『Sweet Blue Age』/(『野生時代』掲載作品アンソロジー) ◎

元々は、有川作品検索で、出てきたのですが、他の作品も、なかなかレベルが高く、水無月・R好みのも、結構ありました。初めて読む作家さんがほとんどで、嬉しくなっちゃいました。「青春時代」をテーマとしたアンソロジーだそうです。色々な青春があり、水無月・Rもふと「青春時代」を振り返ってしまい、赤面しました・・・(^_^;)。

「あの八月の、」角田光代
 90年代、大学生だった私達の撮った映画を再生すると、そこには運命だと思いこんだ恋に生々しくのめりこむ7人の同級生が映っていた。
 水無月・Rも90年代、一応大学生でした。映画は撮ってませんでしたが、あのころのことを思い出すと、あまりの青臭さに、逃げ出したくなります。あの頃は勉強よりも、恋が大切だったな・・・なんて、とんでもないことを思い出したりします。いや~、恥ずかしい。そんなことを思いおこさせる、作品でした。

「クジラの彼」有川浩
 普通のOLの私が、合コンで出会った彼は潜水艦乗り。潜ってしまうと、数週間単位で連絡が取れず、スケジュールも全く判らない。そんな二人だけど、本当に想い合ってる。
文句なしに、ベタ甘ラブロマ。有川節炸裂。『海の底』は、本当に素晴らしいなぁ。水無月・R、萌え萌えしながら読んじゃいました。

「涙の匂い」日向蓬
北陸の町から東北のイナカ町へ、父の転勤で引っ越した私。何となく馴染めなかったり、気になる少年がいたり、すがすがしい空気をはらんだ中学生時代を送る。
また転勤で離れたその土地の、その後の消息を知るのが、当時の町長が県知事となりゼネコン汚職で逮捕された事件だった、というのが、何だか物語の切ない思い出と物悲しさをそそる。

「ニート・ニート・ニート」三羽省吾
・・・ごめんなさい、これは感想の書きようがない。全然共感できなかったから・・・。

「ホテルジューシー」坂木司
 沖縄へリゾートバイトに行った私。雇い主の頼みに寄り、那覇の小さなホテルの手伝いに行くことに。長期滞在傾向の強いそのホテルで、今まで出会ったことない人々にめぐり合う。今まで弟妹の世話に追われ、何だかキチキチと生きてきてしまった私が、自分で自分に「駄目じゃん」と言えるようになるまで。
 最初は、大して面白くないよ~、と思っていたが、ホテルの従業員や滞在客を巡るホントウが判明するうちに、結構面白くなりました。

「辻斬りのように」桜庭一樹
多分『少女七竈と七人の可愛そうな大人』の前作品でしょうね。まだ読んでないので、読みたくなりました。今まで真面目一徹だった学校教師の『私』が、ある日突然男遊びを思い立ち、1ヶ月で7人の男と関係を持つ。そしてそこから、自分の輪郭を変えることが出来た。
物狂いで男遊びを思い立つ主人公には共感は出来かねるが、文章の端正さが非常によい作品だったと思う。

「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦
ある夜、お酒を飲みたいと熱烈に思い、歩き始めた少女。微妙にファンタジーな世界(李白さんやその車が中華風なイメージ)を巡りつつ、夜を歩き続け、朝には「乙女のつつしみとして、日が昇る前には寝床に戻る」。それを見ていた、少女に憧れる先輩のトホホ感が、結構気に入った。
コレも、なかなか好みに合う文章だ。美しい。少女の言葉遣いが、今時にはないような丁寧な美しさがあり、非常に、良い。森見登美彦、いい作家さんを見つけてしまったぞ。

(2007.5.1 読了)
Sweet blue age
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著者:有川浩出版社:角川書店/角川グループパブリッサイズ:単行本ページ数:374p発行年月:2006


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この記事へのコメント

2007年05月10日 01:30
こんばんは。TBできてますでしょうか?
「クジラの彼」はやっぱり好きです。有川さんの書く恋愛は、いいですよね。ツボを突いてきます。「あの八月の」の、青春のイタさは、私も赤面しちゃいましたよ。ほんと青春って恥ずかしい。でも、懐かしい。いやいや、私はまだまだ青春の積もりなんですけどね(笑)
2007年05月10日 23:00
ERIさん、TB&コメントありがとうございます!
「クジラの彼」、いいですよねぇ。
『海の底』では、クールなお兄様だった冬原さんの恋愛模様、じっくり読ませていただきました~♪有川節、どんどんやっちゃってください。

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