『輪違屋糸里』上巻/浅田次郎 ◎

新撰組と言うと、数年前の大河ドラマが頭に浮かんでしまう、水無月・R。
なので、ついつい登場人物が全部大河の配役に・・・。この小説では、多少違和感のある人物設定もあるのだけれど、なかなか面白く読めました。

そして実を言うと、佐藤浩市が結構好きなのです。なので、大河で佐藤浩市が演じていた「芹沢鴨」には、かなり思い入れがある。大河の芹沢最期の回など、何度も録画を見直しては「鴨が死んじゃう・・・」「やっぱり(殺陣の姿が)カッコイイ・・・」などとつぶやいておりましたから。なので、今回『輪違屋糸里』を読んでいても、ついつい芹沢鴨に注目してしまう。イヤ、この物語の目の付け所としてはかなり間違ってる気がするんですけどね・・・。

新撰組の中では異色の存在である芹沢鴨。浪士組として上洛する前にも、水戸天狗党として活動をしていたので実戦経験があり、新撰組の陣頭指揮を執る。その指揮力たるや、かの近藤ですら下知に従うばかりだという、筋金入りの圧倒的な采配で士気を高め、薩摩藩士さえ威圧する。片や、酒が入ると、商家の妻女を手籠めにするは、軍費徴収と称して商店に強請りをかけるは、商家を焼き討ちするは、島原の太夫を切り殺すは、と乱暴狼藉を尽くす。乱暴狼藉の裏には深謀遠慮があるようなのだが、表には然と現れないため、周りじゅうに誤解されている。芹沢の孤独が浮き彫りにされ、またまた入れ込んでしまう、水無月・Rなのでした。
下巻で、鴨が討たれるシーン読んだら、泣くかも・・・

いやいや、この小説は鴨の物語じゃないぞ。おい。
タイトルは『輪違屋糸里』だけど、糸里が主人公と言うよりは、新撰組を巡る人々の見た、新撰組中心人物達の人となりを描き、そして物語を描いたものだ(中心人物たちの視点はない)。
糸里が「心無い鬼」と知りつつ、土方に魅かれ、(芹沢と対立する)土方のために自らを汚す決心をし、芹沢配下の平間に身を委ねる。ココで上巻は終わっている。下巻でどういう展開があるのか、とても気になる。糸里は、平間と土方とどういう関係になっていくのか。太夫になるのか。そして何より気になるのは、鴨が討たれるときの物語だ(←やっぱり鴨かよ、水無月・R)。

(2007.5.7 読了)
輪違屋糸里(上)
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著者:浅田次郎出版社:文藝春秋サイズ:単行本ページ数:304p発行年月:2004年05月この著者の新


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