『ポーの話』/いしいしんじ ○

いしいしんじさんの描く、きらめくシャボン玉のような不思議な世界。だんだんと降り積もっていくマリンスノーのような、優しく暖かい情景がキラキラしています。
『ポーの話』は、うなぎ女から生まれたポーの物語です。

ポーは、うなぎ女から生まれ、泥川を自在に泳ぎ回り、何分でも潜っていられる。ある日盗みの達人・メリーゴーランドと知り合う。500年に一度の大あらしの日、メリーゴーランドの妹・ひまし油に頼まれ、女癖のせいで水没した建物に閉じ込められていたメリーゴーランドを助ける。
その後、いつも空を見上げて町の人に呼び掛けている天気売りと共に、旅に出るポー。
ポーはいろいろな人と巡り合い、その運命にかかわりあい、そして姿を変えながら、故郷の街へ戻る。

あ~、説明が難しいです。ポーは「ひと」ではないのかもしれない。泥川の精なのかもしれないし、天使なのかもしれない。ポーと触れ合う人々は、ちょっとだけ変わっていく。優しかったり、暖かかったり。
後半、真っ黒だったポーが真っ白に変わり、人前に出なくなり、故郷の町ではポーではなく何かの前触れとしてだけ印象を残していく。
最後にひまし油が見た、うなぎ女の喜びの姿は、新たなポーの誕生なのかもしれない。

う・・・。全然レビューになってない・・・(T_T)。
すごく捉え所がないんです。私にとって、この物語は。
何かが降り積もるけれど、それを見つめようとするとまたそれは舞い上がって散ってしまう。
キラキラと言葉や物語が舞い散る中、私は困惑してしまう。
いしいさんの物語を読むとき、こんな気分になることが多い気がする。

(2008.04.21 読了)

ポーの話
楽天ブックス
著者:いしいしんじ出版社:新潮社サイズ:単行本ページ数:435p発行年月:2005年05月この著者の


楽天市場 by ウェブリブログ




ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

麻巳美(まみみ)
2008年04月23日 16:16
こんにちは^^
水無月・Rさんの記事を読んでやっとなんとなく話の内容を思い出したわたしです。
いしいさんの物語世界は好きなんですけどそのよさを上手に言語化できずにもどかしいです…いつかできるようになれたらいいなぁ。
「みずうみ」は難しい!とよく聞くのですが、水無月・Rさんはおすすめなんですね。今度挑戦してみます!
2008年04月23日 22:48
まみみさん、ありがとうございます(^^)。
『みずうみ』は、いいですよ~。是非々々お読みください!
静謐にゆらぎ、あふれ、回帰する、美しい物語です!(←これだけじゃ何の事だかサッパリ(笑))

この記事へのトラックバック

  • 「ポーの話」 いしいしんじ

    Excerpt: ポーの話posted with 簡単リンクくん at 2005.12. 4いしい しんじ著新潮社 (2005.5)通常2-3日以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る Weblog: 今日何読んだ?どうだった?? racked: 2008-04-23 16:14