『家日和』/奥田英朗 ◎

ほんわかした、家の物語・・・。内容が想像と全然違ってて、驚いた。なんかね、表紙のジオラマを見て「平穏そうに見えるこの街で渦巻く、家がらみの怨念!」とか「家にこだわるあまり生まれた悲劇!」みたいなサスペンスホラー系なのを想像してたんですよ、全然勝手に。・・・どうしてそんな想像してたんだ、水無月・R。
実際『家日和』というタイトル通り、よいお日和で~♪的な、ほかほかした短編集でしたよ。あ~楽しかった

「サニーデイ」の主婦の気持ち、すごくよく分かる~。主婦業って、誰にも褒められないんだもん。たまに私もネットオークションに出品するんですが、「非常に良い」評価が付くとホント、嬉しいですもん。ついでに言うと、ダンナのものを勝手に売り払っちゃったことがあるのも、同じね(笑)。

「家においでよ」は、「男の隠れ家」的な部屋になっていく、その買物の額の大きさと大胆さに、びくびくしちゃいました…て、私の財布じゃないじゃん。でもね~、日々10円・1円を節約して生活してる身としては、うらやましいというより「アンタ贅沢すぎ!」と説教垂れたくなりました。こんなこだわりの部屋作りができたら…いやそれより本を読む時間と環境とお金だな~、私が求めてるのは・・・(^_^;)。

「夫とカーテン」、最初は夫の身勝手さに、イライラしたのですよ。が、非常に憎めないキャラ、という設定のせいか、だんだん「こんなんも、ありか?」と、受け入れ・・・。奥さんの仕事の出来の波が夫の度々の起業に絡んでるというのが、面白くって。夫は「夫のベンチャースピリットにシンクロしてるんだ」といい、妻は「夫がこけても一人で生きていけるように、神様が配慮してくれてるんだ」なんてうそぶく。自分の夫がこんな風に起業しては畳み、な人生だったらちょっと落ち着かないので嫌だけど、物語として読むなら、すごく面白い。

「妻と玄米御飯」は、これは奥田英朗さんの実体験かも、なんて秘かに深読みしてました(笑)。
ロハス、そう、あれはね~、はまってる人の中にはツッコミ処満載な人が結構いますよね。
~~ロハスなら、歩いて行ける公立だろう。矛盾してないか?~~ (本文より引用)
ぷ・・・ぷぷぷ。そう!そういうツッコミ処がね!読んでみたかったな~、大塚康夫氏の『妻と玄米御飯』。きっと大傑作だったに違いない。でも、それをボツにして、「夫婦の将来」をかけてカンヅメになりに出版社へ走る、その姿は、なかなか良いじゃありませんか!きっと大塚先生は、これからも玄米御飯を食べますよ(笑)。

なんか、読み終わって、うふふふふ~♪という気分になりました。
出てくる夫婦が、面白いじゃないですか。なんだか、非常に暖かいのですよ。激しい愛情とかではなく、お互いを思って何となくで通じちゃうところなんかがね、読んでいて安心する。
非常に身近で、そうそう!って頷けて、しかもウププと受けてしまう面白さ。
読みやすいんですよ、ホントに。

(2007.12.14 読了)
家日和
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著者:奥田英朗出版社:集英社サイズ:単行本ページ数:235p発行年月:2007年04月この著者の新着


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この記事へのコメント

エビノート
2007年12月14日 23:45
こんばんは!
こういう夫婦の関係って良いなぁと、奥田さんのユーモアのある物語で思わせてもらいました。
楽しかったです♪
そうそう、表紙の写真ってジオラマみたいなんですけど、実際の風景を写したものみたいです。
私も教えていただいてビックリしました。
2007年12月15日 00:09
エビノートさん、ありがとうございます(^^)。
いろんな夫婦がいて、どれもちょっとズレてる。だけど何となく通じてる。そんな感じが良いな~と思いました。
え?!表紙、ジオラマじゃないんですか!
すごいな~、どういうテクニックを使うとこんな風になるんでしょうね(感心!)。
2007年12月15日 13:14
こんにちは。
面白かったですね~。うふふふふと笑いながら読みました。
特に「妻と玄米御飯」は良かったですね。あのお話を読んでみたいです~。
2007年12月15日 22:25
すずなさん、ありがとうございます♪
ええ、もう、思わずこぼれる笑い、というのが非常に素晴らしいですね、この作品。
奥田さん、どっかで書いてくれませんかね『妻と玄米御飯』を(笑)。
june
2007年12月15日 23:56
こんばんわ。
そうなんです。とっても身近な感じだから気持ちがわかってうなづけるんですよね。そしてところどころ笑えて楽しかったです。
私も「妻と玄米御飯」は奥田さんの実体験では??って思いました。きっとヨガもやったに違いないとにらんでます。
2007年12月16日 00:27
juneさん、ありがとうございます!
奥田さん、独身なんだそうですよ。
でも、すっごく笑えるリアルでしたよね。
近い体験をしたのかもしれませんね。ヨガやって気持ち良かったとか、玄米ご飯食べて調子上々とか。
とにかく笑えて、楽しくて、いい作品でした~。
2007年12月16日 22:59
大塚康夫氏の『妻と玄米御飯』読んでみたいですね~未公表のその作品を!「家日和」のスピンオフ作品として(ってこの言葉はこう使うんだったか…?)公開してもらいたいです^^
2007年12月16日 23:17
まみみさん、こんばんは(^^)。
奥田さんが独身であるなら、『妻と玄米御飯』を発表するに何ら差しさわりがないではないですか!是非、是非に~!
ズレてるのに通じてる、微妙な夫婦のあり方が面白かったです。
香桑
2008年03月31日 20:55
水無月・Rさん、こんばんは。
ほんわか和む本でした。
最近、男友達の車になったらアウトドアグッズがいっぱいで、「家においでよ」を思い出しました。なんというか、女性だったらこんな風にはならないぞ、という、男の人のおもちゃ箱状態。
どれも、こんなことがあるあるという感じの小説でした。
2008年03月31日 21:16
香桑さん、ありがとうございます(^^)。
皆さん楽しそうだから、いいんですよね、この「家」の物語♪
読んでて、とっても楽しかったです!

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