WEBラジオで柴崎役の沢城みゆきさんが「今読んでるんだけど面白いのよ」とラジオで言った小説なんですよ。あはは。
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2008/07/29 23:01 |
『陽気なギャングの日常と襲撃』/伊坂幸太郎 ○
おお〜う!伊坂幸太郎さんらしい、伏線回収の見事さ!伊坂さんのコトだから、これはきっちり回収されるだろうという予測、それを上回る展開・構成のスンバらしさ!読んでいて、痛快です!いやもう、ホントに凄い!
『陽気なギャングの日常と襲撃』は、『陽気なギャングが地球を回す』の続編です。
...続きを見る
トラックバック 3 / コメント 5
|
2008/07/28 22:04 |
『赤×ピンク』/桜庭一樹 ◎
なんだか、ついこの間も書いたような記憶があるんですが、桜庭一樹さんの描く少女は、痛くて切ないなぁ・・・。
夜な夜な、六本木の廃校で開催される「ガールズファイト」。少女と女の中間のようなハタチ前後の女の子達が、自らの技能(ショーとしての格闘技)をつくして、闘う。彼女たちの迷いと、真剣さと、闘いは、この上もなく血みどろで美しい。
...続きを見る
トラックバック 4 / コメント 7
|
2008/07/24 22:49 |
『地下の国のアリス』/ルイス・キャロル(安井泉:訳・解説) ◎
『不思議の国のアリス』の原本とも言うべき、アリス=リデルに贈られた、ルイス・キャロル自らの手書き(もちろんイラストも)による、絵本。
それをファクシミリ(直筆コピー印刷)版として出版したものが『地下の国のアリス』。
この物語が『不思議の国の〜』として出版されるのはその後のことになります。
本書『地下の国のアリス』は、ルイス・キャロルのファクシミリ版の訳に、キャロルの書簡、訳者の解説、ファクシミリ版の紹介などが加えられています。
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2008/07/22 22:06 |
『蘆屋家の崩壊』/津原泰水 ◎
夏ですな〜。ぞ〜っとする、怪談話が気持ちいいですねぇ。何故か妖物系を引き寄せてしまう体質?の三十路を越え未だ定職につけずにいる男・猿渡と、黒づくめの怪奇小説家・伯爵のコンビが巡り合う、ゴシックホラーじみた物語の数々。
私、津原泰水さんは『綺譚集』から読み始めてハマったので、こういうホラー系はイイ感じです。ゾクゾクして、細密な世界が広がってゆく・・・。ちょっとグロイかな〜という気はしますが、この辺は各自の好みですよね〜。
...続きを見る
トラックバック 2 / コメント 3
|
2008/07/21 21:53 |
『荒野』/桜庭一樹 ◎
ああ・・・桜庭一樹さんの描く少女は、どうしてこんなに、リアリティがあるのに、美しいのだろう・・・。なんだか、泣きたくなる。あの頃、確かに私たちは子供で、大人になりたくて、でもなりたくなくて、狭い世界で苦しんだり喜んだりしていた。
・・・あの頃の少女だった私たち。『荒野』は、そんな普通の少女の12歳から16歳を切り取って、結晶化したような物語だ。
...続きを見る
トラックバック 4 / コメント 8
|
2008/07/16 23:01 |
『カルトローレ』/長野まゆみ ◎
ははぁ〜。これは、好みが分かれるなぁ〜。私は、かなりこういうの好きだけど・・・。
作中にも出てくる複雑なクロシェ編み(鉤針編み)のように張り巡らされた設定。そして回収されることのない伏線。すべては、読者の気持ち次第で。
そんな、不思議な浮遊感のある世界を描いた、長野まゆみの『カルトローレ』。
感想やあらすじを語るのは、すごく難しい。
...続きを見る
トラックバック 1 / コメント 2
|
2008/07/06 23:23 |
『医学のたまご』/海堂尊 ◎
ぎゃ〜ッ!また間違えた!読む順番!また、間違えたッ!
・・・・すみません。手に入った順に読むのは、水無月・Rの個人的な事情なんですが、先日読み終えた『ジーン・ワルツ』、こっちの『医学のたまご』を読んでからのほうが良かったのでは・・・!!
海堂尊さんの作品は、あちこちリンクしてるなぁ〜。しかも矛盾がないのはすごいですよね〜。
...続きを見る
トラックバック 6 / コメント 10
|
2008/06/28 22:30 |
『ジーン・ワルツ』/海堂尊 ◎
海堂尊さんと言えば、桜宮市にある東城大学医学部付属病院に発生する怒涛のトラブルの物語「バチスタ・シリーズ」が今のところのメインですが、今回の舞台は桜宮市ではなく、東京の産婦人科医療問題。
『ジーン・ワルツ』の主人公は、帝華大学の産婦人科学の気鋭の助教・曾根崎理恵。物語は官僚の求める現実に則さない医療制度の在り方に問題を提起してゆく。
...続きを見る
トラックバック 7 / コメント 9
|
2008/06/26 22:08 |
『四畳半神話大系』/森見登美彦 ◎
冴えない大学3回生の私。1回生の春、サークル活動のビラを手に時計台の前で、薔薇色の学生生活を夢見ていたのが分岐点。繰り返すパラレルワールド。しかし、どのルートを通っても結果は薔薇色とは縁遠く・・・。
相変わらず森見登美彦さんの描く「腐れ大学生」は、トホホで愛があふれているなぁ。(恋愛じゃなくて、阿呆で愛おしい方の愛ね(笑))もちろん、笑いどころもたっぷりでございますよ。
...続きを見る
トラックバック 7 / コメント 11
|
2008/06/17 20:54 |
『キノの旅―the sigsawa`s World―』電撃文庫マガジン付録/時雨沢恵一 ◎
水無月・Rは、ライトノベルをあまり読まない。
嫌いじゃないんです。どっちかというと、読みやすいし、気軽なエンターテイメントとして、好きなんですけどね。
ただ・・・ラノベには、とある法則がある。
「読みやすくて面白い物語に限って、やたら巻数が多い」という・・・。
しかも「その物語自体のパラレル」や「主人公が変わって別視点」とか、とにかく読み始めると冊数が多くてどんどん話が広がっちゃって、水無月・Rのアタマの許容範囲を超えてしまうのであります・・・(←どんだけ脳容量が少ないんだ・・・(-_-...
...続きを見る
トラックバック 1 / コメント 3
|
2008/06/13 21:57 |
『Story Seller』(小説新潮5月号別冊)/アンソロジー ◎
基本的に「本は図書館派!」な水無月・Rですが、有川浩さんの作品が読みたくて買ってしまった『Story Seller』。好きな作家さん&読んでみたいなぁと思ってた作家さんが勢ぞろい。
なかなかにこれは面白そう・・・おお〜、期待通りに、面白いぞ〜!
読み応えは長編並、
読みやすさは短編並
っていう表紙のキャッチフレーズ、ぴったりですよ〜(^^)。
...続きを見る
トラックバック 1 / コメント 4
|
2008/06/11 22:38 |
『夢見る黄金地球儀』/海堂尊 ◎
あの「バチスタ・スキャンダル」(『チーム・バチスタの栄光』)から4・5年後・・・?
桜宮市で渦巻くのは医療問題じゃなくて、行政の問題?!
約20年前に全国にばらまかれた「ふるさと創生基金」で作った黄金地球儀をめぐって、発明家な鉄工所社長とその営業部長な息子、その腐れ縁な友人や、桜宮市のエージェンシー?と歌姫、人気朝番組のディレクター、桜宮市役所の役人、いろいろな思惑が入り乱れてドンパチやってます。
相変わらず、キャラ立ってますねぇ〜、海堂尊さん。
...続きを見る
トラックバック 4 / コメント 6
|
2008/05/27 23:52 |
『チルドレン』/伊坂幸太郎 ◎
私、今年は伊坂幸太郎をたくさん読みたいぞ〜と考えておりまする。てな訳で、『チルドレン』です。
最近『魔王』や『ゴールデンスランバー』など、ちょっと政治色というか安易に流される危険性を問う物語を読んできてたので、この物語にはホッと癒されました。
...続きを見る
トラックバック 7 / コメント 8
|
2008/05/21 22:38 |
『別冊図書館戦争T』/有川浩 ◎
ひ〜〜〜。きゃう〜〜ん!!
・・・っていうか・・・なんじゃこりゃぁ〜ッ!!
―――す・・・すみません。噂は聞いてたんで、覚悟はしてたんですけどね。けど、全然その覚悟が足りてませんでした。
有川浩さん、あなたはやっぱり「萌えの神 」だ〜ッ!!
...続きを見る
トラックバック 10 / コメント 22
|
2008/05/15 22:42 |
「ストーリー・セラー」/有川浩 ◎ (小説新潮5月号別冊『ストーリー・セラー』掲載)
滂沱の涙。
病死ものは苦手、とかそういうのはもう、関係ない。
人前であるのに、涙が止まらなかった。
作家・有川浩。この人は、『書ける側』の人だ。
そして、私は『書けない側』つまり「読む側」の人間だ。でも、それが嬉しい。それでよかったと、心から思う。
ありがとう、有川さん。
...続きを見る
トラックバック 2 / コメント 3
|
2008/05/01 21:48 |
『【新釈】走れメロス 他四篇』/森見登美彦 ◎
森見登美彦さんが、京都を舞台に日本近代文学を翻案?!そこに描かれるのは「腐れ大学生」なのか。「魑魅魍魎」なのか?!
・・・いや、サスペンスじゃないから。どっちかて言うと、コメディですから。
しっかし、見事に翻案してますね。日本近代文学っちゅーと真面目で固ぁ〜いイメージですが、きっちりモリミーワールド。愛と笑いにあふれています。ツッコミどころ満載。水無月・R、感服いたしましたですよ。
...続きを見る
トラックバック 8 / コメント 11
|
2008/04/26 23:39 |
『魔王』/伊坂幸太郎 ◎
このまま、流されるまま、ファシズムに染まるのではないか。力強く大衆を惹きつけ、自らの描くレールに乗せ、コントロールしようとする力。それに気付き、対抗しようとする主人公・安藤。安藤には、とある能力が発現しているのだが・・・。
私、今年は伊坂幸太郎作品の年になりそうな予感がします。
伊坂さん、本屋大賞とりましたしね!読んでいきますよ〜!
...続きを見る
トラックバック 8 / コメント 12
|
2008/04/24 23:36 |
『白い薔薇の淵まで』/中山可穂 ◎
書店で「その本、買わないの」と声をかけてきた女は、作者だった。傘を返すという口実で再会し、女同士の肉体関係をもった二人は、深い愛憎の淵に引きずり込まれた・・・。
中山可穂さんの、自らを削り取って差し出したかのような、痛みと喪失と激しい情感を描いた『白い薔薇の淵まで』。中山さんの作品を読むときは、非常に体力が要ります・・・。
...続きを見る
トラックバック 2 / コメント 4
|
2008/04/23 23:12 |
「海の底 前夜祭」/有川浩 ◎ (『電撃文庫 MAGAZINE』 2008年5月号掲載)
水無月・R、基本的に「図書館で借りて読む派」なんですが。
有川浩作品はやっぱり網羅したいわけですよ。有川さんは私の萌えの神ですから。この「海の底 前夜祭」は、情報によると、当分本になりそうにないようなので、やっぱりチェックせねば!と
買っちゃいましたよ、『電撃文庫 MAGAZINE』。
アニメ「図書館戦争」のページもあるし・・・。
...続きを見る
トラックバック 3 / コメント 4
|
2008/04/20 22:36 |
『クレィドゥ・ザ・スカイ』/森博嗣 ◎
〜〜ここにあるのは、
空気、
二機の飛行機。
そして、見つめあう目だ。〜〜 (本文より引用)
記憶が欠如というよりかすれている、〈キルドレ〉の「僕」。
僕はいったい誰なのか。そんなことは、どうでもいい。ただ、無性に空を飛びたい。なのに・・・。
は、永遠の子供・・・だったはずだが。
...続きを見る
トラックバック 0 / コメント 1
|
2008/04/14 23:01 |
『フラッタ・リンツ・ライフ』/森博嗣 ◎
〜〜なにも欲しくない。
誰のためでもない。
誰も褒めてはくれない。
ただ、飛び続けたい。
僕が僕であり続けたい。
生きているかぎり。〜〜 (本文より引用)
永遠の子供、〈キルドレ〉。空で戦闘機を駆っている時だけしか、自分の存在を確実に感じられない。「僕」は、何のために、空を飛ぶのか。何故、僕たちは空を飛びたいのか。
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2008/04/07 22:42 |
『本からはじまる物語』/(『しゅっぱんフォーラム』掲載アンソロジー) 恩田陸 他 ◎
本好きにはたまらない、短編集です〜。にまにま。うふうふ。(←大丈夫か?)
心暖まる物語、ちょっとだけ恐い物語、うふっと笑いたくなるような物語、18篇どれもが本にまつわる素敵な物語たちです。
...続きを見る
トラックバック 5 / コメント 9
|
2008/04/02 22:52 |
『町長選挙』/奥田英朗 ◎
あははは。相変わらず、やってくれるな〜、伊良部。『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』(ブログ開始前に読了・記事はありません)でも、大いに笑わせてもらいましたが、今回もその笑いの勢いは衰えることなく。それどころか、えぇ?コレいいの〜?!なパロディの連続。ちなみに、伊良部って神経科のお医者さんですが、どうしても「伊良部先生」とは書けませんね〜(笑)。
...続きを見る
トラックバック 2 / コメント 4
|
2008/04/01 23:15 |
『ダウン・ツ・ヘヴン』/森博嗣 ◎
〜〜真っ黒な
澄んだ瞳。
その中に、
空がある。
そこへ
墜ちていけるような。〜〜 (本文より引用)
永遠に子供のまま、成長しない、キルドレの僕・草薙水素(クサナギ・スイト)。戦闘機で空を飛ぶその時だけ、生を実感できる。・・・それなのに。
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2008/03/17 23:09 |
『ナ・バ・テア』/森博嗣 ◎
〜〜僕は、
空で
生きているわけではない。
空の底に沈んでいる。
ここで生きているんだ。〜〜 (本文より引用)
前作『スカイ・クロラ』と同様、〈キルドレ〉であるパイロットの「僕」が主人公。空にいる時だけ笑うことが出来る。地上にいる時は息苦しい。
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2008/03/13 23:49 |
『ブラックペアン1988』/海堂尊 ◎
あの「バチスタ・スキャンダル」から遡ること約20年・・・。
1988年、バブル景気に日本中が踊らされていたころ。東城大学医学部付属病院に、嵐のきっかけとなる講師が赴任してきた。小天狗とも阿修羅とも呼ばれ、高い外科技術を持つその男・後の院長となる高階である。これは、高階を指導医(オーベン)とする1年目研修医(ネーベン)・世良の経験した、東城大付属病院に吹き荒れた嵐の物語。
現在の医療界の問題の萌芽は、すでに、この頃から見られていたという・・・。
...続きを見る
トラックバック 9 / コメント 12
|
2008/03/03 21:54 |
『三四郎はそれから門を出た』/三浦しをん ◎
メインは物語読みな水無月・Rですが、たまにエッセイも読みます。今回は、『風が強く吹いている』で走りの美しさで泣かされ、『きみはポラリス』であまりの「ただならぬ恋愛」で感心させられた、三浦しをんさんの読書にまつわるエッセイ『三四郎はそれから門を出た』です。
好きな作家さんの読書エッセイ・・・。すっごく気になりますよ!どんな本を読んで、そこからどんな感想を持って、自分の血肉としていくのか。そしてエッセイならではの、作家さんの日常や身の回りのことなども。作家さんだからなのか、感性が鋭いからなのか、作...
...続きを見る
トラックバック 3 / コメント 6
|
2008/02/28 21:43 |
『武士道シックスティーン』/誉田哲也 ◎
自らを「兵法者」と称し、剣の道を極めんとする磯山香織。日本舞踊から転向し、「お気楽不動心」のままに自身の向上を志す西荻(甲本)早苗。この2人の剣道青春物語ですね。なんだか、こそばゆいです。私は武道の心得もなければ、何かを極めることもありませんでしたが、あのころを思い出すと・・・。自分のことで精一杯で、頑なで、一本気で。今思えば、初々しかったのだな・・・。いろんな意味で。
しかし、私がこの年代だったのが約20年前と気付き、愕然としました・・・(笑)。なんてこったい。
...続きを見る
トラックバック 7 / コメント 14
|
2008/02/24 22:53 |
『雷の季節の終わりに』/恒川光太郎 ◎
これはいい作品だ〜。なんだろう、こう、ひたひたと忍び寄ってくる、そこはかとない、怖さ。すぐ後ろに、闇がわだかまっている。今にも、「ひと」を呑み込もうと。いや、飲み込まれるのは人なのか。世界はすでに、呑み込まれているのではないか。彼岸と此岸の境は、曖昧だが、明らかにある。恒川光太郎さんは、常人には見えぬその境目が、見えているのではないか。
恒川さんの描く「異界」は、はっきりとした姿を持ち、明らかに私たちの暮らす現実世界とは違うのに、紙一重の場所で存在を密やかに主張する。
いざ、真のホラーの世界...
...続きを見る
トラックバック 9 / コメント 12
|
2008/02/22 22:25 |
『阪急電車』/有川浩 ◎
うふ、うふふ・・・
有川浩さんですよ。
水無月・R大絶賛、「萌えの神」と崇める有川さんの新作ですよ!今回も、萌えですよ!
はちきんな女の子もわんさか出てきますよ。
そしてまた、水無月・Rは白旗を上げるのでございますよ。
有川さんの『阪急電車』、
まっとうなレビューを求められる方は、ここで回れ右してください!水無月・R、今回も人格崩壊バージョン(しかもロング)でお送りしま〜ッす!
...続きを見る
トラックバック 12 / コメント 20
|
2008/02/14 21:47 |
『スカイ・クロラ』/森博嗣 ◎
〜〜僕はまだ子供で、
ときどき、
右手が人を殺す。
その代わり、
誰かの右手が、
僕を殺してくれるだろう。〜〜 (本文より引用)
この夏、押井守監督で映画化(アニメ)されるそうですね。見てみたいなぁ。押井さんなら期待以上の作品に作ってくれそうな気がする。
...続きを見る
トラックバック 1 / コメント 0
|
2008/02/12 21:58 |
『雪屋のロッスさん』/いしいしんじ ◎
あ〜、これはいいファンタジーだ・・・。
いしいしんじさん独特の、柔らかな物語たち。30もの不思議な職業の人々(時々動物やモノ)が、優しく、やわらかく、暖かく、物語を紡いでいく。それぞれが独立していて、かかわり合いはないのに統一感があるのは、物語たちの背後に流れる、ファンタジーの彩りが透明に澄んでいて、美しいからだろうか。
『雪屋のロッスさん』は、読後、とても心安らかになった。
...続きを見る
トラックバック 6 / コメント 11
|
2008/02/10 22:41 |
『ハル、ハル、ハル』/古川日出男 ◎
〜〜この物語はきみが読んできた全部の物語の続編だ。ノワールでもいい。家族小説でもいい。ただただ疾走しているロード・ノベルでも。いいか。もしも物語がこの現実ってやつを映し出すとしたら、かりにそうだとしたら。そこに種別(ジャンル)なんてないんだよ。〜〜 (本文冒頭より引用)
頭をわしづかみにされ、ガンガンに揺さぶられ、そして侵略された。・・・なんだ、これは?!いったい何が起こった?
3人の「ハル」による、「ハル」たちの為だけの、革命なのか?それを読んでいる私は部外者だ。なのに、何故私は、こんなに...
...続きを見る
トラックバック 2 / コメント 4
|
2008/02/06 22:23 |
『終末のフール』/伊坂幸太郎 ◎
「8年後に小惑星が地球に衝突し、地球は滅亡する」ことが確定してから5年・・・。当初の混乱が収まった、仙台市郊外の団地の人々の優しい日常を描く物語。それぞれのつらい混乱期と、今の穏やかな日々。それでも、3年後に地球は終わる。地球の行く末には希望がないが、何故か人々の「あと3年」は暖かい喜びに包まれている。
...続きを見る
トラックバック 8 / コメント 9
|
2008/01/31 23:01 |
『Op.ローズダスト』/福井晴敏 ◎
福井晴敏さんはブログ始める前ですが、連続して読みましたねぇ〜。どの作品も、非常に緊迫した展開、今の日本の暗部や矛盾を突く鋭い物語で、いつも自分の付和雷同な思考を反省させられます。今回の『Op.ローズダスト』も、防衛省秘密諜報組織「ダイス」の一員が主役です。
福井作品を読むと、いつも思うんですよね〜。「防衛省なり警察は、この人を参謀にすればいいのに」って・・・(笑)。徹底したリアリズムに基づく、作戦行動や特殊部隊の運用術、人員の育成術、すごいんですよね。もちろん素人目に、なんですが。こういうテロ...
...続きを見る
トラックバック 1 / コメント 2
|
2008/01/28 22:29 |
『秋の牢獄』/恒川光太郎 ◎
背後を、闇を纏った「何か」が通り抜けたような、密やかな悪寒がした。
・・・これは、本当のホラーだ。ホラーだけれど、ただ恐怖を煽るというのではなく、しんしんと降りつもる仄かな寂しさを湛え、「ひと」の心を静かな暗がりに捕えて離さない。
・・・何をカッコつけてるのかって?いや、そうじゃないんですってば!ホント、これは、すごいですよ。ガンガン恐怖を煽るホラーは逆に怖くないんですよ。しんしんと静かに、段々と捉えられて、逃げるタイミングを失って、底なし沼に引き込まれて、振り返ると、そこには密度高くわだか...
...続きを見る
トラックバック 8 / コメント 14
|
2008/01/20 23:00 |
『フィッシュストーリー』/伊坂幸太郎 ◎
皆様、明けましておめでとうございます。今年も是非によろしくお願いいたします。
さて、久し振りに、伊坂幸太郎です。いやぁ〜、ホント読み応えがありますねぇ、伊坂さんは。まだ数作しか読んでないんですが、あちこちで登場人物が関係し合ってるんですよね。それを発見するのが、結構面白いです。
水無月・Rが好きなのは『オーデュボンの祈り』の主人公の伊藤青年なのですが、出てきましたよ〜!まあ、ちょろっと人の話題に出てきた程度ですが。伊藤青年は、あの天然ボケっぷりがいいですよね〜♪
それだけで『フィッシュスト...
...続きを見る
トラックバック 8 / コメント 10
|
2008/01/06 22:49 |
『パライゾの寺』/坂東眞砂子 ◎
高知県出身女流作家、坂東眞砂子さんの作品、初読みです。
「土佐の民間の話の聞き書きが云々」という内容紹介に惹かれ、手にとりました。あちこちに散りばめられる、土佐弁にうっとりしながら、物語に引き込まれて行きました。
...続きを見る
トラックバック 1 / コメント 2
|
2007/12/17 22:02 |
『家日和』/奥田英朗 ◎
ほんわかした、家の物語・・・。内容が想像と全然違ってて、驚いた。なんかね、表紙のジオラマを見て「平穏そうに見えるこの街で渦巻く、家がらみの怨念!」とか「家にこだわるあまり生まれた悲劇!」みたいなホラー系なのを想像してたんですよ、全然勝手に。・・・どうしてそんな想像してたんだ、水無月・R。
実際『家日和』というタイトル通り、よいお日和で〜♪的な、ほかほかした短編集でしたよ。あ〜楽しかった
...続きを見る
トラックバック 6 / コメント 10
|
2007/12/14 22:36 |
『またまた へんないきもの』/早川いくを ◎
基本的に、水無月・Rは「小説読み」である。が、たま〜にこういうのも読んだりする。これってジャンルはなんでしょう?生物学?
学術的素養一切無しでも思いっきり楽しめる、ある意味大人向けの「びっくりいきものずかん」のようなものです。
確かに、「へんないきもの」のオンパレード。精密に描かれたイラストに、ほほう〜、と感心してしまう。が、何と言っても著者早川いくを氏の文章が、とてつもなく笑いを誘う。軽妙に「へんないきもの」たちの生態を語り、いきものたちの気持ち?を推測して代弁するという、ブラックユーモア...
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2007/12/07 21:45 |
『図書館革命』/有川浩 ◎
あああぁああぁあぁぁありかわさんッ!
哀れな読者を、悶え(萌え)死にさせる気ですかっ!!!
郁も柴崎も「はちきん」全開で、ベタ甘ラブロマで、大規模戦闘やら頭脳戦やら、とにかくとんでもなくてんこもりストーリー。
しかも、シリーズ最終巻。だっ、誰か!助けて・・・・。
...続きを見る
トラックバック 14 / コメント 27
|
2007/12/05 00:29 |
『青年のための読書クラブ』/桜庭一樹 ◎
読み始めてすぐに、「桜庭さん、大好きッ!!」と叫んでしまったデスよ。いや〜、すんばらしい。
毛並み良き乙女たちの園に紛れ込んだ、異色の存在、「読書クラブ」。ひっそりと、100年の歴史ある女子校の、正史に載せられぬ裏の歴史を「読書クラブ誌」として綴り残した、その物語。
自らを「ぼく」と称する、少女たち。毎年選ばれる「女王」ならぬ「王子」。学園創始者の秘密。学園100年の駘蕩とした日々と、時代の風の対比。桜庭一樹さん、物語作りが上手すぎる!水無月・R、もうメロメロです〜(笑)。
...続きを見る
トラックバック 8 / コメント 15
|
2007/12/02 23:09 |
『千年の黙〜異本源氏物語〜』/森谷明子 ◎
この作品は、素敵だ。紫式部が、優しく穏やかでいて、聡明でいきいきとした人物として、描かれている。ただの王朝謎解きだけでなく、物語を世に出すための懊悩や、貴族社会の熾烈な争いなども克明に描かれていて、興味深い。紫式部の周りの人物たちも、非常に人間的な迷いや欲があって、それをいやしさを感じさせず表現してるのが、素晴らしいと思う。
特に『源氏物語』「かかやく日の宮」の欠帖について描いた第二部「かかやく日の宮」は、登場人物すべての心情を丁寧に描いたところが素晴らしかったと思う。タイトルの『千年の黙』は...
...続きを見る
トラックバック 3 / コメント 6
|
2007/11/24 23:27 |
『悪魔の薔薇』/タニス・リー ◎
現代のシェヘラザード姫、タニス・リーの幻想怪奇短編集ですよ!
素晴らしいですね〜、『悪魔の薔薇』。
仄暗い世界に揺らめく、人とも獣とも妖魔ともつかぬ「もの」達。闇に浮かぶ、かぼそい金銀の操り糸。人の心の裏側をえぐる、繊細な描写。
ダークファンタジーの真骨頂とは、このことですよ!
(あ〜あ、とうとうタニス・リーにも悶えるようになってしまったか、水無月・Rよ。)
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2007/11/21 22:09 |
『れんげ野原のまんなかで』/森谷明子 ◎
『七姫幻想』で感激した森谷明子さんの、現代小説です。
秋庭市のはずれに建つ、秋庭市立秋葉図書館におこる、ささやかな事件。図書館員の知識を動員して謎解きをする図書館員たち。図書館好きとしては、たまらない作品でしたね〜。
...続きを見る
トラックバック 5 / コメント 8
|
2007/11/14 22:10 |
『アブホーセン〜聖賢の絆〜』古王国記V/ガース・ニクス ◎
『サブリエル』、『ライラエル』に続く、古王国シリーズ第3部です。前作で冥界を現世を行き来し、死霊を支配して、現世の平和を守る善のネクロマンサー・『アブホーセン』の正式な後継者と認められたクレア一族の娘・ライラエルは、紅の湖付近でおこる怪現象を追って、苦難の旅に乗り出す。その怪現象こそ、古王国創世のときに封じ込められた、最も悪なる「殲滅者」を呼び覚まそうとするものだった。
壮大にして緻密に組み立てられた、ファンタジー世界。登場人物たちの人間らしい悩みやためらい、それを乗り越えていく強い意志の力、...
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2007/11/13 22:12 |
『風が強く吹いている』/三浦しをん ◎
これは、すごいっすね。スポーツ音痴でオリンピックも見ず、新聞のスポーツ面は飛ばしてめくる女、水無月・Rが言うんだから、ホントだ。なんせ、ほぼド素人の大学生グループが、無謀にも大学長距離走の頂点ともいえる「箱根駅伝」で頂点を目指そうというのだから。
しかも、スポ根では、ない!
これは、ホントに、すっごく面白いですよ!
例によって、あらすじも書けない、まともな感想も無理、のコースです。
...続きを見る
トラックバック 8 / コメント 12
|
2007/11/07 22:01 |
『わたしを離さないで』/カズオ・イシグロ ◎
「提供者」を介護する有能な介護人キャシーは、過去を思い起こす。キャシーも「提供者」の養育施設・ヘールシャムの出身である。
「芸術能力へ偏重した教育」「提供」「親」「介護人」「猶予」など、あいまいに語られる、キャシーの思い出。
カズオ・イシグロが、外国人作家ではなく、在英日本人作家(著作は英語)だからでしょうか、なんだか非常に響くものがあります。何だろう、表現が難しいんですが、この国の昔からずっと積み重ねてきた文化の奥底をそっと揺り起こされ、でもそれは表面に出てこなくてまた水底に沈殿していくか...
...続きを見る
トラックバック 2 / コメント 2
|
2007/10/30 22:01 |
『サブリエル〜冥界の扉〜』古王国記T /ガース・ニクス ◎
オーストラリア発、アメリカ・イギリスをはじめ各国で若い読者を中心に高い評価を得たという、ガース・ニクスの古王国記三部作の第一作です。いわゆるヤングアダルトでファンタジー。・・・水無月・Rはもう、ヤングアダルトという年齢の範疇にはありませんが、それでもファンタジーは大好きです。特に世界観がしっかり構築されているものが。
この『サブリエル〜冥界の扉〜』、非常にきちんと確立した世界を描いています。面白かったです〜。難しすぎることもなく読みやすかったですし。
...続きを見る
トラックバック 3 / コメント 6
|
2007/10/25 21:00 |
『少年アリス』/長野まゆみ ◎ (再読)
長野まゆみのデビュー作です。
奥付を見ると1989年初版とあります。出版とどちらが先だったのかわからないのですが、同じ頃にNHKのFMでラジオドラマが放送されていました。
それを聴いた時の衝撃は、未だに忘れられません。独特の世界観、そして、「少年」という繊細で美しく現実感のない存在。
音だけで構築されるその世界に、あえやかに描きだされる、はかなくも淡い色合いの情景。
そして、そのラジオドラマのタイトルと同じ『少年アリス』を図書館で発見したとき、他の借りたい本のことも忘れて貸出カウンターへ...
...続きを見る
トラックバック 1 / コメント 0
|
2007/10/23 00:18 |
『ジェネラル・ルージュの凱旋』/海堂尊 ◎
あの、バチスタスキャンダル(『チーム・バチスタの栄光』)から9ヶ月。桜宮市の東城大学医学部付属病院に、伝説の歌姫が入院し、そこからいろいろな事件が巻き起こる。(『ナイチンゲールの沈黙』)。
その出来事の裏側で、この事件(『ジェネラル・ルージュの凱旋』)は起こっていた。
えぇ〜!!田口先生、大丈夫?!「ナイチンゲール事件」でも八面六臂の大活躍だったのに、実はその裏でもう1つ別の事件に巻き込まれてたなんて!ああ〜、田口先生こそ、怒涛のアンラッキー中年です〜。ガンバレ、田口先生(笑)。
...続きを見る
トラックバック 5 / コメント 7
|
2007/10/21 23:17 |
『頭のうちどころが悪かった熊の話』/安東みきえ ◎
「頭をうって、記憶を失っちゃった熊さんが、大事な〈レディベア〉をさがす」という単純な物語の中に、気持ちがほっとするような経過が描かれていく。大人にも読み応えのある童話、とは確かにこういう物語をさすのだな、と思う。示唆に富んでいる、という言い方では、何だか物足りない気がする。
かわいらしい動物たちの7つの物語は、あっさりと描かれているようで、それぞれにふんわりとした印象を残す。独立した物語ではあるけれど、少しずつリンクしているのもいい。
...続きを見る
トラックバック 3 / コメント 6
|
2007/10/19 22:25 |
『夜は短し歩けよ乙女』/森見登美彦 ◎
図書館の予約順番待ち、やっと回ってきました!
待望の森見登見彦さんの『夜は短し歩けよ乙女』です。
感想書く前に、よそ様のレビューは読まない主義なんですが(皆さん素晴らしいから、自分が悲しくなってしまう…)、とりあえず今回は、「本屋大賞2位だしな〜、どれぐらいの方が読んでるんだろう〜」なんて軽い気持ちで検索をかけたらば、次々出てくる。しかもよくお邪魔させていただいてるブログさんがすっごく多い。先に読んでみたい・・・でも読んじゃったら、自分の感想が書けない・・・というジレンマ(←大げさ)を乗り越...
...続きを見る
トラックバック 6 / コメント 8
|
2007/10/17 21:55 |
『七姫幻想』/森谷明子 ◎
先日読んだ『桜庭一樹の読書日記〜少年になり、本を買うのだ〜』で桜庭さんが紹介していた作品の中で、『妖櫻記』、の次に気になった作品です。森谷明子さん、全く知らない作家さんでした。
その森谷さんの『七姫幻想』、美しい作品でした〜。七夕の織女の7つの呼び名を章の名にした、短編集です。
王朝ロマンかと思いきや、ロマンの味を持ちつつミステリー。おお、こういうの、いいですねぇ〜 。
...続きを見る
トラックバック 4 / コメント 8
|
2007/10/09 22:30 |
『廃帝綺譚』/宇月原晴明 ◎
イザナギ・イザナミ神の産みたもうた長子(だが子とは数えられていない)、「水蛭子(ひるこ)」。天皇家代々に伝わる「3種の神器」とは別に、天子を護る類なき秘宝として受け継がれてきたその「水蛭子〜真床追衾(まことのおうふすま)〜」の玉に包まれ、大海を漂い、怨念を浄化させた安徳天皇。その物語が、前作『安徳天皇漂海記』である。
宇月原晴明、『廃帝綺譚』。
『安徳天皇漂海記』の終焉部でマルコ・ポーロが南海の「水蛭子の島」から持ち帰った「水蛭子」の一部分が、元朝亡国、明の建国、そして明朝の没落を経る、第1...
...続きを見る
トラックバック 4 / コメント 8
|
2007/09/20 23:04 |
『みずうみ』/いしいじんじ ◎
ひそやかに水をたたえる、静かな『みずうみ』の物語。こういう、静謐な感じの漂う物語って、大好き・・・。
コポリ、コポリ・・・と、月に1度あふれ、村を潤す、みずうみ。村の家には、水の眠りをただよう人が必ず1人ずついる。みずうみから水があふれる日、眠り続ける人も口から水を溢れあふれさせながら、様々なとりとめのない話を、語る。語り手・ぼくは一家の水汲みであり、不思議な生物・ジューイの世話係であり、後にみずうみに寄りそう鯉の家の旦那になる。ぼくの兄は、村でも類まれなほどの深い水の眠りにある人である。
...
...続きを見る
トラックバック 2 / コメント 4
|
2007/09/18 22:01 |
『うさぎパン』/瀧羽麻子 ◎ (『ダ・ヴィンチ』7月号収録)
水無月・Rは、パンが好きだー !!天然酵母だったり全粒粉やライ麦だったりで、堅めで、噛みしめると味わいがあるような、そんなパンが好きだ〜!そんなパンを噛みしめながら、読書三昧の日々を送れたら、幸せのあまり蕩けてしまうかも・・・。そんな私が、ぎゃ〜!とのたうちながら読んだ、瀧羽麻子の『うさぎパン』。
パン好きな方は、ぜひ読んでみてくださいっ!
...続きを見る
トラックバック 3 / コメント 5
|
2007/09/11 21:10 |
『桜庭一樹読書日記〜少年になり、本を買うのだ。〜』/桜庭一樹 ◎
いや〜、作家さんの読書量がすごいだろうな、というのは予想してたんだけど。
桜庭一樹と言う作家さんの、読書スピードはとんでもないな。
いろんなジャンルを、怒涛の勢いで読み、いろんなことを考える。すごいな〜 。
...続きを見る
トラックバック 5 / コメント 10
|
2007/09/10 22:01 |
『そして名探偵は生まれた』/歌野晶午 ◎
歌野晶午に再びチャレンジ。
『葉桜の季節に君を想うということ』や『ジェシカが駆け抜けた7年間について』で、読者の誤認識を利用した物語運びにすっごく感激したので、その後に読んだ『家守』などで、どうしちゃったの、歌野さん?!と残念に感じていたので。
しかしこの『そして名探偵は生まれた』は、水無月・R的に「歌野さん、お帰りなさい!!」な作品になりました〜!!
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2007/09/02 22:55 |
『安徳天皇漂海記』/宇月原晴明 ◎
今日ほど、自分の文才のなさを悔やんだことはありません。こんなにいい作品に出会えたのに、それを言葉にすることが出来ない。どう表現したらいいのか判らない。新聞の書評に『廃帝綺譚』があり、その中で前の作品として紹介されていたのが『安徳天皇漂海記』でした。「書評で結構興味を引いたけど、それがホントに自分の好みに合う作品かは、読んでみんと判らんよな〜」、と思っていたのです。
そしたら、すごく、よかった。表現のしようがないほど。
...続きを見る
トラックバック 6 / コメント 13
|
2007/08/31 23:39 |
『きみはポラリス』/三浦しをん ◎
書評で「ただならぬ恋愛短編」とあり、「ただならぬ、って最近はただならぬ恋愛は多いぞ?」とふと反抗心から手に取った作品でしたが。あっちゃ〜、確かに「ただならぬ」でしたわ・・・。うん、これはただならないね。いやいや、うん。
...続きを見る
トラックバック 3 / コメント 4
|
2007/08/26 22:36 |
『ナイチンゲールの沈黙』/海堂尊 ◎
いや〜、面白かったなぁ〜。論理怪獣(ロジカルモンスター)にして火喰い鳥・白鳥に、天敵現る!その名も電子猟犬(デジタル・ハウンドドッグ)・加納。相変わらず、愚痴外来の田口医師の飄々たる病院政治わたりも、冴えてます。水無月・Rの個人的に好きな廊下トンビ・兵藤も健在です。その他、タヌキ院長・高階や千里眼看護士長・猫田や伝説の歌姫(現在アル中)や将軍・速水、魔人・島津など、キャラたちまくりで、読んでて飽きません。
いいですねぇ、海堂尊。
...続きを見る
トラックバック 5 / コメント 6
|
2007/08/25 23:04 |
『カフェー小品集』/嶽本野ばら ◎
作者嶽本野ばらが愛する、古き良き時代の喫茶店文化を守り続ける、12店のカフェー達。そのカフェーに男女が現れてはドラマを紡ぐ。「僕」と「君」で表現される2人は、現実とうまく折り合えていない。各章で、全く違う男女を苦しくも緩やかに描きつつ、物語は段々とハッピーエンドへと推移していく。『カフェー小品集』は、悲しみと、優しさと、温かさに満ちている。
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2007/08/21 21:16 |
『天使と悪魔』上・下/ダン・ブラウン ◎
『ダ・ヴィンチ・コード』につづきまして、『天使と悪魔』、読みました〜。ダン・ブラウンは2作品目ですね。と言っても出版はこちらの方が先ですし、シリーズとしてもこちらが1作目なわけですが。
・・・で、ですね。思わず、うなりました。
こっちの方が、面白いやん!と。
...続きを見る
トラックバック 1 / コメント 2
|
2007/08/17 22:37 |
『少女七竈と七人の可愛そうな大人』/桜庭一樹 ◎
昭和初期の雰囲気を持ち、あえやかな言葉づかいが似合う、ひっそりと美しい物語でした。
これが平成の設定なんですから、オドロキですね。いえ、平成でも全然違和感がなく、七竈とその周辺にはなんだか違う時間の流れと空間があるような感じです。桜庭一樹、うむ、いい作家さんと出会えました!
ホント、こういう美しい文章は、いいですね。こころが豊かになります。普段、荒んだ生活環境(小学低学年長男&幼稚園次男とバトルする毎日)にある身としては、こういう文章を読んで、自分を矯正しなくては・・・。
...続きを見る
トラックバック 6 / コメント 14
|
2007/08/10 23:36 |
『チーム・バチスタの栄光』/海堂尊 ◎
『螺鈿迷宮』で面白さに目覚めてしまった、海堂尊作品、2つ目です。
第4回「このミステリーがすごい!」大賞の、満場一致で大賞即決 、そりゃそーですわ。単行本にする際、多少加筆修正はあったと思うんですけどね、とてつもなく、面白い。面白くて、面白くて、一気読みしてしまいました!既刊シリーズが、あと2冊あるんですよねぇ〜。嬉しいな〜、楽しみだなぁ〜!
...続きを見る
トラックバック 3 / コメント 6
|
2007/08/08 23:45 |
『赤朽葉家の伝説』/桜庭一樹 ◎
アンソロジー『Sweet Blue Age』で、桜庭一樹の良さを知りました。で、栄えある単行本1作品目が『赤朽葉家の伝説』です。
そして、やっぱりいいわぁ〜、とヨロコビに浸っております。
...続きを見る
トラックバック 4 / コメント 11
|
2007/08/02 22:22 |
『あめふらし』/長野まゆみ ◎
読み始め、あれ・・・?なんか知ってるぞ、市村…と思ったら、やはり『よろづ春夏冬中』の市村兄弟の弟じゃありませんか。あの、ちょっととぼけた、異界モノを引き寄せちゃう体質の。
市村・弟くん、今回も困った?立場に立たされるのですが、相変わらず飄々と流されていきます。私、こういうキャラクター好きだなぁ。妖物に取り囲まれて困ってるのに、なぜか天然ボケ的な運の良さ?悪さ?で、それを抜け出してくるんだけど、実は余計状況は絡まっちゃってる、みたいな。いや、実際こういう人が私のそばにいたら、とても困るんだけど、...
...続きを見る
トラックバック 1 / コメント 0
|
2007/07/30 23:44 |
『塩の街』/有川浩 ◎
まず、最初に。
有川さん、ごめんなさいぃ!!
水無月・R、「世の中に有川ムーヴメントを起こしたい」などと言いつつ、デビュー作、読んでなかったのです。
わぁぁ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ!
...続きを見る
トラックバック 7 / コメント 13
|
2007/07/26 22:57 |
『螺鈿迷宮』/海堂尊 ◎
海堂尊、初読みです。実を言うと、「現役のお医者さんでベストセラー作家」という肩書きの凄さにちょっとビビっておりまして、いきなり『バチスタ・シリーズ』を読むのがためらわれ、でも読んでみたいよ〜、というちゃっちいジレンマの妥協点が、この『螺鈿迷宮』だったのでした。
しかし、失敗したな〜、『バチスタ』読んでからの方が楽しめたかも・・・トホホ。
...続きを見る
トラックバック 3 / コメント 4
|
2007/07/20 23:26 |
『続巷説百物語』/京極夏彦 ◎
うおぉ〜!とうとうきちゃったよ、『続巷説百物語』!!
京極夏彦、『巷説百物語シリーズ』ですよ。「人のなす罪悪」を、「怪談になぞらえて」必殺仕事人さながらに始末をつける、又市一行の物語です。
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2007/07/06 23:23 |
『メルカトル』/長野まゆみ ◎
久しぶりに、長野まゆみの幻想系作品です。リアル感の薄い、幻想的で繊細で、美しい物語です。ああ、いいですねぇ、こういうの、大好きです。
...続きを見る
トラックバック 2 / コメント 4
|
2007/07/01 22:56 |
『ケッヘル』下/中山可穂 ◎
ピアノの重低音の和音が、音というよりは衝撃波のように襲い掛かって来るような気がします。
ガーン、ガーン、ガーン・・・。
迫り来る、不安、暗い緊張感。次々に明かされる人間関係、走り出す物語。
...続きを見る
トラックバック 2 / コメント 3
|
2007/06/24 23:27 |
『ケッヘル』上/中山可穂 ◎
『ケッヘル』上/中山可穂 ◎
中山可穂2作目です。
水無月・Rは無教養なので、モーツァルトの曲やその背景について大したことは知りません。
しかし、読み始めて少し経ってから、何故かどこかからピアノ重低音の和音(しかも短調)が響いてくるような感覚にとらわれ始め、段々胃が重くなってきました。徐々に迫り来る不安感。
コレは、何?
...続きを見る
トラックバック 3 / コメント 6
|
2007/06/22 21:31 |
『カルプス・アルピス』/嶽本野ばら ◎
ヤンキーちゃんとロリータちゃんで有名な?嶽本野ばらさんです。『下妻物語』は面白かったな 。『ハピネス』も。
なので、今回もロリータチックなお話を想像しておりました。
そしたら、全然違いました。でも、美しい文章は全く予想を裏切ることなく、物語を綴ってくれました。
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2007/06/16 22:59 |
『雨月物語』/青山真治 ◎
上田秋成の『雨月物語』から、「蛇性の淫」「浅茅が宿」「菊花の約」の3篇を取り上げ、再構成した小説です。
上田秋成の『雨月物語』は、実は水無月・Rにとって、学生時代の思い出の作品でもあります。なので、生半可な翻案小説だったら怒るぞ!という気概で読んでみたらば・・・。なかなかに良い作品ではありませんか。
原作の幽玄な雰囲気に加え、原作では独立していた各篇を絶妙な筋廻しで1つの物語へと昇華していて、物語の終わり方にも納得がいきました。
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2007/06/14 21:41 |
『村田エフェンディ滞土録』/梨木香歩 ◎
ブログを始めて、読むようになった作家、梨木香歩さんの作品です。流れるような美しい文章を書かれる作家さんですよね〜。こういう美しい文章は、いいなぁ。読んでいて、安心感がとってもある。以前読んで、非常に感銘を受けた、『家守綺譚』 に出てくる「土耳古(トルコ)へ招聘された学者」が、主人公の村田さんな訳です。その村田さんの「土耳古日記」が本書、『村田エフェンディ滞土録』ということになりますね。
...続きを見る
トラックバック 3 / コメント 4
|
2007/06/12 22:44 |
『前巷説百物語』/京極夏彦 ◎
ハイ、きましたよ〜♪ 『巷説百物語』シリーズ!
御行の又市さんが、青臭い若者なんですねぇ〜。あの又市さんが、怪談になぞらえて人ならぬものの仕業として、物事の始末をつける、その発端を描いた物語です。思わず、「又市キターー!!」とつぶやきながら読み始めてしまった、水無月・Rです。(←最近、とみにアタマがゆるくなってきています )
...続きを見る
トラックバック 1 / コメント 1
|
2007/06/05 00:04 |
『輪違屋糸里』下巻/浅田次郎 ◎
ああ・・・、鴨が、芹沢鴨が、死んでしまった・・・。
イヤ、だから、違うって。この物語のメインは、「鴨が死んじゃった〜」じゃなくて、「鴨が死んだ時、輪違屋の糸里天神はどうしたか」でしょうが、水無月・R。
大体、この芹沢鴨は佐藤浩市(NHK大河ドラマの配役)じゃないってば。(←上巻感想参照)
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2007/05/19 22:38 |
『輪違屋糸里』上巻/浅田次郎 ◎
新撰組と言うと、数年前の大河ドラマが頭に浮かんでしまう、水無月・R。
なので、ついつい登場人物が全部大河の配役に・・・。この小説では、多少違和感のある人物設定もあるのだけれど、なかなか面白く読めました。
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2007/05/18 21:43 |
『犬は勘定に入れません』/コニー・ウィリス ◎
いや〜〜、長かったね。2段組500ページ以上の大作です。面白かったです。
・・・ただ、惜しむらく、水無月・Rは「無教養」だったのです・・・。イギリス古典文学の引用、ホームズ・ポアロ・ピーター卿などの探偵小説、とにかく、もっとイギリス文学に関する教養があれば、更に面白く且つ楽に読めたのだろうと思います。残念!
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2007/05/17 22:16 |
『後巷説百物語』/京極夏彦 ◎
面白かった!!けど、読む順番違ってる〜〜!!悔しい〜〜。
『巷説百物語』を読んで、「人のなせる罪悪」を「人ならぬ者の仕業」として事を丸く治める、又市一行の素晴らしい手腕に唸らされ、図書館の書棚で「うわ!続編がある!」と発見してしまったが運の尽きである。前作とこの物語『後巷説百物語』の間に『続巷説百物語』があることに気付かなかった ああッ、もったいない〜。
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2007/05/14 23:04 |
『Sweet Blue Age』/(『野生時代』掲載作品アンソロジー) ◎
元々は、有川作品検索で、出てきたのですが、他の作品も、なかなかレベルが高く、水無月・R好みのも、結構ありました。初めて読む作家さんがほとんどで、嬉しくなっちゃいました。「青春時代」をテーマとしたアンソロジーだそうです。色々な青春があり、水無月・Rもふと「青春時代」を振り返ってしまい、赤面しました・・・(^_^;)。
...続きを見る
トラックバック 1 / コメント 2
|
2007/05/01 22:38 |
『クジラの彼』/有川浩 ◎
水無月・Rのイチオシ作家さん、読んだら即萌え!!のたうち回ってもだえてしまう、素晴らしい作家さんですよ!!この作品のスバラシさときたら、30後半のダルダル主婦が、家族に不審がられても叫んでしまうぐらいなんですよ。(←こんな例えで通じるのか・・・ )
...続きを見る
トラックバック 5 / コメント 7
|
2007/04/30 22:42 |
『バイティング・ザ・サン』/タニス・リー ◎
アンドロイドやロボットが人間に奉仕し、人間は快楽にのみ生きる未来都市。人は死なず何度でも生命を復活され、外見や性別までも自由に変え、砂漠の中の巨大ドームの中でのみ生活する。奔放に生きる青年期・ジャング達は、破壊・狂乱をつづけるが、都市はそれをも包み込み、平穏に管理を続け、ただ人を生かしていく。
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2007/04/09 01:13 |
『図書館危機』/有川浩 ◎
待ちに待った、『図書館シリーズ』の第3作目、『図書館危機』ですよ!!
有川浩さん、ありがとう。ありがとう
水無月・R、ヨロコビのあまり、半分以上壊れておりますよ。
...続きを見る
トラックバック 9 / コメント 8
|
2007/04/05 23:06 |
『巷説百物語』/京極夏彦 ◎
ほほ〜、コレは【怪談になぞらえた必殺仕事人】、ですかい?
いや、京極夏彦の『巷説百物語』ですッて。
2話目から既に、仕組みは分かってるんだけど、今度の事件はどういう背景があるのか?どういう怪談になぞらえてるのか?というのが興味深く、1話1話、感心しながら読みました。
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2007/04/02 23:37 |
『蚊トンボ白鬚の冒険』/藤原伊織 ◎
ある日突然、俺の頭の中に蚊トンボが寄生した。蚊トンボは「白鬚」という。俺の頭に勝手に入って来て「筋肉を瞬間的に強化できる」と言うのだ。
隣の住人・黒木のゴタゴタに巻き込まれ(いや、自主的に突っ込んで行き)、俺・倉沢達夫と蚊トンボ・白鬚のコンビはその能力を遺憾なく発揮し、大活躍。
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2007/03/30 22:30 |
『賢治先生』/長野まゆみ ◎
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をモチーフに、『賢治先生』が駅で「銀河鉄道」の夢を見る、という物語。
長野まゆみらしい美しい文章で、幻想的な雰囲気を語った、すがすがしい作品です。
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2007/03/28 22:10 |
『ハピネス』/嶽本野ばら ◎
・・・・泣きました。何回も。実を言うと、難病モノって、お涙頂戴で、好きじゃないのですが。あまりにも「彼女」と「僕」の健気さといじらしさに、涙してしまったのです。
心臓病の悪化で、あと1週間で死んでしまう「彼女」。「彼女」の願いは出来る限りなんでも叶えたいという「両親」。そして、「彼女」を心から愛しているが故に、「彼女」の死を受け入れるしかなかった「僕」。
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2007/03/27 23:58 |
『時の旅人』/長野まゆみ ◎
関東大震災で80年未来へタイムスリップしたチカホの「リュウグウノツカイ」。
昭和48年から13年過去へタイムスリップしたウシホの「タマテバコ」。
2069年から100年を遡ったリクの「トコシエノタビ」。
この3つの時間旅行を描く『時の旅人』。
...続きを見る
トラックバック / コメント
|
2007/03/26 22:27 |
『ラッシュライフ』/伊坂幸太郎 ◎
(1)新幹線に乗っている精力的な画商と若い女性画家が掛けをして仙台に到着。
(2)泥棒の仕事の過程と旧友との再会。
(3)宗教家に心酔する青年が、その宗教家の解体に参加するが、それは宗教家ではなく・・・。
(4)お互いの配偶者を殺そうとするW不倫カップルが、何故か別の死体を拾ってしまう。
(5)リストラ中年が拳銃を手に入れ、犬を連れて仙台市内をさまよう。
...続きを見る
トラックバック 3 / コメント 3
|
2007/03/25 22:32 |
『レインツリーの国』/有川浩 ◎
有川浩『図書館内乱』の作中作品、『レインツリーの国』です。
キタキター!有川さん一流の、「じれったい愛 」ですよ!
...続きを見る
トラックバック 6 / コメント 6
|
2007/03/24 22:25 |
『家守綺奇譚』/梨木香歩 ◎
湖で行方を断った親 |