『告白 源氏物語』/杉谷みどり ○

源氏物語千年紀、ってことで『ナイン・ストーリー・オブ・ゲンジ』に引き続き、こちらも読んでみました。
源氏の君嫌いな私なので、源氏の君絶賛系な物語を避けて、こういう路線に走ってみました(笑)。
タイトル『告白 源氏物語』の通り、源氏物語に関わる女たち(含む猫)が、さまざまな告白をしてゆきます。

ただね~、さすがに、五十四帖全部に告白者を充てるのは、結構きつかったな・・・。無理してるっぽい章もありましたしね。
源氏の相手を務めた女人だけではなく、その母や娘や乳母や侍従、いろいろ出て来て、面白かったですけど。
目次の後、本文に入る前に人物相関図があったのは、なかなか親切でしたね。まあ、乳母とかは書いてありませんでしたが、そこまで書いちゃうとわけわかんなくなりそうだし、たぶん原典の方に出てこない人物の告白もあったし、それは全然OKです。
ていうか、もうすでに複雑すぎる。源氏(だけじゃないけど)、あちこちの女性に手を出し過ぎや!

私的には源氏を否定する告白をする女人の方が、好きなわけで。
やっぱりダントツは「第二十話 朝顔」の朝顔の告白でしょう。
そうだそうだ!源氏はヒドイ男だよ!賛成賛成~!
それから「第十六話 関屋」の空蝉の女房の告白もイカしてる。
あっけらか~んと、空蝉と源氏の経緯を告白、いや~いいよ~。
あっけらかんと言えば「第14話 澪標」の宣旨の娘も、軽~いノリで明石の姫君の乳母役を引き受けちゃうあたり、潔くてカッコいい。
それとね、是非「第12話 須磨」の弘徽殿の大后の国母として国を憂う姿は、源氏にぶつけてやりたいですよ。色々、反省せい!とね。

この『告白 源氏物語』は、月刊誌『えくせれんと』に掲載されていたものに加筆・改題したもの。著者はその『えくせれんと』の編集長、杉谷みどりさんです。

(2008.12.25 読了)
告白源氏物語
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著者:杉谷みどり出版社:PHPエディターズ・グループ/PHP研究所サイズ:単行本ページ数:237p発


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