『博士の愛した数式』/小川洋子 ○

事故により、80分しか、記憶を維持できない老数学者と家政婦とその息子(ルート)の物語。
『博士の愛した数式』は、映画化もされた小川洋子の代表作。

事故以前の記憶はあるのに、今現在は80分テープを重ね撮りし続ける様にしか、記憶を維持できない老数学者のところへ、家政婦会から派遣されて「私」が来る。博士は、維持できない記憶の変わりに体中にメモを貼り付けているが、心から数学を愛しており、そして以外にも子供好きであった。そのため、「私」の息子は博士に請われて、学校の後博士の家で過ごすことになる。

ストーリー運びも着実で、博士が大好きだった「プロ野球選手・江夏」のエピソードも秀逸。だんだんに博士の記憶力が80分よりも短くなってしまったり、博士が風邪を引き「私」が泊り込みで看病したことが雇い主に知られてしまい首にされてしまったり、悲しいエピソードも沢山合ったが、読み終わって、何か心温まる思いがした。

ただ、惜しむらく水無月・Rは数学恐怖症であった。博士が「私」に説明する数式の数々の素晴らしさに共感出来ないのである。友愛数なんかも「ふ~ん」でおわってしまう・・・。物語の「私」が数学に目覚めて感動する、というのには納得が行くのだけど、共感が出来なかった・・・残念だ。

(2006.12.13 読了)
博士の愛した数式
楽天ブックス
著者:小川洋子(1962ー)出版社:新潮社サイズ:単行本ページ数:253p発行年月:2003年08月


楽天市場 by ウェブリブログ



ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

ナイス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック