『ルート225』/藤野千夜 △

え~~と。すみません、この物語のオチは、どの辺にあるんでしょうか・・・。
お好きな方がいらしたら、ごめんなさい。この文章は、飽くまで水無月・Rの私見であります。
・・・私、こういう物語、苦手です。この終わり方には、ホント納得がいきません・・・。救いは、ないんですか?あの終わり方で、読者にどうしろと?
思わず、久しぶりに「・・・それで?・・・だから何?」と言ってしまいました。ああ、品のない読者だ~私。

ある日、突然帰り道を見失ったエリ子とダイゴの姉弟。最初の出発点に戻ると、今度はきちんと家にたどり着けた。ただ・・・両親がいない。死んだはずの友達が生きている。仲たがいしてたはずの友人との仲が戻っている・・・など、おかしなズレがある。
姉弟の推論は「´(ダッシュ)な世界に来ちゃった」だが、出発点へ戻っても元の世界へは帰れない。エリ子の友達・マッチョ(元の世界のマッチョのダッシュ)に相談し、信じてもらえるが、良い案もなく、日々ばかりが過ぎていく。
そして数ヵ月後、姉弟は別々の親戚に引き取られることになる。エリ子は従妹に真実を話すが信じてもらえない。
~~だからこの話が、こっちの世界の人にちゃんとウケたことはまだ一度もない。~~ 
(本文より引用)

途中まではね~、面白かったの。パラレルワールドだ~、「A→B→´A」で、今の世界はダッシュなわけね~、なんて楽しんでたの。
そりゃあ、ダイゴの友達で死んじゃったはずのクマノイさんが出てきたり、B世界で生きてたクマノイさんの犬が´A の世界では、エリ子の不注意により死んじゃってたりと、ちょっと苦めな部分はあるけど、マッチョがAでも´Aでもいい感じに太っ腹というか鷹揚なところがあって、物語を和ませてくれてたんですよね。あ、こういう揺るがないキャラ好きだ~なんて思ってたのにさ。

結局、2人は元の世界に戻れない。ダイゴが持ってた残り度数一ケタのテレカだけが、元の世界へ電話をつなぐけど。ダッシュの世界の家で写真を撮ると、うっすらと両親の姿が映るけど。戻れないまま、ずっと月日が過ぎ、子供2人だけで暮らすには限界だと、無理やりに近い形で姉弟引き離されてしまう。

いつ戻れるんだろう。どうやって戻るんだろう。どうしてあのテレカだけが元の世界の電話につながるんだろう。世界がパラレルに分岐しちゃった原因はなんだったんだろう。って、ずっとワクワクしてたんですよ。それが、これ?!こんな終わり?
全っ然、納得いかない~!読者置いてけぼりもいいとこじゃないですか~。
戻れなくても、もう少し救いのある終わりだったら、○だったのになぁ。

(2007.11.15 読了)

追記①。アマゾンで検索したら、DVDになってるんですねぇ、この作品(^_^;)。
追記②。あまりに憤慨してたので、作者名も作品タイトルもこの文章内に入れてないことに気づきました・・・。藤野千夜『ルート225』です。

ルート225
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著者:藤野千夜出版社:理論社サイズ:単行本ページ数:282p発行年月:2002年01月この著者の新着


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この記事へのコメント

2007年11月16日 13:38
こんにちは。
水無月・Rさんのお気持ち、よーく分かります。私も最初は「え?戻れないの?なんでぇーっ!?」って思いましたもん。どうやって戻るのかな?テレカはどういう意味があるのかな?って思いながら読んだので。
でも、物語的には、こういうラストも有かなぁ、とも思える自分もいたりしたんですよね・・・。このラストだからこそ、印象的で忘れられない作品になりました。
2007年11月16日 20:48
すずなさん、ありがとうございます。
こんな文句タレタれな文章に・・・(笑)。
ポイント・ポイントで重要そうな小道具が、意味を持たずに終っちゃったのが、少々残念ですよね。
個人的には、やっぱりハッピーエンドが好きです・・・。
香桑
2007年11月17日 11:50
こんにちは。はじめまして。TBをおねがいいたします。
途中までは楽しかっただけに、終わり方がなんともしっくりしないと、読後はぼやきました。
文庫の解説を読むと、余計に気持ちがずずーんと沈んでしまったことが記憶に残っています。
2007年11月17日 22:07
香桑さん、こんばんは。
はじめまして。
TB&コメント、光栄です。ありがとうございます。
そうなんですよ!途中まで「中学生達の色々あるけどちょっと楽しい、パラレル世界生活~♪」と思ってたので、あの終わりは・・・。
私は怒って終わりましたが、香桑さんのレビューで、あの終わりはある意味リアル、というのも何となく分かる気がしました。
でもやっぱり、納得いかない~(-_-;)。
香桑
2007年11月17日 23:37
こんばんは。TBが届いていないかと不安だったので、何度も送っていました。すみません。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
「ある日突然、両親が帰ってこなくなった姉弟の物語」と思って読むと、パラレル世界のファンタジーから現実的な物語になってしまい、写真が余計にせつなくって苦しくなりました。
ほんと、納得いかないですね。楽しい話でよかったのにぃ。
ところで、有川浩さんの作品とか、ほかの本の記事にもどしどしTBをお送りしてもよろしいですか? できれば、是非。
2007年11月17日 23:45
香桑さん、ありがとうございます。
一時期、やたら迷惑TBが来ていたので、承認制を取らせていただいております。TBをいただくと携帯にメールが入るので、気がつき次第反映させていただくのですが、気がつくのが遅いこともありまして…。お手数おかけしてしまい、申し訳ありませんでした。
私の書く駄文でよろしければ、どんどんTBしてください!光栄ですっ!
是非々々、よろしくお願いします!
私のほうからも、TBさせて頂きますね。
2010年07月25日 14:00
こんにちは!今更のコメントで恐縮です。
私はこの本を読んでいないのですが、実はマンガ化されていまして。志村貴子さんが描かれています。
マンガの方もほぼ内容は一緒だと思うのですが、未解決のまま終わって面食らった半面、なんとなくこれもアリかなとも思ったんですよ。コマ割りの妙や表情のおかげかも知れませんが。比べてみると面白いかもです。
すみません、小説ブログなのに・・・・(汗)
2010年07月26日 22:58
雪女さん、お久しぶりです(^^)。
いえいえ、コメントありがとうございます♪
文章だと納得いかなよぅ!なことも、漫画にすると「ストン」と落ちてくるってこと、ありますよね。そういう漫画化なんですねぇ、きっと。
そういう情報を教えて頂けて、嬉しいです(*^^)v。

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