『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』/ジョイス・キャロル・オーツ △

~地元名士の孫娘・ジュードは2人の仲間とともに、美しい金髪の下級生を誘拐した・・・~
狂気を孕んだ少女の物語や、怖ろしいほどずるがしこい双子の兄に振り回される弟の物語など、人間の醜さをこれでもかというほど詰め込んだ、七つの物語たち。
ジョイス・キャロル・オーツさん、読んだことのない海外作家さんだったのですが、新聞の書評で取り上げられて、しかも桜庭一樹さんが帯を書いてるってことで興味を持ち、読んでみました。
『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』というタイトルもなかなか意味深で、いびつで息苦しい登場人物たちの悪夢の日々というのが、ぴったりとあてはまる感じです。

ですが・・・。う~ん。私には合わなかったなぁ。
もうちょっと、幻想サイドに寄るのかな~と勝手に思ってて、肩すかしだったというのもあります。
いくつかの物語には実際の双子や、モチーフとしての双子が描かれてるんですが、その辺もよくわからなかった。
善の者と悪の者、お互いを憎み阻害し、だけど根っこではつながっていて、どうしても離れることが出来ない存在。
極端すぎて、めまいがするほどの、憎悪と情。

双子にしろ、思春期の子供にしろ、更年期に入って美が崩れていくのを恐れる金持ち女にしろ、マイナスの感情がきつすぎて、頭の中が煮立ってしまいそう。そう、アメリカンなんですよね、良くも悪くも(笑)。何においても派手、って感じで(^_^;)。
もっとこう、忍び寄る悪意、はたと気づくと既に取り返しがきかないところまで来てしまった関係性、そんな感じの物語の方が好きですね、私は。そういう密やかな心理ものは、やっぱり日本作家の方が上手い気がする。

とりあえず、頭蓋骨に穴をあけるのは、勘弁してください(笑)。私は絶対にイヤだけどな~(-_-;)。

(2013.08.14 読了)

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