『ほんたにちゃん』/本谷有希子 ◎

これは・・・エッセイなのか?自伝的自虐小説なのか?それとも全くのフィクション?
なんてイタイ・・・。でも、そのイタさに共感を覚えてしまう私、・・・つまり私もイタイ人なわけ?!
本谷有希子さん、というと私的には『ダ・ヴィンチ』にエッセイ書いてる人で、劇団の主宰やってる人だよな~という感じなんですが。三島由紀夫賞の対象になったこともある、作家さんなんですな。

ほんたにちゃんは、ご幼少のみぎりから、とてつもない自意識過剰にさいなまれて、お年頃を迎えてしまいました。
田舎の家を出て、都会で一人暮らししながら、写真の学校へ行ってるけど、常に肥大化する自意識に振り回されて、とんでもなく苦しい日常を送っています。
と、ある日、学校の講師が飲み会に連れてきた、有名アーティスト。その運命の出会いは、ほんたにちゃんを翻弄するのでした。
って感じなのか?!『ほんたにちゃん』

小学校の成績表の片隅に「あなたが気にするほど人はあなたを見ていません」と書かれてしまうほど、自意識過剰で自尊心の高すぎる、ほんたにちゃん。しかも、意識し過ぎるあまり、行動があり得ないレベルに過剰になり、不自然というかイッちゃってる感が漂う、そのイタさときたら、憐憫ではこと足りません・・・。
しかも、「なんでそーなるの!」と突っ込みたくなるような思考の大展開。その末の逆ギレ・・・。

でも・・・自意識過剰というか、他人の目を気にするんだけど、自分は自分でいたい・・・みたいなほんたにちゃんの気持ちが、理解出来ちゃうんですよ・・・・私。
ただ、ほんたにちゃんほど行動的(笑)じゃないから、ここまでイタくなってないですけどね。(←それとも実は、もうかなりのレベルでイタい人なのか?!)
ほんたにちゃんの言動の過激さに驚き、ヒキつつも、判らんでもないよ・・・って気持ちで、一気に読んでしまいました。
ラストでぶちまけちゃった「ラスク」に励まされる、ほんたにちゃんについついエールを送りつつも、それでいいのかとツッコミを入れたいよ、私は・・・。
前向きに生きよう―!みたいな、でもひきつった半笑いを顔にこびりつかせながら、読み終えました。
本谷さん、これが事実ならぶっちゃけ過ぎだし、フィクションなら凄すぎ・・・ですよ。

(2008.10.23 読了)
ほんたにちゃん
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本人本 著者:本谷有希子出版社:太田出版サイズ:単行本ページ数:141p発行年月:2008年03月こ


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