『沈黙』/ロバート・B・パーカー △

シリーズでたくさん出ているから、ホントのところは全部最初から読むのがスジってものなんだとは思うんですよ。
・・・だけどさ。書評で惹かれてリスト入りしたけど、その理由がすっぽ抜けてしまうのが、水無月・Rにとっての外国作品なんだよね・・・ダメダメじゃん、私。

てな訳で、どうしてシリーズの中の1冊だけをリスト入りさせたかもわからないまま、ロバート・B・パーカー『沈黙』を読み始めちゃったのです。・・・で、また後悔したよ。いや、その、小説としての出来はいいのですよ。ストーリーに破綻はないし、米国における人種問題や性的嗜好の問題など、いろんな興味深くも意味深い問題を含んでいるのは、素晴らしいと思うのですが。
いかんせん水無月・Rは無教養で、そういった部分に興味は全くないわけじゃないけど、突き詰めるだけの気力がない(学習意欲がないとも)という、駄目な奴なのである。

探偵・スペンサーは相棒・ホークを通した依頼で、黒人教授・ロビンソンが「終身在職権」を奪われた問題について調査を始める。ロビンソンがそれをはく奪されたのは「同性愛者であり、その恋人を手ひどく扱って自殺させたから」だというのが、彼の人となりから思うにそれは正しくないように思われる。
また別件で、恋人・スーザンから頼まれて、彼女の友人のKC・ロスのストーカー問題に乗り出すがK・Cはスペンサーに纏わりつき、ストークし始める。
2つの問題は微妙に、性的嗜好問題や人間の性格や思考、また世間一般に「人種差別」や「同性愛への拒否感」などとされる問題を干渉し合う場所にあり、且つ声高に主張するというより物語に織り込まれている。

息を呑む展開、ではなかったな~。怒涛のクライマックスではない・・。終わりは結構静かに、それぞれがそれぞれの持つモノ(罪・虚栄心・そして命)を収束されてゆく。人としての器の大きさは何で測れるのだろうねぇ。

いかんせん、単品で読むのは間違ってるような気がするシリーズものである。器の大きさは、各人が受け継ぐしかありませんな。つまりシリーズ全部読んだ方がいいんだろうケド・・・1999年発行の出版の時点で既に26冊目が出てるんだから、もう今更な気がします。

(2008.08.25 読了)
沈黙
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ハヤカワ・ミステリ文庫 著者:ロバート・B.パーカー/菊池光出版社:早川書房サイズ:文庫ページ数:4


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