『へんないきもの三千里』/早川いくを ○

あの『またまた へんないきもの』早川いくを氏が放つ、「へんないきもの」達を描いた物語!うっわ~、超ユルイ~。正月気分が抜けないうちに読むのに、最適かも。物語としての深みは・・・ないですね、失礼ながら。ただ・・・あの「へんないきもの」達が、やさぐれたりトボケてたりしたら、ニヤつきは止められないでしょ。もちろん、あの「いきもの」達には、人間性なんてあるわけがないんだから、フィクションなんだけど。

とあるセレブ少女・芦屋ユカリ(生き物大嫌い)が、恋のおまじないのために外国産ガエルの背中を舐めちゃってトリップしたことから、『へんないきもの三千里』の物語はアナザーワールドへ走り出す。ユカリは、戦闘アリの奴隷にされ、ヒトの体内で免疫細胞と戦い、海の中で水中漂流をしながら蟹に襲われたり、奇妙な魚に飲み込まれたり、クラゲの背中に乗ってみたり。そのことごとくが「へんないきもの」との交流なのである。とぼけたギンポは3以上を数えられないし、イワシの群生の嵐に巻き込まれたり、「ヒト」だという事がバレて、擬態上手のヒョウモンダコに襲われたり、深海の海溝へ森の知恵者を訪ねて潜っていったり。

あちこちでクスクス笑い、世の中にはホント、「へんないきもの」がいるんだな~と感心。
タコの擬態は、ちょうど昨日TVでやってた「ギョギョスペ」で視ました。すごいですね。全然わかりません。あんなのに毒があったら、たまりませんねぇ~。南国の海は危険だ~(笑)。

カエルの体液を舐めてトリップした結果、幽体離脱みたいな感じでいきものの世界に紛れ込んでしまったユカリが、ちょっとは成長して、でも根本は相変わらずなところが、結構笑える。ユカリの「いきもの世界」も大変だけど、ユカリの昏倒はクスリじゃないかとスキャンダルになって「アッシャー家の崩壊」ならぬ「芦屋家の崩壊」が報道されたり、現実世界の芦屋家も大変なわけで。そんな事情も描かれてたりすると、ついつい成金に対する溜飲も下げちゃったりして。

出てきた「へんないきもの」の中で、ビジュアル的に一番印象的だったのはヒョウモンダコだな~。何せ、真っ黄色な体に青い模様って、すんごく反対色。ガラも悪かったしね~。
カラーじゃなかったけど、エイリアン的様相を帯びたスタイル、しかもやさぐれてたオオタルマワシには笑わせて頂きました。

なんか、このシリーズ?で、へんないきものに対する、そこはかとない愛情(笑)が湧いてきた気がしますね。お互いに絶滅せずに、いつまでも地球で共存したいものです。

(2008.01.07 読了)
へんないきもの三千里
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著者:早川いくを出版社:バジリコサイズ:単行本ページ数:363p発行年月:2007年11月この著者の


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