『ライラエル~氷の迷宮~』古王国記Ⅱ/ガース・ニクス ○

いや~、読了に何でこんな時間がかかったんだろう・・・。水無月・R的に非常にイライラしちゃったんですよね~。物語の主人公2人がなかなか出会わない。若い男女・しかも片や王子、片や先視(未来視)の能力を持つ一族のイレギュラー娘(美人)が、出会う事もなく4分の3以上過ぎてしまったので。
もちろん、個々でいろいろな経験をして、成長し、力をつけ、邪悪なるフリーマジックに対抗する術や道具を手に入れるんだけど。
二人が出会った後の怒涛の展開は、なかなかスピード感があり、一気に読めたんですが。

前作『サブリエル』より、王政が復古して14年。古王国ではいまだ、チャーター魔術に対抗し覆そうとするフリーマジックの脅威が去らない。未来視を司どる「クレア一族」の中の異端児(相応の年齢になっても先視の力が授からない)・『ライラエル』は、一族の図書館で働くようになる。先視の力はまだ授からないがチャーター魔術に関して秀でいたライラエルは、図書館内を探検するうちに、封じ込められていた悪霊の類を目覚めさせてしまう。自ら魔術で作りなんらかの力が加わった「不評の犬」と共に、その悪霊を封じ込める。
それからさらに5年。古王国王子・サメスはアブホーセン後継者として古王国に帰還するが、本人は冥界に相当な恐れを抱いていて、アブホーセンになることを望んでいない。アンセルスティエールの学校時代の友人・ニコラスが古王国に入国し、負の魔力渦巻く地方に向かったと聞き、救出に向かう。途中様々な難を潜り抜けるが、それでも弱腰なサム(サメス)。
一方ライラエルは、今だ先視の能力は発現せず、図書館に勤めながら、自らの魔術を磨いている。19歳の自分の誕生日に、図書館の奥を探検し、果てに自分のために用意されていたかのような書物や笛に出会う。クレア達の先視により、ライラエルはニコラスを救うために氷河を出て、紅の湖を目指す。
やっと2人は出合い、身の回りは悪霊に取り囲まれ、それを撃退するために笛を吹く(ネクロマンサーの技に準じるリメンブランサーの技)、ライラエル。ネクロマンサーとしての協力は出来ないが、魔術や剣をふるっての実践で協力をする、サム。2人+2匹(モゲットと不評の犬)でアブホーセンの館にたどり着いたとき、ライラエルの出征の秘密と、本当の能力が分かる。

で。ここで物語が終わっちゃってるんですよ~!次作『アブホーセン』に続くってこと?うわーん、早く続きが読みたいよう~。

物語の始まりが、すでにタッチストーンの王政復古から14年、って時点で結構ビックリです。きっと次は「古王国再建の物語」だと勝手に思い込んでいたので。サブリエルとタッチストーンのほのかな恋愛の進展とか、2人で古王国を再建する際の苦難の物語が続くのかと思ってた。
そして、サメス王子の弱腰っぷりにイライラ。曲がりなりにも、魔術に長じてる王国の王子でしょ~が!もうちょっとシャンとしてくれよッ!アブホーセン後継者のくせに冥界が怖いとか言わんでくれよ。アンタそれでも王子か?思春期少年の誇りはどこやったよ!
・・・すみません。水無月・R「ややトホホ属性な男子」は好きなんですが、逃げ腰オトコは嫌なんです。
反対に、ライラエルの度胸の良さ(開き直り?)&気持ちの強さは良かったですね。うん、善き哉善き哉。しかもライラエルの出生の秘密は、この3部作を貫いている訳で。主人公二人と言ったけど、タイトル通り、メインは8:2の割合でライラエルですね~。

『サブリエル』の時に【おいしい本箱】のERIさんに「この作家さんは男の子が弱っちい」と教えていただいたんですが、確かにそうですな~。強い女の子にちょっと弱い男の子。
サムの成長は、次作『アブホーセン』に期待、ですかね。心身ともに成長してくれないと、ライラエルに釣り合わないぞ。

次作では、やっと2人が対決すべき真の存在が明らかになりそうです。ニコラス救出、古王国とアンセルスティエールの政治的交渉の行方、フリーマジックとチャーター魔術の対決、盛り上がっていきそうですね。

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氷の迷宮 著者:ガース・ニクス/原田勝出版社:主婦の友社サイズ:単行本ページ数:669p発行年月:2


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