『オーデュボンの祈り』伊坂幸太郎 ○

現代日本にありながら、人知れず鎖国する島。
予言し、喋るカカシ、島に足りない「何か」。
150年振りに、島に外界の人間が訪れる。
そして、カカシは殺される。カカシの断片的な頼みを実行する、島人たちによって。
島人たちは知らない。そのちいさな行動一つ一つが何を生み出していくのかが・・・。

どうして、カカシは、殺されたのか。

伊坂幸太郎『オーデュボンの祈り』は、何本もの伏線が絡み合いながら、終末に向かって、ゆっくりと着実に進んでいく物語であった。

ただ、惜しむらく、喋るカカシの誕生(発生)のエピソードがあまりにも苦しく(こじ付けなのかなんなのか・・・)、そのせいで、物語が突拍子もないものになってしまっている。変にカカシを作った男の話を入れるより、いつの間にかカカシに人格が舞い降りていた、みたいな方が、まだ収まりが付いたような気がする。そのせいで、◎ではなく○。

(2006.12.12 読了)
オーデュボンの祈り
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新潮文庫 著者:伊坂幸太郎出版社:新潮社サイズ:文庫ページ数:464p発行年月:2003年12月この


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この記事へのコメント

2007年08月10日 11:33
こんにちは。
色んな人物が絡み合って迎えたラストでしたね~。「うわーそうきたかっ!?」という感じで、「やるな、優午っ!」と拍手したくなりました(笑)
でも、私もカカシがしゃべるのは、水無月・Rさんと同じ理由でいいんじゃないのかなぁ?と思いましたけどね^^;
2007年08月10日 23:55
すずなさん、TB&コメント、ありがとうございます!
そうなんですよ、優午が喋り、予言ができるのは、ファンタジーでいいじゃん!と。
島に足りない何か、を持ってきた2人が対照的な結末をたどるのが、印象的でしたね。
たかこ
2009年12月01日 11:54
水無月・Rさん こんにちは。
伊坂さんのデビュー作、かなり良いと思いました。後の作品を先に読んじゃってるので、今ほどは…という感じはありますが…(^^ゞ
カカシというのが面白くて良かったですね。役割がぴったりはまったラストは印象的でした。
2009年12月01日 23:05
たかこさん、ありがとうございます(^^)。
これでデビュー作なんだからすごい、と今更ながらに思いますね~。
すべてのピースが、ピタピタっとはまっていく展開が、とても面白かったです!

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