『屍鬼』~第2部「深淵より呼びぬ」/小野不由美 ◎ 

小野不由美『屍鬼』の第2部「深淵より呼びぬ」です。第1部「鴉たち」で、村に広がりつつあった原因不明の死の病は、更に奇怪な様相を帯び始める。

死因である「多臓器不全」の進行の異様な早さ。罹患患者の家族に即伝染するわけでもない、奇妙な感染ルート。そして、罹患したと思われる一家が何軒も、夜逃げをするかのように、姿を消す。村外勤務者は、発病すると、家族にも内緒で辞職している。村の中で、何が起こっているのか。これは、伝染病なのか。虫刺されの様な癤(せつ:膿んだような痕)を持つ、患者達。村人達の中にも、何かが起こっている、死人が多すぎるという不安感が膨れ上がり始める。

だんだん、村の中が、おかしくなり始めた。例年に比べても、死者が多すぎる。村の一部(切り離された廃屋地域同然の地所ではあるが)が絶滅し、関係者が姿を消す。第2部でも、謎は明らかにされないが、ただの疫病ではない感じがしてきた。「なにか」の意思が働いているかのような、闇で蠢くものが、村をひっそりと見守っているかのような、底深い、恐怖。

~~~うわぁ~~、怖ッ!どうなっちゃうんだろう。村の医者・敏夫が一生懸命患者達を検査したり、来院するよう促したりするのだが、間に合わず、どんどん死者は増えていく。静信の描く小説は、作品中の現実とリンクし密かに入り込み、「屍鬼」が村の中を徘徊するかのような、恐怖感が、迫ってくる。

これは、恐怖ですよ。下巻を読むのが怖いです。でも、絶対にやめられません。村を襲う「屍鬼」が何であるのか、コレを知らずにはいられません。「怖いもの見たさ」という奴なんでしょうか・・・。

(2007.3.14 第2部読了)

屍鬼〈上〉

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

2007年03月17日 00:14
こんばんは。ふふふ、とうとう『屍鬼』に手を伸ばされましたか・・・主上の中でも十二国記と並んで大好きな作品です。この原型となっている『呪われた町』はお読みでしょうか?映画にもなっていますが、オススメです♪
2007年03月17日 21:47
空蝉さん、コメントありがとうございます。
実は、小野不由美作品は初めてなんです。『十二国紀』はアニメでちょろっと見ただけで。
『呪われた町』、是非読んでみたいと思います。さあ、図書館へいくぞ~(*^_^*)。

この記事へのトラックバック