『GOSICK Ⅲ ~青い薔薇の下で~』/桜庭一樹 ◎

一弥・・・(笑)。
もう、ホントこの子、愛おしすぎる。がっしと頭を抱えて、ぐりぐり撫で回してやりたい・・・!
・・・なんて罪な子!
水無月・R好みのトホホ少年(笑)・久城一弥が、今作『GOSICK Ⅲ ~青い薔薇の下で~』では風邪を引いたヴィクトリカと離れ、一人でソヴュール王国首都・ソヴレムまで、日本にいる姉・セシル先生・アブリルちゃんに頼まれたお買い物に出掛けます。
もちろん、巻き込まれ体質(?)な一弥のことです、いきなり鉄道でヴィクトリカの異母兄・グレヴィールと車中を共にしてしまったり、お目当てのデパートに入る前からおかしな人物たちに声を掛けられたり。
桜庭一樹さんらしい、軽妙な展開でソヴレムの都市伝説を実体験してしまう、一弥なのであった。

日本にいる姉に頼まれて、ソヴュールの国の象徴とも言えるブルーダイヤモンド〈青い薔薇〉のレプリカの文鎮を買いに行くことになってしまった一弥。
姉からお駄賃にともらった子供用の着物をヴィクトリカにプレゼントすると、ヴィクトリカはそれを寝巻にし、お腹を出して寝てしまったので、人生初且つ盛大な風邪っぴきになってしまう。
ヴィクトリカを心配しつつも、鉄道に乗ってソヴレムに向かう一弥は、偶然にもグレヴィール・ブロワ警部と同席、ソヴレムでの不可解な事件の噂話を聞いた後別れ、向かったデパート〈ジャンタン〉の周辺でおかしな浮浪児や不気味な老女に出会う。
ジャンタンに入り、〈青い薔薇〉を求めて行った最上階で「ここではない」と言われて移動した一階は、なんだか不気味な雰囲気。そこで不気味な少女と遭遇し、事件を察してソヴュール警視庁へ駆け込み、ブロワ警部と共に乗り込んだ最上階の部屋は、全く違った部屋に変貌しており、少女と出会った1階の木箱にはマネキンが押し込められており、従業員たちは一弥を知らないという。
電話でヴィクトリカと連絡を取ったり、協力者を見つけて証言してもらったりと、〈ジャンタン〉の裏の姿に挑む一弥。
そして、暴かれた〈ジャンタン〉で行われていた人身売買及び盗難美術品売買。
全てが解決し、学園に戻った一弥は、ヴィクトリカにお土産を渡し、のんびりとした学園生活に戻るのだ。
もちろんきっと「退屈をまぎらわせろ~」とヴィクトリカに振り回されながら。

いや~、後半かなり端折ったのに、あらすじ長い長い(笑)。色んな事件が起こり、巻き込まれ体質を存分に発揮しながら、少年らしい正義感と勇敢さを持って事件に立ち向かい、ヴィクトリカに力を借りつつ、事件を解決にまで導く。
・・・って書くと、すごい正統派の少年探偵なんだけどねぇ。
いっそ潔いまでに、トホホだからねぇ、一弥は(笑)。真面目に取り組んでるんだけど、ねぇ。報われない空回り感が、大変私のトホホ萌え心を刺激します。イイよねぇ、心温まる感じがして(笑)。

あちこちで、ニヤニヤとにやけつつ、サスペンスな展開にはドキドキし、とっても楽しい読書時間でした♪

ブロワ侯爵家男子のドリル頭(笑)の謎の一端が解明されましたが、何故そこまでの代償を払うのか、ドリル頭をやめたらどうなっちゃうのか(それとも約束したからには違えるのは紳士として正しくないっていうこと?)、まだまだ謎は多いですね。ブロワ侯爵家の家族・政治・大戦時の秘密とか、ヴィクトリカの母の謎とか、色々。
今作で、一弥がふと見かけたブライアン・ロスコーが、物語に絡んでくるのかしらん。
これはやっぱり、シリーズ読破をせねば。

だって、やっぱり一弥がヴィクトリカにぶんぶん振り回される姿は愛し過ぎるし、一弥はアブリルちゃんの気持ちに気付くのか?とか、ヴィクトリカと一弥の友情の堅固さはどうなっていくの~?とか・・・ホント気になりますもん。

ツンツンしてて、ぶっきらぼうで、陶器人形のように美しく、過去は人間らしい感情も持っていなかったヴィクトリカが今回、風邪をひくという大変人間らしい一面を披露してくれました。
ただ外見が可愛いというだけじゃなくて、なかなか表に出ないけど実は感情も少しずつ豊かになっていくヴィクトリカが、とっても愛おしい。多分それを進めてるのは、一弥の友情の篤さとトホホさだと思うのですよ!私は(笑)。

うふふ、今後がやっぱり楽しみです♪
あ、そうそう、私が読んだのは富士見ミステリー文庫版なんですが、やきもちアブリルちゃんのイラストがすんごい可愛いです。こんなにあからさまにやきもち焼かれても、全然気づかずヴィクトリカヴィクトリカ言ってる一弥、あまりにもトホホすぎると思います。

(2010.07.03 読了)

Gosick(3)
楽天ブックス
商品副データ青い薔薇の下で 角川文庫桜庭一樹角川書店/角川グループパブリッこの著者の新着メールを登録


楽天市場 by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る



水無月・Rの『GOSICK』シリーズ記事
『GOSICK』
『GOSICK Ⅲ ~その罪は名もなき~』
『GOSICK Ⅲ ~青い薔薇の下で~』(本稿)
『GOSICK Ⅳ ~愚者を代弁せよ~』 
『GOSICK Ⅴ ~ベルゼブブの頭蓋~』
『GOSICK Ⅵ ~仮面舞踏会の夜~』
『GOSICK Ⅶ ~薔薇色の人生~』
『GOSICK Ⅷ 上 ~神々の黄昏~』
『GOSICK Ⅷ 下 ~神々の黄昏~』
『GOSICKs ~春来たる死神~』
『GOSICKsⅡ ~夏から遠ざかる列車~』
『GOSICKsⅢ ~秋の花の思い出~』
『GOSICKsⅣ ~冬のサクリファイス~』

『GOSICK RED』
『GOSICK BLUE』
『GOSICK PINK』
『GOSICK GREEN』

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

june
2010年09月19日 20:20
一弥はあいかわらずトホホでしたけど、かっこよくたくましく成長してますよね。
ヴィクトリカが自分の感情に戸惑っているらしいのもかわいいし、これからどうなっていくのか楽しみです。
2巻にあった未来の予言のことを考えると切なくなりますが、きっとまだもうしばらくは二人は一緒ですよね??
2010年09月19日 22:04
jneさん、ありがとうございます(^^)。
成長してるのに、きちんとトホホが残ってる(というよりパワーアップしてる?)一弥が愛おしくてなりませんね♪
しばらくは続巻もあるし、一弥とヴィクトリカの微笑ましいやり取りが、当分は楽しめそうですね!
ぼちぼち、次の巻を借りてこようかと思ってます♪
苗坊
2013年12月17日 23:15
こんばんは^^
ホント、成長してるのにトホホ具合が最高ですよね~。アブリルの気持ちなんかこれっぽっちも気づいていないんでしょうね^^
ヴィクトリカとの会話がイライラしたりほほえましかったり忙しかったです^^;
私も富士見書房の文庫で読んだのですがヴィクトリカのイラストが凄く可愛いですよね。着物にほおずりしてる姿に萌えました^^
2013年12月21日 23:01
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
軟化ねぇ、もう一弥のとほほっぷりが素敵すぎて、思い出すだけでニヤニヤしちゃいます♪
イラストの女の子たちが、ホントに可愛くていいですよねぇ。レースやフリルが満載(#^.^#)。
そして、一弥が女難過ぎで、うふふです。

この記事へのトラックバック

  • 「GOSICKIII ―ゴシック・青い薔薇の下で― 」桜庭一樹

    Excerpt: GOSICKIII ―ゴシック・青い薔薇の下で― (角川文庫)クチコミを見る Ⅰ、Ⅱも読みやすかったけれど、これが一番さらっと読みやすかったかも。物語はちょっと物足りなかったんですけど、テ.. Weblog: 本のある生活 racked: 2010-09-19 20:20
  • GOSICK 3 青い薔薇の下で

    Excerpt:  架空のヨーロッパの国・ソヴュール王国を舞台に、日本からの留学生・久城一弥と、天才的な頭脳を持つ不思議な少女・ヴィクトリカが奇妙な事件に挑むというシリーズ第3段「GOSICK ... Weblog: 本の宇宙(そら) [風と雲の郷 貴賓館] racked: 2011-03-27 08:54
  • GOSICKIII ―ゴシック・青い薔薇の下で― 桜庭一樹

    Excerpt: GOSICKIII ‐ゴシック・青い薔薇の下で‐ (角川ビーンズ文庫)著者:桜庭 一樹角川書店(角川グループパブリッシング)(2011-05-01)販売元:Amazon.co.jp “青い薔薇”を.. Weblog: 苗坊の徒然日記 racked: 2013-12-17 23:13
  • 桜庭一樹 『GOSICK ―ゴシック― ? 青い薔薇の下で』

    Excerpt:               &a.. Weblog: こみち racked: 2018-04-29 08:50