『少女外道』/皆川博子 ○

・・・あう~。
いつも思うんですよねぇ。皆川博子さんの作品て、微妙に私の好みから外れる感じが、すっごく惜しい…って。
本作『少女外道』も、そんな感じで。
何だろうなぁ、ダークさが足りないというか。ううむ。

「少女外道」
とある現象に幻惑される少女は、長じて画家となる。
「巻鶴トサカの一週間」
大叔母の葬儀。焼き場で紛れ込まされた人工骨。それは、冷たいのか熱いのか。
「隠り沼の」
叔父の妻が離婚を申し出て、出て行った。私は彼女を訪ねる。
「有翼日輪」
友達の兄を夢想しその死を創出し、自らの心は死に、肉体だけが生き残っている。
「標本箱」
叔母の形見の標本箱。様々な鉱石が並ぶ中、最後の升に入っていたのは。
「アンティゴネ」
学徒勤労動員で工場に通う女学生たち。そして、戦争は終わる。
「祝祭」
伯父の家に引き取られた沙子。伯父は戦後、没落した。

一言ずつ書いたけど・・・どうにも要約しがたい物語たちである。
なんとなく、分かるものもあれば、どういうことなのか分からない物語もある。
どの物語もファンタジーではなく、現実の日本の戦時中を舞台に(あるいは当時を回想)しながら、不思議な浮遊感がある。
だけど、何かが足りないんだよなぁ・・・。

どの物語にも、淋しい少年少女がいる。彼らは、淋しさ故か生来のものか、周りとは違う性質を持っており、それ故物語と人は、道を踏み外す。何処か儚げでありつつ、戦時戦後の現実に翻弄されている。

なんだか、感想がホント難しいなぁ。読むのにも、時間がかかった。
多分、好みの分かれる作品なんだと思う。文章はかなりいいんだけどね。

(2012.01.11 読了)

少女外道
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皆川博子 文藝春秋発行年月:2010年05月 予約締切日:2010年05月23日 ページ数:229p


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