『三四郎はそれから門を出た』/三浦しをん ◎

メインは物語読みな水無月・Rですが、たまにエッセイも読みます。今回は、『風が強く吹いている』で走りの美しさで泣かされ、『きみはポラリス』であまりの「ただならぬ恋愛」で感心させられた、三浦しをんさんの読書にまつわるエッセイ『三四郎はそれから門を出た』です。
好きな作家さんの読書エッセイ・・・。すっごく気になりますよ!どんな本を読んで、そこからどんな感想を持って、自分の血肉としていくのか。そしてエッセイならではの、作家さんの日常や身の回りのことなども。作家さんだからなのか、感性が鋭いからなのか、作家さんの日常は、とにかくいろいろな事件が起こって、読んでいてすごく楽しいんですよね~。

期待通りですよ、しをんさん!(←気安く下の名前を呼ぶ私・・・)いや、期待以上と言っていいですね!私と「この本好き!」のツボが似てるかも~。嬉しいな~。・・・ただし、私はBLとか官能小説系は読ま(め)ないけど・・・(笑)。結構、読了本が重なってて嬉しい。感想も、割と似ている。勿論、しをんさんの方が、格段に深く読んでて、その感じ取り方も表現も上手ですけどネ。
タニス・リーの耽美な幻想物語に溺れたり、『のだめカンタービレ』の絵から湧き上がる音楽やその背景に感激したり。おぉ~同じだ!
読みたい本リストも、確実に長さを増してます。しをんさん、ありがとう~(^^)v。

普通のエッセイの方も面白かった~。ややひきこもり?な弟さんが、いい味出してる。本気で「サッカーの中田との結婚話」ネタでケンカして盛り上がれる姉弟って、素晴らしい(^^)。しかも、自分をネタにした、と姉を脅してi-podを手に入れるという、結構なツワモノ。折れちゃうしをんさんもしをんさんなんだけど(笑)。更に、しをんさん、弟さんがBLなんじゃないかと疑っている。うう・・・うぷぷ。
理想の本屋さん、私も妄想が暴走してしまいました!品ぞろえは物語系がほとんど。萌えをくすぐる作家コーナーや美しい文章で心洗われる作家さん紹介(店長・水無月・Rの独断?!)があったり、品のいい店員がにっこりとレファレンスをしてくれるレジ脇「相談コーナー」があったり、店長部屋はいつも快適温度でティータイムが楽しめたり・・・って、本屋さんから脱線してんじゃん、おいおい!(これじゃあ、My書庫&読書部屋への妄想だ!)

『風が強く吹いている』で、しをんさんは「走れる人」なのかしらん、と思ってたんですが、違うんですね~。ちょっと、安心。でも、走らない人が、あんなに感激できる物語を描けるんだ~。やっぱりすごいな、作家さんって。

本のエッセイも、日常のエッセイも素敵だったけど。あとがきが、結構、沁みたなぁ・・・。仕事で書くエッセイだけど、大好きな本について書くエッセイは「仕事なんだけど、仕事じゃない」とか。しをんさんは、本当に読書が好きなんだな~。

~~一人きりでする行為のように見えて、常にだれかとつながっている。時空も、虚実の挟間も超えて。だから私は、読書が好きだ。~~ (あとがきより引用)
ああ、しをんさん、私もそう思います。実際には「この本イイよ!」と人に勧めることは、あまりないけど。でも「あの人はこの本好きだろうな」とか「この本について語り合いたい!」とか、そういう思いは、あります。そして、ブログをやってると、そんな「同じ嗜好のブロガーさん」と盛り上がれる。読書は、人をつなぐ。もちろん、一人で萌え萌えしながら盛り上がるのも、楽しいし、好きだ。でもその萌えを共有できる人がいる、すごくうれしい。読書って、素晴らしいよね!と思うのであります。

(2008.02.28 読了)
三四郎はそれから門を出た
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著者:三浦しをん出版社:ポプラ社サイズ:単行本ページ数:305p発行年月:2006年07月この著者の


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この記事へのコメント

2008年03月01日 00:42
こんばんは!!しをんさんの読書観は、すごく共感するところが多いです。
私も、本を読まなければ、きっととっても視野の狭い人間になっていましたよ、きっと。本を読むことで、たくさんの人と気持ちが繋がる、それはほんとに嬉しいことですよね!!
2008年03月01日 22:58
ERIさん、ありがとうございます(^^)。
わたしも、本がなければ、全然違う人生を歩んでたと思います。
いろんな本と出逢え、そこから世界が広がる。嬉しいですよね、ホント!!
2008年03月04日 21:08
こんばんは。
そうなんですよね、読書って孤独な趣味だと思われがちですが、全然そんなことはなくて。わたしも本を読まなかったら知ることもなかったいろんな世界を体験できて、それはとても素敵なことだなぁと思ってます。ネットで他のブロガーさんと交流できるのも。
そんなわたしたちを楽しませてくれる、しをんさんのこれからの作品にも期待していきたいです^^
2008年03月04日 22:11
まみみさん、ありがとうございます(^^)。
しをんさんの作品、まだあまり読めていませんが、どんどん読んでいきたいです!そしてその楽しさを、ブロガーさんたちと共有する。読書で繋がれることは、本当にスバラシイです♪
june
2008年03月06日 11:51
しをんさんの本への愛情をこうして知ると、私なんて足元にも及ばないわ・・て思ってしまいますが、それでも読んでいてうれしくなってしまいました。
本が好きとか、読書が好きっていうと、結構引かれることありませんか?でも本を読むって楽しいですよね。本の中でならどこへでも行けるし、誰にでもなれるし・・。一人で読んでいた時も楽しかったけれど、今はブログもあるから、本を通じて繋がるという楽しみもあるし。そういえばしをんさんの「風が強く吹いている」は、ブロガーさんたちが寄ってたかって?!勧めてくれたんでした♪
2008年03月06日 21:40
juneさん、ありがとうございます(^^)。
そうなんですよね~。しをんさんの本への愛情は、及ばずながらも、ウンウンと頷きつつ読みました。
確かに読書好きとかいうと、「真面目なんだ~」的な反応をされたりしますね。こんなに萌え萌えしてるのにねぇ(笑)。
そう、本の世界は広いです。そこで遊べるから、本が好き。今はブログでその喜びを共有できる。イイですよね~♪

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